超B級グルメ紀行（日本編）コミュの港区汐留　コンラッドホテル内　「CHINA BLUE」

ホテルの28階に「CHINA BLUE（チャイナブルー）」はブルーを基調とした幻想的な内装である。
中国料理に対する評価が厳しいことでも知られる「ミシュランガイド東京」で、3年連続で一ツ星を獲得するなど、その美味しさは世間の中国料理とは格別なのだそうだ。

この名店の厨房を取り仕切るのが香港出身のアルバート・ツェ料理長。
地元香港で料理人としてのキャリアをスタートさせ、シンガポールの広東料理の名門「江南春」の料理長を歴任するなど超実力派の料理人だ。
ここ「チャイナブルー」に引き抜かれ、2005年のホテルオープン時から料理長に就任した。

今日のランチはお任せ料理となり、何が出てくるのか楽しみである。
小皿が出てきて「ゴボウの紹興酒漬け」と「黒酢とＸＯジャンの様な調味料」が登場した。
普通のゴボウなのだが、中国料理に掛かるとこんなにも広がりのある味に変化する事に、驚きとこの後どんな料理が出てくるのか期待してしまう。

全体の写真を取り忘れる程に美味しそうな「高麗豚の角煮の紹興酒入り唐揚げ」が登場した。
この角煮が4個ほど皿に載っているが、結構な量があるので朝飯を食べなくて良かったと思った。
広東料理の東坡肉（トンポーロー）がベースで、つまり豚の角煮をフライにした料理である。
角煮をフライにしてしまうとは、食べる人の期待を決して裏切らない仕掛けが施されている！

次に登場したのは「蟹肉とふかひれ紹興酒入り一番出しのスープ」である。
スプーンで掬ってみると、半端ない量の蟹肉とフカヒレを加えた贅沢な逸品と仕上がっている。
具材の美味しさを吸収したフカヒレと濃厚な蟹肉のハーモニーは、メイン料理にも引けを取らないアルバート料理長入魂のメニューである。

チャイナブルーで使用されている蟹は、シンガポールから直送されたワタリガニの一種で、蟹本来の味を楽しむために、筋肉質で旨味成分の多いハサミの付け根部分だけを使っているとの事。何と、このスープ一杯の中には10匹分もの蟹肉が使われているという。
スープには蟹の殻を香ばしく焼き上げて、スープの出汁にも使われているという贅沢な味だ！

次に「白身魚の何とか揚げ」だそうで、美味しい料理なので説明を聞く余裕は全くありません（笑）
白身魚を丸く形どり表面をカリッと香ばしく焼きあげられていて、とても美味しそうな1品だ！
調味料を載せて食すと、表面の香ばしさとは違い、中からサッパリとした柔らかい白身の芳醇な味が浸み出してきて、とても中国料理とは思えないフレンチの様な素晴らしく美味しかったです！

その次に運ばれてきたお椀の蓋を上げてビックリ！「豆腐とアワビの醤油煮」の登場だった。
豆腐はニガリを入れずに作っ自家製で揚げてあり、良く煮込まれたアワビがデン！と鎮座しメイン料理として主張する存在となって、我々を圧倒する存在となっている。
一口食べて、口の中で広がる様々な味が入り乱れ、言葉を失う程の別格の美味しさだ！

次に「スープソバ」が登場したのだが、こちらも何か仕掛けがしてあるのか興味ある。
色々説明をしてくれたのだが、ウェイトレスの丁寧な説明をそっちのけで食す事にした。
このチャーシューは、和牛のすね肉を柔らかく蒸し上げた後、特製のタレに一晩漬け込んだ肉だ。
何とかで作った麺だそうだが、説明等全て忘れてしまうほど美味しかった事は言うまでも無い！

ダイエット中で、しかも胃が小さくなってしまったようで結構満腹なのだ！
丁度いい塩梅の所で「デザート3品盛り」が出てきて終了となる。
右からブラックオレンジジュースとマンゴゼリーに龍のヒゲで、これらはダイエットの敵である。
食べようか食べまいか迷った挙句に、今晩の晩御飯をプロテインにする事を誓い食す事にした。

この真ん中のマンゴゼリーは素晴らしく、マンゴームース・マンゴーゼリー・マンゴージュースの三重奏に重なっていて、一口食べると3種類の食感が味わえて楽しくそして美味しいですね！
龍のひげというなんとも不思議な名前の通り、繊細な糸のような、繭のようなお菓子。
香港の空港でお土産で見た事あるが、食したのは初めてで中国宮廷伝統菓子だそうだ。

ここ「チャイナブルー」の味の決め手となるのは、本場中国でも滅多に使われていないというシンガポール産の醤油にある様だ。
日本の醤油に比べて塩辛さが少なく甘みと旨味が強いため、塩気は控えめのままで醤油の風味を全面に活かすことができるそうで、この店で用いられる醤油の90％がシンガポール産だそうだ。

素晴らしく美味しいのだが、素晴らしく高額な中国料理なのだが、その金額以上に感動する美味しさを表現してる事は、流石ミシュラン一つ星を獲得した事は納得できるであろう。
この味は、並みの中国料理とは比べ物にならない位に美味しかった事は間違いない。
しかし、サービス料13％も掛かるのはチョッと高過ぎではないかと思う。

☆CHINA BLUE（チャイナブルー）
住所：東京都港区東新橋1-9-1 コンラッド東京28F
電話：03-6388-8000
営業：ランチ11:30〜14:00
ディナー17:30〜21:00
定休：無し
http://chinablue.jp/
総合評価★★★★（★５つが最高です）

食事　　★★★★★
価格　　★★★
雰囲気　★★★★★
サービス★★★☆