漢詩はもう忘れ去られているのでしょうね。でも漢詩の灯を絶やすな、なんて大袈裟なことは全く考えていません。
この広い世の中ですから、漢詩を読んで面白いと思う仲間はきっと何処かに居るでしょう。そんな人達と好きな漢詩について、ゆったりした時間を共有できれば、というだけです。
漢詩(中国古典詩)にもいろいろあります。一番見聞きする機会が多いのは詩吟とか剣舞でしょう。意気軒昂・悲憤慷慨という形容詞の似合うも堂々としたものです。そういった大きな感情の振幅を伴った詩は確かに中国の詩歌の大きな一面を表しています。が、こヽではそういった格調高い詩ではなく、もうちょっと些細なことをうたった詩を中心にしたいと思っています。
中国詩史的に言えば、唐詩選より三体詩、唐詩より宋詞、日本で云えば幕末の志士の詩よりは江戸の文人の詩といった感じです。でもまあ何処で線を引くかなど小難しいことは考えずに行きましょう。柔らかく肩の力を抜いたと感じる詩詞であればそれで充分かと...
御先祖さまが考え出してくれた訓読という方法で、千年以上も前に書かれた中国の詩が翻訳なしに鑑賞できる幸せをしみじみ味わっています(微笑)