超B級グルメ紀行（日本編）コミュの鹿児島市東千石町　「揚立屋 天文館店」

さて向かった先は、天文館のアーケードにある「揚立屋 天文館店」に向かった。
数ある揚げ立て屋さんの中で、添加物や保存料を一切使わず、地元は勿論日本全国にファンがいる鹿児島を代表する名店だと言うので期待して店内に入り、奥の揚げ立てコーナーに向かった。
お値段を見ると、1個の金額ですがそこそこしますが、これは期待してしまいますよね！

鹿児島の人達は、「さつま揚げ」よりも「つけあげ」と呼ぶことが多いです。
そういえば「さつま芋」も鹿児島では「から芋」って呼ぶそうです。
「さつま揚げ」は蒲鉾などに使われている、魚肉のすり身を揚げたものです。
全国には「揚げかま」や「てんぷら」など似ているが、さつま揚げと何が違うのでしょうか？

すり身を製造する時に、鹿児島地酒を練り込む店が多いそうです。
鹿児島地酒は日本酒よりも甘く、みりんに味が似ていて、さつま揚げ独特の甘みと揚げ色はこの鹿児島地酒の影響で、さらに揚げ油に菜種油を使用していることも特長と言えます。
菜種油は安土桃山時代から使われていたという日本で最も古い植物油の種類です。
特に素材の味を引き出し、さらっと油切れがよく仄かな良い香りが特徴です。

一般的には蒲鉾製品と同様で、タラ、アジ・サバ・飛魚などで、上物としてはエソ、ハモ、グチ、真鯛、金目鯛、メバル、鰹などが使用されてるそうです。
例えば１種類のみで美味しいさつま揚げが造れる訳では無く、それぞれの魚の特性を考えてある一定の比率で配合していくそうで、その配合比率の違いがその店の特長となり、味の違いとなっていきます。

さて、さつま揚げの具は、１番ポピュラーなのがスライスした人参を入れたものや、さつまいも、チーズ、青海苔、にら、きくらげ、れんこんなどが挙げられると思います。
さつま揚げは健康効果抜群で、魚肉に含まれるたんぱく質には、不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、血中コレストロールを下げる働きがあります。

更に、さつま揚げは油で揚げているため表面の茶色の部分がメラノイジンという物質になり、魚肉のたんぱく質が酸化しないように空気から保護されているため良質な不飽和脂肪酸を体内に取り込めるし、さつま揚げの揚げ油の菜種油にはリノレン酸、オレイン酸が含まれており、これには血中コレステロールが体内で増加するのを抑える効果がある。
さらに魚油に含まれるDHA・EPAなどの成分が中性脂肪を下げる効果がある健康食なのだ！

漁獲量の高かった時代、刺身や煮物にするには小さかったり味が悪かったり、骨が多かったりする魚の処分方法でぴったりだったのが、さつま揚げでした。
昔は「ぶえんはいりもはんどかぁい（新鮮な魚はいりませんか？）」と売り歩く行商人に声を掛け、雑魚を安くで購入し子供達にさつま揚げを作って食べさせたそうで、昔はどこの家庭でも作られていた鹿児島の家庭料理だったのです。

さて、注文したのが「ピリ辛れんこん252円」「チーズ136円」「鶏棒136円」を注文した！
菜種油の温度は150度程度の温度で、ジックリ中まで火を通していき表面をカリッと揚げる。
見てると簡単そうですが、この女性は眼を離さずジッと揚がるタイミングを逃さない。
簡単な揚げ物と思っていたら奥が深いんですよね。

「ピリ辛れんこん」は、サクッとした「れんこん」の歯応えとモッチリとしたさつま揚げが美味しい！
「チーズ」は、中からトロけるチーズが、さつま揚げと口の中で混ざり合い新鮮な感触だった。
「鶏棒」は、これまた歯応えがあって、鳥肉と野菜の具材が絶妙なハーモニーを作り上げる！
たまりませんねぇ〜娘にも食べさせたくて、お土産セットを宅急便で送ってしまった！
素晴らしい郷土料理に感謝！感謝！

☆揚立屋 天文館店
住所：鹿児島県鹿児島市東千石町13-16
電話：099-219-3133
営業：9:00〜20:00
定休：無し
http://www.agetateya.com/
総合評価★★★★（★５つが最高です）

食事　　★★★★★
価格　　★★★★
雰囲気　★★★★★
サービス★★★