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超B級グルメ紀行(日本編)コミュの栃木県那須町 「そば処 深泉」

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今日は一人、那須の神社のお参りの前に昼飯となった。
店構えが素晴らしいですよね!
私はここの暖簾を潜った景色が大好きです。
秋は紅葉で真っ赤に染まり、冬は雪景色がとても綺麗だ。

ここに通って何年になるのか忘れてしまった。
昔は従業員さんもいたようだったけど、今は夫婦で営んでいるようですね。
この店主は、設計事務所を営んでいたが脱サラされた。
都内や北海道で1年間修業し、平成9年にお店をオープンした。
そば粉は北海道の幌加内産と茨城県産を使用し、ニ八蕎麦に拘る。
             
蕎麦の食べ方で、その人の人間性まで見えてしまうのは私だけだろうか?
蕎麦を美味しく食べるには、基本的に「ズズーッ」と音を出して食べて欲しい。
これはワインのテイスティングと同じで、余分な汁を弾き飛ばし蕎麦に絡める事ができとても美味しく食べられる作法の一つである。

これが外国人には出来ない食べ方だが若い女性と食事する時に、スパゲティの様に音を立てずに食べる方も見受けるが、これは個人的にはいい女でも幻滅してしまう。
ワサビも汁の中に入れてかき混ぜて、蕎麦自体も汁にドップリ浸らせ食す方もいる。
この食べ方をしていては「お里が知れる」って事ですね。

始めに蕎麦を2〜3本汁を付けずに、香りを楽しんで食べて欲しいですね。
ワサビや唐辛子などの薬味は、汁に入れず蕎麦そのものに載せる。
ワサビなどの薬味をつゆの中に入れると、風味が消えてしまうのです。
蕎麦を食べる前に少しずつ、ワサビを載せるのが香りも楽しめます。

蕎麦を端から取ろうとすると、グジャグジャになってしまうので中心から取る。
汁はちょっとだけつけると言うけれど、一慨には言えないのです。
濃味の場合3分の1、薄口3分の2と調整して食べて欲しい。
3〜4口くらいで汁を継ぎ足すくらいの、汁の量にしましょう。

そして2〜3回噛む程度で飲み込む方が、のど越しがとても爽快です。
グチャグチャ良く噛んでては、折角の風味が唾液で消されてしまいます。
江戸っ子の中には、噛まずに飲み込む方もいるくらいですからね。
実は、夏目漱石の「吾輩は猫である」小説のなかに、蕎麦の食べ方について解説されているシーンがあります。
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そのシーンは、第6章を読み始めてすぐに出てきます。苦沙弥先生の家へよく訪ねてくる学生時代からの仲間で美学者の迷亭先生。彼が、相変わらず自分の家のように気兼ねすることなく苦沙弥宅に上がり込んできます。苦沙弥先生の奥さんに「腹が減った」と言っておきながら、勧められた御茶漬けを断る迷亭先生。

「奥さんこれが僕の自慢の御馳走ですよ」。「まあ」と驚いている奥さんをよそめに、実は下女のおさんに持参したざるそば2枚をゆでさせていました。騒がしいと文句を言いに書斎から出てきた苦沙弥先生と奥さんが見つめるなか、そばの食べ方についてうんちくを語り出す迷亭先生。「打ち立ては難有(ありがた)いな。蕎麦の延びたのと、人間の間が抜けたのは由来頼もしくないもんだよ」と言いながら、薬味をツユの中に入れて「無茶苦茶」に掻き回します。

「奥さん蕎麦を食うにも色々流儀がありますがね。初心の者に限って、無暗にツユを着けて、そうして口の中でくちゃくちゃ遣っていますね。あれじゃ蕎麦の味はないですよ。何でも、こう、一としゃくいに引っ掛けてね」と、長い蕎麦を箸で持ち上げつつ迷亭先生。
「この長い奴へツユを三分一つけて、ひとくちに飲んでしまうんだね。
噛んじゃいけない。噛んじゃ蕎麦の味がなくなる。

つるつると咽喉(のど)を滑り込むところがねうちだよ」と言いながらも、猪口にツユを注ぎすぎたためそばを浸けあふれそうになって動けなくなって少し躊躇する迷亭先生。2人の手前気まずくなったところを……「脱兎」のごとく一気に吸い込んだ。そのとき、迷亭先生の目からは涙のようなものが(笑)。おそらくワサビが利いたか、飲み込むのに胸が詰まったかしたのでしょう。

苦沙弥先生も奥さんもなかばあきれながら「感心だなあ。よくそんなに一どきに飲み込めたものだ」「御見事です事ねえ」と、迷亭先生の食いっぷりのよさを誉めます。迷亭先生はさらに負けじと、そばのつかえた胸をたたきながら「奥さん笊(ざる)は大抵三口半か四口で食うんですね。それより手数を掛けちゃ旨く食えませんよ」と駄目押しで通ぶります。
                (そば一サルスタジオジャパンHPから抜粋)

さて、注文したのは「天ざるそば大盛り1,980円」を注文。
蕎麦ですが白っぽい平麺で、細かく蕎麦簿の粒が入っている。
やや細麺で長さは30〜50cmを一摘まみ持ち上げて口へと運んだ時、微かに蕎麦の香りがほんのりする。
そして噛んでみると、シコシコとモチモチの中間くらいの歯応えを感じますね。

勿論弾力も十分で、蕎麦汁を良く絡んで飲み込んだときの喉越しがいいですね。
蕎麦汁ですが、厚めのカツオからダシを取ているようだが、しょっぱめだと始めは思ってしまうが、麺に浸けるとそれ程でもない。
個人的には、もう少し辛い方が好きなんですけどね。

ホール担当の奥さんだと思われる方は、接客は素人に毛が生えた程度が残念です。
大盛りを頼んだのだから、ワサビやネギは大目に入れるのが常識だが出来ていない。
塩を頼めば「テーブルにございますので」と言うのだが、「塩を入れる小皿を下さい」と私が言わないと気が付かないでは、蕎麦屋の女将さんは務まりませんよ。

天ぷらは、エビ2本、かぼちゃ、ししとうなのですが、ここにもう1品欲しいですね。
天ぷらの揚げ方は、カラッと揚がっているのだが、この店では花を咲かせない揚げ方だ。
天ぷら専門店では、花を咲かせる揚げ方をしないのは、食材の味を衣に邪魔されるのを嫌った、要するに美味い天ぷらを食わせたいって職人の配慮と拘りですね。

しかし、丼ぶり物や蕎麦の場合は花を散らした方が良いです。
ご飯や蕎麦と同時に食べるものですから、また違った楽しみ方があるのです。
関東の人間は、天ぷらをダシ汁に浸けて食べる方が多いが、蕎麦と天ぷらの相性は良い天塩があったら、汁など浸けて食べるのが馬鹿らしくなります。

蕎麦湯は白くてややトロ目。
もう少し煮詰めてあると、香りも後味も楽しめるんですけどね。 
昔に確かあった「蕎麦がき」は無くなってしまったようで残念だ。

☆そば処 深泉
住所:栃木県那須町高久甲3986−54 
電話:0287-64-3947
営業:11:30〜16:00(麺が無くなり次第終了)
定休:火曜、第3水曜
★★★☆(★5つが最高です)

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