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ホースセラピー『馬上に吹く風』コミュの信頼関係

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馬とのかかわりの中には様々な要素が存在する。
特に乗馬においては、馬の気持ちを考えること、自分の意志を馬に伝えることが要求され、その中で馬との信頼関係が成立して初めて、主体的に「馬に乗る」ことが出来るようになる。
そして馬に乗るだけでなく、「世話もする」ことによって馬との関係がより親密なものになると考える。

初めて乗馬を経験する時は、恐怖心などから身体が緊張してしまうことが多い。しかし高さや揺れに慣れ、「この馬は安心できる」、あるいは、「指導者が安心できる」と感じることができれば、その緊張は徐々に取り除かれてくる。

それは「信頼する」ことであり、その結果、馬の動き(揺れ)に身体を任せることによって、さらに身体の状態はよくなっていく。
また、馬の振動が身を任せることを促進するという面もある。
そうなれば、自分自身も信じることができるようになり、そのことは馬を離れたところにおいても有効に働くのではないだろうか。
乗馬では上記のような、ある意味受け身になることと、馬を動かす主体になることの両方が体験でき、このようなことが、不登校の子どもたちをはじめ、こころに問題を抱える子どもたちにとって、何かのきっかけになるのではないかと思われる。

 近年、からだの動きを学習することによって、心の持ち方や行動が変わることが分かり、動作法はノイローゼや不適応行動の改善、スポーツ選手のコーチングの技法、日常生活の精神的健康を保持するためにも使われるようになってきている。

このようなことから、乗馬という振動を与えられ、異なる動作が必要となる中で、自分の身体の状態を意識し、身体の使い方を学ぶことは、全ての子どもに対して大きな意味をもち得ると考えられる。


また、馬の世話をし、乗馬では違う馬に乗ることを通して、馬の個性を知ることで、子どもたちにとっては単なる「馬」ではなくて、名前を持つ固有の存在となる。

その結果、他者の気持ちを考えることが苦手な子どもたちも、馬の気持ちを考えてブラシがけをしたり、乗馬で指示を出せるように自主性が出てくるようになると思われる。

特に乗馬では、最初のうちはうまくできないことを馬のせいにしがちになるのだが、馬の個性を知り、また友達がうまく乗った馬に、自分が乗ってうまくいかないというような体験を通して、馬ではなく自分の問題だということに気づいていく。
その時、馬は行動で示すだけで、つまり乗り手の指示が伝わらなければ動かない、伝われば動くなど、決して言葉で非難したりはしないということが、特にイライラしたときの感情のコントロールが難しいような子にとっては有効である。

また「あなたにとって馬は?」という問いに対して、「友だち」と答える子どもが多く、言葉でのコミュニケーションが苦手な子どもたちにとっては、言葉ではなく、動作を通してコミュニケーションが可能な馬に対して安心感を得られるようである。

このことは社会性において「馬の気持ちを考える」ことから、「他者の気持ちを考える」ことにもつながっていくと考えられる。

馬小屋掃除や草集めをするとき、子どもたちは「馬のため」に決して楽ではない作業も頑張る。
しかし、それをやり遂げるためには仲間との協力が不可欠となり、子どもたちは他者との協力の仕方を学ぶことになる。
また、普段は友達と何を話していいのかわからずに、他者との関係を築く機会を持てない子どもも、馬のことが話題になることで話の輪に加わることが出来ていく。
このような体験によって子どもが自信を得て、他者と関わることが楽しいと感じることも、コミュニケーション能力を向上させる要因の1つになると思われる。



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