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超B級グルメ紀行(日本編)コミュの高知県高知市「大衆割烹 ときわ」

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「一本釣り」を後にして、ギャラクシーTABを頼りに向かった先は「大衆割烹 ときわ」だ。
ここは、私がBSチャンネル「吉田類の酒場放浪記」で登場した店で、高知に行ったら是非この店に寄ってみたかったのだ。
酒飲み天国の高知市内でも、地元の人気は大橋通りを渡った「宵まち横丁」に足が向くのだ。
細い路地をはさんだ両側に2階建ての、戦後に出来た古い飲み屋が続く光景は、居酒屋好きならその佇まいに哀愁を感じてしまうだろう。 

暖簾を潜り玄関を開けると、L字の小さなカウンターには平日にもかかわらず満席だった。
私が帰ろうとすると、店主が何も言わなくてもお客が横にずれてくれて席を作って頂いた。
お客がこの店を愛して居るのを感じる瞬間だった。
お礼を言いながら、私の大きな体をその隙間に納める事が出来ホッと一安心した。

さて、ここでも焼酎ダバダを注文し、お通しが出されて食して、この店のレベルを知る事が出来た。
そして、番組で見た「カツオの薄タタキ」を注文した。
「一本釣り」では塩タタキだったが、高知では「カツオのずけ」を出す店はこの店だけだと言う。
早速、登場した「カツオの薄タタキ」を食べてみましょう!

これは完全に「ずけ」に入るが、醤油が高知県産ベースで作られた自家製ポン酢に漬けられている。
漬けると言うより客に出す前に、生のカツオにポン酢を掛けた物の様だ。
塩タタキとは違って、こちらも非常に美味しく食べやすくクセになる味ですね!
ニンニクとミョウガを挟んで食べると、夏の熱さも忘れる爽快感があります!

さて、メニューの中から選ぶより、常連さんにお勧めを聞く事にした。
常連さん達は、やはり「カツオの塩タタキ」だと言うので、もう一回タタキを注文する事にした。
次に「数の子味噌漬け」も美味しいと言う事で、それも注文する事にした!
後もう1軒は廻りたいので、最後に2品だけ選ぶとすると何がいいのか常連さんに聞いてみた。

多数の意見を統合すると「川エビの天ぷら」に「カツオせんべい」で決まった。
タイミング良く出してくれるように店主にお願いをした。
何で高知では平日でも店が混んでるのか聞いてみたら、意外な答えが返ってきたのには驚いた。
高知県民は日月火と飲んで、水曜日は休刊日になり、木金土を外で飲むそうだ。

家呑みはしないのですか?と聞いてみたら、家じゃつまらないから居酒屋に行くと言う。
それじゃ呑み代で給料飛んじゃうんじゃないかと聞いてみたら、結構のお給料を頂いているそうだ。
理由を聞くと簡単だ、それは高知には高知だけの産業しかないので、他府県にお金が出て行かず、この街でお金が循環してるので、物価も安いうえに給料も結構高いのだと言う。

程良く「カツオの塩タタキ」が登場した。
こちらも厚めに切り分けられているが、塩が無いので聞いてみたら掛かってるそうだ。
一口食べてビックリしたのが、塩水に漬けて出されたカツオだったのだ。
程良い塩加減が、満遍なくカツオに行き渡っていて、何処から食べても非常に美味しいです!

続いて「数の子味噌漬け」が出てきたが、関東だと塩漬けになっていて塩抜きして食すのが普通だ。
しかし、これを味噌に漬けてあるのを食べたのは始めてだった。
数の子の一粒一粒に、味噌の味と数の子の風味が凝縮されて、そして柔らかくとても美味しい!
こんな柔らかい数の子を食べたのも初めてであり、どの様に作るのか知りたくなった一品だ。 

その後「川エビの唐揚げ」は、四万十川で捕れた川エビだ。
カラッと揚げてあるが中はレアで、身の部分が柔らかくジューシーで、手足はカリッと香ばしく口の中での絶妙な味がとても新鮮だった。
これが四万十川の綺麗な清流に住む、川エビの味なのでしょうね。

カツオの薄タタキの汁に、店主が玉ねぎのスライスをサービスしてくれて箸休めに食した。
とても薄くスライスしてあり、塩で軽く揉んであり口の中もサッパリと爽快感が広がる。
年期を経た店内は歴史がある風情で、無口そうな主人と女性2人は奥さんとお母さんだそうだ。
最後に大女将が、「カツオせんべい」を運んできた。

この店の、もう一つの名物なのだと言う。
お腹もかなり満杯になってきたが、カツオせんべいとは興味があった。
大きなせんべいなので、カウンターにいる方達にも、お裾分けして皆で頂く事にした。
平たくカツオを伸ばして薄くして衣で広げてつないで、高温でカラッと揚がったカツオせんべいは香ばしく美味しいかった!

会計する間ユックリ店内を見渡すと、吉田類さんのサインもあり、背中の壁に飾った写真に眼が釘付けになって記事を読んでしまった。
広い会場に大勢の記念写真3枚は、店の20、25、30周年のもので熱心なファンのいる店なんだということが伺える。
20周年を伝える新聞記事の切り抜きに、心打たれる挨拶が書いてあった。

その日、会場で挨拶に立った主人・和田和男さんは「本日は、、、」と言ったきり絶句して続かず、見かねて奥さんが代返して型通りにすませたそうだ。
宴会が進んだころ弟さんが、兄が前夜に書いたという下書きを代読させてくれと壇上に上がった。
「開店当時はお客さんがなく、、、、だんだん忙しくなり午前2時まで働いたことも、、、、娘も中学3年になり、あと20年は頑張る、、、、」
 
初めて聞く主人の半生に会場は静まりかえり、終わると万雷の拍手がわいたそうだ。
そんなお客に恵まれて営んできた店は、ひと言では表せない歴史と店主の愛情が漂っている。
聞くとこの店は、ブンヤ(新聞記者)の方も多く、常連さんで沢山いるそうだ。
いい店は、いいお客で愛され続けるのだと言う事が実感できた店だった。

☆大衆割烹ときわ
住所:高知市本町3−4−18 
電話:088−872−5421
営業:17:00〜23;30
定休:日曜
総合評価★★★★★ (☆は0,5★が5つで最高評価です)

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