ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

宋詞コミュの【詞の作法】押韻

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
詞韻

詞の韻は、漢詩の押韻に比べると、「通用」のはばがひろく
かなり単純化されています。以下に韻字をあげておきます。
ローマ字は、宋代の推定復元音で韻尾をあらわしたものです。


■平上去声 14部

?
平声:東冬 -ung / -iung
上声:董腫
去声:送宋 

?
平声:江陽 -ang / -uang / -iang / -iuang
上声:講養 
去声:絳漾 

?
平声:支微斉灰 -i / -ui / -ii / -iui
上声:紙尾薺賄
去声:�輒ゐ病拌�

?
平声:魚虞 -u / -iu
上声:語麌
去声:御遇

?
平声:佳灰 -ai / -uai / -iai
上声:蟹賄
去声:泰卦隊

?
平声:真文元 -en / -un / -in / -iun
上声:軫吻阮
去声:震問願

?
平声:寒刪先元 -an / -uan / -ian / -iuan
上声:旱潸銑阮
去声:翰諌霰願

?
平声:蕭肴豪 -au / -iau
上声:篠巧皓
去声:嘯效号

?
平声:歌 -o / -uo
上声:��
去声:箇

?
平声:麻佳 -a / -ua / -ie / -iue
上声:馬
去声:禡卦

?
平声:庚青蒸 -eng / -ueng / -ing / -iueng
上声:梗迥
去声:敬径

?
平声:尤 -ou / -iou
上声:有
去声:宥

?
平声:侵 -im
上声:寝
去声:沁

?
平声:覃監咸 -am / -uam / -iam / iuam
上声:感倹豏
去声:勘艶陥


■入声5部

?入声:屋沃     -uk / -iuk
?入声:覚薬     -ok / -iok
?入声:質陌錫職緝  -it
?入声:物月曷黠屑葉 -et / -uet / -iet / -iuet
?入声:合洽     -ap / -iap

コメント(4)

詞の押韻の、唐代の詩韻とくらべたときに、とくに目立つ特徴は、「入声」(フ、ツ・チ、キ・ク)つまり-p / -t / -kという入破音でおわる韻尾がごちゃ混ぜになっていることです。

「月ゲツ」韻で読む字と、「葉エフ」韻で読む字とが、押韻することは漢詩ではありえません。しかし宋代以降の詞ではあります。「質シツ」韻の字と「職ショク」韻の字で韻を踏むこともあります。

これはどういうことか、というと、この時期から漢語の「入声が消滅する過程にあった」ことを示しているのだと考えられます。

入声は、現在では広東語や福建語など南方の諸方言にしか保たれていません。普通語をふくむ北方の官話系方言では入声韻尾-p / -t / -kは完全に消失しています。

錫セキ:siek→sik→→siq→si→ 北京音xi (広東音sik)
月ゲツ:ngıuet→iuet→iueq→  北京音yue (広東音yut)
葉エフ:iep→iet?→ieq→    北京音ye (広東音yip)

*qは促音を示す

宋代にはこの消滅がはじまりました。その変化は、まずトピックの最上部に掲げた韻のリスト(入声5部)が示すように、-p韻尾と-t韻尾と-k韻尾が部分的に混同されてしまう、という音変化としてはじまり、だんだんと進行していったと見られます。

その後、元代に著された元曲・雑劇用の韻書『中原音韻』では、すでに現代官話と同じように、入声韻尾が消えてしまっています。
音韻学の難解な話題がつづいてしまいますが・・・

四声にかんして補足です。
詞でも漢詩と同様、平・上・去・入の「四声」の概念が
あります。
ただしこれは現代の普通話での「四声」とは異なるものです。

中古漢語      現代漢語(普通話)

■平声:→?陽平声→ 1声
    →?陰平声→ 2声

■上声→       3声
■去声→       4声
■入声→     消滅して1,2,3,4声に混入
音韻学って難しいですよね。
マニアックな知識が必要ですし、向き不向きがあるように思うのは、まるで理解できないボクのひがみでしょうか?

さて、詞の韻書を少しご紹介。
*『詞林正韻』(清・戈載)
清代になって詞の韻に関する研究が進み、その成果を踏まえて編まれた本です。
韻部の立て方については、榴火さんが述べていらっしゃる通りです。
宋詞の韻を確認する場合は、基本的にこの本を用います。

*唐五代詞韻考(近人・中田勇次郎 『読詞叢考』創文社、所収)
『詞林正韻』で唐五代詞の韻を考えてゆくと不備が多いことから、中田先生が別に考察を加え、韻部を立てています。
唐五代詞を読む際は、寧ろこの論説に従った方が良いようです。

それでは。
武漢のくまねこさん;

書籍のご紹介ありがとうございます!詞の韻書には実は不案内でして、あまり読んだことがありません。紹介していただけるとたいへん助かります☆


>音韻学

たしかに難解ですよね〜。いくつかの書籍を読んできましたが、いまだによく理解できない概念もあります。wikipediaの記述などに目をとおして、ああ、あれはこういうことだったのか!と膝を打つこともしばしばです(笑)

ところで、私が音韻学に興味をもちはじめたのは、漢詩を読むようになってからです。押韻とはどういうことなのか、李白や杜甫は当時この詩をどのように詠んだのだろうか、といった疑問を解くために音韻学に関する本を読みました。
その後、中国語を学びはじめたとき、ピンインの体系が、六朝以来の音韻学の成果をもとに緻密に作り上げられていることに気づき、あらためてこの分野の意義を確認したというしだいです。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

宋詞 更新情報

宋詞のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング