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ホースセラピー『馬上に吹く風』コミュのホースセラピープログラム事例(社会復帰)

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社会人1年目で、何らかの事情で対人恐怖症となり、統合失調症の初期の段階と診断された、20代の女性が両親と来られました。

手首にはリストバンドをはめており、最初から目を合わせず、自分から喋ることなく、こちらから話せば、下を向いてボソボソと喋る方でした。

会社を辞めてからは家では部屋から出ず、友達との交流もなく、不眠症で薬を服用しているとの情報と、自傷行為を繰り返しているので、それを隠すためにリストバンドをしているとの情報を両親から聞きました。

人づてにこちらのことを聞いて「何かしら本人の意欲のきっかけになるのでは」と期待しての訪問でした。

その方は馬に乗るよりかは、馬のお世話が好きで、いつも時間をかけて馬の毛をブラシングしてました。

数ヵ月経ったある時、いつものようにブラッシングをしている彼女を見てたところ、馬の顔を見ながら、ブラッシングしてる様子でしたので、
「なんか気持ち良さそうやね〜馬。」と話し掛けてみると、

「この馬、さっきから目で話しているよ」と答えが返ってきました。

「え?馬はなんて言ってるの?」と聞き返すと、

「ありがとうって。」・・・

このことは、彼女と馬との基本的な信頼関係に基づくものであり、まさにアイコンタクト、すなわち、これがコミュニケーションの基本になるわけです。

大きな馬体をブラッシングする重労働を通して、睡眠に必要な適度な疲労感が得られ、薬の服用もなくなり、また、気持ちを込めてお世話することにより、馬も喜び、人と馬との一体感も深まっていったようです。

さらには、今まで人の目を見て話すことが苦手だった子が、馬の目を見ることにより、相手の要求を目で感じることができ、また、お世話の方法を人に聞くことでコミュニケーションが生まれて、孤独感もなくなっていったんでしょうね。

その後、彼女は周りの人たちにも気さくに話すようになり、初めて乗馬クラブを訪れる人たちにも、すすんで馬の魅力や馬に関することを話すようになりました。

いつの間にか、リストバンドもはずし、自ら、過去に自傷行為をしていたことを打ち明け、そのことを反省するまで気持ちも回復し、最初に出会った頃と比べると、堂々と胸を張っていけるぐらい強くなったように思えました。

「馬に出会わなかったら、今頃私は…。出会いに感謝しています。」と、言っていたのがとても印象的でした。

その後、彼女は再度、大学を経て、今では社会復帰しているとのことです。

全ての人が彼女たちのように変化するとは言えませんが、実際に、この変化を目の当たりにすると、馬とのふれあいや乗ることへの影響力に驚かされます。





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