超B級グルメ紀行（日本編）コミュの世田谷三軒茶屋　「らーめん佐とう」

三軒茶屋の栄通り商店街に、新しいラーメン屋がオープンした。
この店舗は以前もラーメン屋だったのだが、撤退した後の同業の出店だ。
３年前に渋谷でオープンした店だそうで、昼時には近隣の会社員が列を作るなど人気を集めたが、家賃高騰などを理由に前店舗を閉店し三軒茶屋に移転した。

席数はテーブル12席、カウンター10席。
三軒茶屋では、少し店舗が広い様に思います。
三軒茶屋で飲食店を出店するには、相当覚悟を決めなければいけない。
特急も停車して、乗降客が田園都市線では1～2位なので、安易に出店する店が多いのも事実だ。

全品250円の居酒屋でも平日に集客するには、割引券を配るほど苦戦してるが駅前の「エビス参」の様な店は平日でも混雑する。
三軒茶屋は、安くても美味しくなければ二度と来店しない住人が住んでいるのです。

この場所に住んでいる方達の殆どは地元三軒茶屋では食さず、三宿の隠れ家レストランや渋谷まで出かけて食べる人が多いのだ。
だから、駅から続くこの「栄通商店街」では、平日は閑古鳥で週末の土日が家族連れで混雑する。
この通りは正直言って、美味しい店が少ないと言った方が正解だろう。

私は12年ほど住んでいるが、美味しくない店は早いと半年ほどで撤退してしまう。
入れ替わり出店しても、コンセプトがしっかりしていない店は、店頭に掲げているメニューを見ただけで撤退する予想ができるほどだ。
では「らーめん佐とう」の味はいかがでしょうかね？

「ラーメン650円」の食券を買った。
深夜だったので、店内は客も疎らだだった。
渋谷の時は深夜でも客は入っていたと思うが、出店したばかりですからね。
暫くしてラーメンが登場した。

チャーシュー、のり、ほうれん草がトッピングされている。
まず、佐とうのラーメンは、スープのだしに豚の「げんこつ」だけを使っているのが特徴。
骨の髄までうま味を出すことができるという高圧力のずんどう釜を使っています。
短時間で濃厚なスープが出来る訳だね。

スープを一口飲んでみる。
独特の生臭さを取るように工夫して、まろやかできめ細かい味わいに仕上げてあります。
麺は濃厚なスープによく絡む中太ストレート麺。
スープに負けないコシがバランスいいですね。

「ラーメン650円」を基本に「塩ラーメン650円」「ネギラーメン800円」「チャーシューめん850円」などを提供。
サイドメニューは「手作りギョーザ380円」「角煮丼350円」など。
渋谷で営業していたころと同じメニューだそうだ。

しかし、ここには最大のライバルでもある店も、同じ時期に恵比寿から移転してきた。
「らーめん香月（かづき）三軒茶屋店」が移転開業したのだ。
閉店した「恵比寿本店」が移転してきたのだ。

1975年に青山の屋台で開業し、渋谷の並木橋の店舗を経て、1987年に恵比寿本店を開業した。
同店はラーメンファンの中で注目された「背油チャッチャ系」のはしりだ。
香月は一昔前の人気店だったが、今でも通うファンも多い様だ。
家賃の高騰で引越してきた様だが、今後三軒茶屋に新たなラーメン激戦区になりそうですね。

☆らーめん佐とう
住所：東京都世田谷区三軒茶屋1-32-14
電話：03-5787-8611
営業：11:00～翌4:00
★★★★（★５つが最高です）