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西部二人組普及促進委員会コミュの第22話「アパッチスプリングの町」Six Strangers at Apache Springs

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制作NO.22
FILM NO.34219
Original Air Date:28 October 1971 (Season 2, Episode 7)
NHK放映:放送日 1973年1月27日
A/R:1972年10月3日

http://www.asjscenes.com/seasons/two/strangers.htm
http://www.framecaplib.com/asjlib.htm
http://www.tv.com/alias-smith-and-jones/six-strangers-at-apache-springs/episode/66722/summary.html?tag=episode_header
http://www.imdb.com/title/tt0508549/

監督 Nicholas Colasanto
Writing credits
 Arnold Somkin (teleplay) and
 Roy Huggins  (teleplay) (as John Thomas James)
 Roy Huggins  (story) (as John Thomas James)
 Glen A. Larson (creator)

ゲスト
 Carmen Mathews .......Caroline Rangely :北原文枝
 Patricia Harty .......Lucy Fielding :安田千永子
 Sian Barbara Allen ...Sister Grace :北島マヤ
 John S. Ragin ........Edward Fielding (as John Ragin):光枝明彦
 Logan Ramsey .........Smithers :梓欣造
 Wallace Chadwell .....Mr. Evans :徳丸完
 D. Gale Thompson .....Cowboy
 Roger Davis ..........Narrator :名古屋章

(あらすじ)
 アパッチスプリングスの町へ流れて来たヘイズとカーリーはインディアンに亭主を殺された女キャロラインの頼みで、夫婦で山の中十二か所に隠した砂金袋を回収に行く。折りから居留置から逃げて来たチリカワ族を説得して連れ戻しに来ていた交渉係フィールディングと共に出発するが、金を掘りだしたもののチリカワ族に撃ち掛けられ装備のロバを切り離して命からがらフィールディングと共に逃げ帰る。カーリーはひとり国へ帰る旅費もなくホテルでコックを務める伝道師の女グレースに同情し、説教師の柄じゃない、少しは若い女として人生を楽しめと何がしかの金を渡して東部へ帰そうとする。フィールディングは折衝を諦めず、撃ち掛けるインディアンに無抵抗で臨み部落へ連れ込まれてから得意のスペイン語で説得し、折りから二回目の金回収に来て捕まえられたヘイズたちも帰させてしまう。居留置引き上げの交渉に成功したフィールディングの使命感に燃える男の生き方をやっと理解し始めた妻ルーシーは誇らしく思い、キャロラインはこれで思うように山中の金を掘り出しに行けると狂喜する。またも目覚ましい稼ぎを出来なかったヘイズとカーリーは憮然たる表情で西行きの駅馬車に揺られて去るのだった。


【アパッチ・スプリングの町、馬で来る二人】
カーリー:何んつったけ、この町?
ヘイズ :アパッチ・スプリング
カーリー:いいねぇ、我が家みたいなムード、ひなびた感じでしっとりと
ヘイズ :ほぉんと、おまけに保安官なしと来たもんだ
     (音楽)
【ホテル、ロビー】
     (ベル)
スマザー:はいはい、いらっしゃいませ
カーリー:お部屋とお風呂、頼んますよ
ヘイズ :それから馬の面倒みてもらいたいの
スマザース:はいはい、ただいますぐやらせますので、まずは宿帳の方おば…
ヘイズ :ポーカー、やってないの?
スマザー:大概、土曜の晩にご開帳でございまして
     カーボーイが集いまして、酒にポーカーと云う段取りで…
カーリー:待つよ
ヘイズ :どうせヒマなんだから
スマザー:しかしあなた、6日もお待ちになりましても
     お素人集の勝負で御座いますよ
ヘイズ :お素人結構、ボク大好き
キャロライン:ちょい御免なさい
     出しゃばりおばさんと思われるかも知れないけど
     若い男前が二人も揃って来りゃ、好奇心が沸くのが人情ってもんでね
     あんたたち仕事は何やってんのよ?
カーリー:ええ、まぁあちこちであれこれと…
キャロル:あっそう云うの、云いたくないってのね
ヘイズ :そうじゃなくて、何んでも屋だってんですよ
     手間賃次第で何んでも
キャロル:ああ、了解
     じゃ、落ち着いてからでいいからさ、後で話に来てくんない?
カーリー:あ、いいですよ
ヘイズ :喜んで

【二階へ上がって行く二人】
キャロル:ねぇ、スマザーズ、お誂え向きの兄さんが転がり込んで来たようよ
     若くって、丈夫で、身軽でさ、利口そうでないの

【駅馬車来る】
スマザー:これはこれは、フィールディング様
     お揃いでようこそ
     お手紙頂きまして、用意万端整えてお待ち申し上げておりました
フィール:いやぁ、ありがとうありがとう
     楽しいねぇ、本物の西部は
フイ夫人:フィー!
     この砂埃、どこからやって参りますの?
     どこかで製造してるんですか?
スマザー:いや、ははは…
     え、お部屋は当方で最高の続き部屋にしておきましたから、はい…
フイ夫人:それにこの暑さ!暖房でしたら止めていただけませんかしら!

【降りて来る二人】
キャロル:お二人さん、こっちこっち
【サルーンのバーへ】
キャロル:お兄さん方、今なんか予定あるの?
カーリー:いや、土曜日のポーカーまで空きなんですよ
     御用があるなら承りますよ
キャロル:いい仕事があんのよ、儲けさせるよ
ヘイズ :ははは、どう云うの?
キャロル:いや何、あるものを回収して持って帰りゃいいのよ
カーリー:あるものってのは?
キャロル:カネよ、それも札なんてケチなもんじゃない、砂金よ
カーリー:あ、そりゃいいお話
キャロル:いいぞ、乗って来たね、飲んどくれ、ビールでいいね、はいよ
     あたしゃキャロラインっての
     ミセス・レングレー、どっちでもいいよ
     でもママさんとかおばさんなんてのだけはお断りだよ
ヘイズ :わかりました、で、その砂金の話だけど…
キャロル:焦らないの、仕事の内容詳しく云ったら、やる気なくすかもよ
ヘイズ :なくすかもね
キャロル:何よ、その態度は!
     折角儲けさせるってのに
ヘイズ :ああ、何もそんなつもりじゃぁ…
キャロル:もういい、もういい
     今日日はまともすぎるヤツばっかりでさ
     肝っ玉の据わった男らしい男なんていやしないや
     自分の影に怯えてさ、腰抜かしてんだから、世話無いよ
カーリー:腰抜かすようなことなの?
キャロル:あぁん、あんた、インディアンよ
     あたしらね、夫婦でここへ来たのが20年前だったよ
     この辺ももっと田舎でさ
     亭主はバーニーって名で
     もう天に召されちゃったがね
     兎に角あの頃はさ、皆んな助け合ったもんだよ
     信じあってさ、ところがどう?今じゃもう
カーリー:ホント、わかるな
キャロル:わかるんならもうちょい打ち解けて頂戴よ
ヘイズ :いいだろう、でぇ、金ってどこにあるんだ、キャロライン?
キャロル:その20年前はね、この裏の山で金が出てゴールドラッシュだよ
     でもそれも一時、やがて掘り尽くしちゃった
     さて、あたしと主人はね、2年前に行ってみたんだよ
     もう掘ってるものはいやしない
     そこをかっさらって砂金で6千ドルがとこ集めた訳よ
     もっとも場所は12箇所になったけど
     集めては埋める、埋めては次へ移った訳よ
ヘイズ :それで?
キャロル:インディアンよ!しゃくだねぇ
     チリカワ族が5、60人、居留地から脱走してさ
     山に立て籠っちゃったんだわさ
     生意気にもう、あたしらを撃ちゃがんの、バンバン撃って来るの
カーリー:そのときだんなが…
キャロル:やられちまったよ、バーニーは、チリカワのやつにさ
ヘイズ :で、砂金の方は?
キャロル:冷たいねえ
     亭主が死んだ話をしてホロッとなってるのに
     横から金は、金はって
ヘイズ :金はどうなった?
     未だに埋めたまんまなのよ、どう?
ヘイズ :どうって〜、何が?
     やるかやらないかよ
     山へ行ってもらいたいのよ
     あそこ行って、あたし達が埋めた砂金を掘り出して
     持って帰ってもらいたいの
     そしたら…そうね、20%、あげちゃうわ
ヘイズ :20%!?
カーリー:インディアン、何人いるって云った?
キャロル:そうね、噂じゃ5、60人かな
     何ぁに、腹を空かせたひょろひょろインディアンよ
カーリー:フッフッ
ヘイズ :でもだんなを殺したんだろ?
     それがいる山へ20%で行けっての?
キャロル:だってあたしらは2年掛りよ
     あんた達なら2日で済んじまうじゃないのよ
ヘイズ :それはそっちだけの云い分だよ
カーリー:3人で3等分だね
キャロル:3等分!?
ヘイズ :そう、それが当然だと思うよ
     (音楽)

【駅馬車来る】
御者  :ホーッ!
【駅馬車、グレースを下ろす】

キャロル:誰がそんなこと!死んでもやだよ!
     何んだよこの恥知らず野郎が!
     か弱い女の足元を見てつけ込みやがってからに!
     けっ、っもう!
カーリー:ヘイズよ
ヘイズ :うん?
カーリー:か弱いんだってさ
ヘイズ :あのタンカで?
     ふふふ…

【表、カーリー出て】
カーリー:荷物、持ちましょうか?
グレース:すいません
カーリー:人手が無くてね、愛想が無い町なんです
【グレース、チップを渡そうとする】
     あはは、いいんですよ、ボーイじゃないから
グレース:すいません
スマザー:おお、これはこれは、いらっしゃいませ
グレース:部屋が欲しいんですけど…
スマザー:どうぞどうぞ、よりどりみどりです、へへへ
グレース:ただ、困ったことに…
     あたしあの…、お金を持ってないんです
スマザー:それは由々しき大問題ですな
グレース:ここまで来るのに駅馬車の切符代に
     有り金はたいてしまったんです
スマザー:顔に似合わぬ無鉄砲なお方ですな
グレース:今度の日曜まで待っていただけません?
     そしたら払えますから
     あたし、巡回説教師なんです、伝道師です
     お説教しますから、寄付も集まると思うんです
スマザー:あのね、お嬢さん
     このアパッチスプリングも昔はそりゃあ金が出て
     人もわんさか集まって来ましたよ
     だけど今じゃあなた、人口は僅かの60人
     しかもそのうち30人は
     近くに散らばってる牧場のカーボーイと云う状態だ
     日曜日は全員二日酔い
     あんたがどんなありがたいお説教をするか知らないが
     耳を貸すやつなんていやしないよ
     寄付なんか当てにするだけ損ってもんだ
グレース:あたしは神を信じてます
スマザー:あっそう…あ〜、名前を伺っておきましょうか?
グレース:シスター・グレースと申します
スマザー:どうだろうね、予想外の客があって人手不足なんだが…
     コックをやってくれたら部屋を提供するがね、もちろん食事も
グレース:給料はいただけないんですか?
     部屋と食事だけですか?
スマザー:いやいや、そんな酷いことは云わないよ
     一週間に8ドルで
グレース:部屋代は普通おいくら?
スマザー:週4ドルだね
グレース:食費は?
スマザー:週に4ドル
グレース:引き受けます

【風呂に入っているヘイズ】
     (ノック)
キャロル:負けたよ、坊や
     フィフティ・フィフティの山分けでどうだい?
ヘイズ :よっしゃ、この格好なんで、握手は勘弁な
キャロル:ああ、いいっていいって
     女が見て平気は裸はと
     イエス・キリストだけだ
     ははは、上手いだろバーニー?
     ははは
ヘイズ :ははは、はははは…

【ダイニング・ルーム】
キャロル:うぶっぽい顔してる癖に
     どうして食えない兄さんだよ
ヘイズ :へへへ
カーリー:でも引き受けた限りはバッチリやるよ
     ま、任しといてもらいましょう
     さ、食って食って食って
キャロル:あ、いらっしゃいよこっちへ
     食事は皆んなでワイワイやった方が美味いよ
フィール:いやぁ、こりゃどうも
ヘイズ :初めまして、ジョシュア・スミスと云います
フィール:わたくし、フィールディングです、これ、家内のルーシー
ヘイズ :よろしく、こちらはキャロライン・ラングレーさん
キャロル:よろしく
カーリー:サディアス・ジョーンズです
キャロル:スミスとジョーンズ?
     ますます食えないわね
カーリー:また何んだってこんな辺鄙なとこにいらしたんです?
フィール:わたし、インディアン管理局から派遣されましてね
キャロル:インディアンをどうするって云うんです?
     チリカワ族ってのは、結構血に飢えてますよ
フィール:さぁて、どうしたもんですかね、まずは会って話してみますか
キャロル:軍隊を連れて行くんですか?
フイ夫人:主人にそんなもの要りませんわ
     たとえ相手がインディアンでも
     話せば分かると云う主義ですから、軍隊なんて
ヘイズ :なるほど、そうですか
     で、やつら何で居留地を飛び出したんです?
フィール:実は管理官の一人が彼らに渡す肉を横流ししまして…
     そいつは転勤させたんですがまだあるんですよ
     土地の状態が約束とは大分違うんですね
     それで怒ったんです
     で、私が全権大使として
     チリカワ族の気持ちを和らげようと
     そう云う訳なんです
カーリー:荒れてんですか、やつら?
フィール:報告によると相当硬化しているようですが…
     何か気にかかる理由でも?
ヘイズ :うん、山へ行くんでね
     インディアンのいる方へは行かないけど
フィール:しかしそう上手くは…
カーリー:上手くやりたいってことです
フィール:ふふ、ははは
カーリー:どうなの、キャロライン?
     インディアン部落のど真ん中へ行けっての?
キャロル:大丈夫よ、あいつらがとぐろ巻いてんのは、東だもん
     あたしたち西の方でもやっといたからさ、そっちからかかってよ
フイ夫人:残ったものは何すればいいんでしょう?
ヘイズ :何がやりたいんです?
フイ夫人:それがとんとわからなくて…
     西部旅行は初めてだし
     実は早くも帰りたくなってますの
カーリー:土曜日の晩になれば少しは景気良くなりますよ
     まあ、ご辛抱を
フイ夫人:おや、何かありますの?
ヘイズ :あ?ああ、その辺のカーボーイが集まって来ましてね
     飲む、打つ、喧嘩で絢爛たるお遊び絵巻を繰り広げるんですよ
フィール:それは景気も出るだろうよ
     (音楽)

【金庫から】
スマザー:んん〜
キャロル:はさみ取って
スマザー:あぁん
【地図の一部を切り取る】

【ホテルの表】
キャロル:ほら、これでバッチリわかるから
ヘイズ :何だい、これ?
     たったの2箇所しか書いてねぇじゃねぇの
キャロル:地図は6枚、1枚に2個所ずつよ
     1度に1枚しか渡さない
     あんたら全然信用してないからね
カーリー:またまた…、人は信じてみるもんだよ
キャロル:そんなことより頭を働かせた方が救われんのよ
     全部が全部書き込んだ地図なんか渡したら
     残らず掘り出してそのまんま持ち逃げしかねないもんね
ヘイズ :そんな男に見える?
キャロル:見える見える!

【馬で来る三人】
ヘイズ :フィールディングさん、お宅の意気込みはわかるけど
     ちょっと無鉄砲過ぎるんじゃないですか
     チリカワ族といやぁ
     アメリカ軍とメキシコ軍を同時に相手にした剛のもんですよ
     マイルズ将軍に降参したんだって、弾と食料が切れたから
     渋々ですからね
     そんなの相手に話が通じますか?
     舌先3寸だけで?
フィール:いやぁ、そう云う相手こそまず話し合わなきゃならんのだよ
カーリー:じゃ、まあ気をつけてね、この辺でお別れしましょう
フィール:いやぁ、どうも案内ありがとう
カーリー:じゃあね
ヘイズ :気をつけて
【フィールデング別れて一人行く】
     (音楽)

【二人馬で行く、見ているインディアン】
     (音楽)
ヘイズ :間違いなし、ドンぴしゃり!
     この地点にありますよ、岩へ向かって、4歩
     1、2、3、4
     左へ折れて登りか
     10歩だ
     2、3、4、5、6、7、8、9、10と
     あれだな、掘ろう!
【掘る二人】
ヘイズ :石だ!
カーリー:よし、間違いなし
【インディアン見ている】
ヘイズ :あった、へへへ
カーリー:どれ?おぉ、ホント〜
ヘイズ :しかしこれだけ集めんの、骨だったろうな
カーリー:ヘイズよ
     見てますよ、胡散臭い目で
     こっちは見てないフリこいて行こ行こ
ヘイズ :そいで第二地点へ直行か?
カーリー:そりゃそうよ
ヘイズ :ふうん…うんっ
     (口笛)
【引き上げる二人】

【馬で来る二人】

【一方、フィールディング進む】

【崖の上から見ているインディアン】

カーリー:こらちっとやそっとじゃ振り切れねェな
ヘイズ :どうするよ?
カーリー:利口なお人なら命だけを大事して逃げるだろうな
ヘイズ :まあな
カーリー:尻に帆を掛けて
ヘイズ :それですよそれ
カーリー:第二地点まではどれくらい?
ヘイズ :二キロ足らずっとこかな
カーリー:となるとこの際、分別より欲の方が勝って当然だよな
ヘイズ :行くか

【フィールディング行く】
(音楽)

【場所を見付ける二人】
ヘイズ :あっちだ、あっち
     えへへ〜、ありました、ありました
     ははぁ〜
     ここ掘れワンワンだよ
【目印の石をどけて掘り出す二人、撃って来るインディアン】
     (銃声)
カーリー:ヘイズ、ここじゃ的射ちのカモだ
ヘイズ:ホントだ、取るもんも取ったんだし、退散退散

【馬、飛ばして逃げる二人】
     (銃声)
ヘイズ :ほら行け!
カーリー:こら、走れこら!
ヘイズ :キッド、ロバは足手まといだ
     切り離して貢ぎもんにしちまえ
カーリー:よっし来た、こうなら何んだって捨てちゃうよ
【ロバを捨てて逃げる、インディアン、ロバを連れて帰る】
【一方、フィールディングも追われて逃げて来る】
     (銃声)

カーリー:ロバを捨てろ!
ヘイズ :ロバを放すんだよ!
【インディアン、ロバと荷を取って帰る】
ヘイズ :大丈夫ですか?
フィール:まあ、何んとかね
     あっと云う間に襲って来られてね
     いきなり撃たれたのにはたまげたな
     もう夢中で逃げたんだが
カーリー:それでいいんですよ
フィール:そう云ってくれるのはありがたいけど
     ホント云えばあんなことをしたのはちっともよくないよ
     私はインディアンと話し合うつもりで来たんだからね
     それを逃げちゃ
カーリー:ドカドカ撃ってくるやつ相手に話もないでしょ?
フィール:でも手を挙げてじっとしてるなり、何んなり出来た筈だ
     無抵抗で、そうすりゃよかった
     この次はそれで行く
カーリー:この次って、また行く気?
フィール:行きたいね、震えてるうちはまだムリだけど、これが止まったら行く
二人  :ははは…

【ホテルの表】
スマザー:フィールディングさんの奥さん、帰って来ましたよ
     奥さんほら
【出て来る一同】
キャロル:どう?あったの?
カーリー:ちゃんと持って帰ったよ
キャロル:雑貨屋で計るから馬を置いたら来ておくれ
フイ夫人:どうしたの?
フィール:何、大したことじゃないまた出直すさ
     まず馬を休ませて来るからね
     それから話してあげる

【店の計りで、金を計って】
エバンス:ウーン
     ハッ
     これで半分づつだ
キャロル:はい、お世話様、これであたしも得心が行ったよ
【表通り】
ヘイズ :ちょっとちょっとキャロライン
     何か忘れてやしませんか
キャロル:まそうヤイヤイ云わないでちょっと抱かせといてよ
ヘイズ :何云ってんだよ、こっちはタマの雨の中をかいくぐって
     持って帰ったんだぜ
キャロル:もう聞いたよその話は
     いいよ
     持ってお行きホラ
     今度はいつ行くの?
カーリー:また行けっての?
     冗談じゃないよあんなヤバイとこ
     ロバに積んだ装備一式もやられちゃったんだ
     あの費用も折半しなきゃ合わねェよ
キャロル:駄目、駄目、そんな約束してないよ
カーリー:してなくてもハイと出すのが人情だろう
キャロル:人情友情この際関係なし
     それよりさ
     この次いつ行くのよ?
カーリー:いや、あれっきりにするつもりだけど
キャロル:これっきり?
ヘイズ :命のある内にやめる…
     これが金儲けの原則だよ
キャロル:やめるの?
カーリー:じゃまあ、あの怖さを忘れた頃考え直すってことにしようよ
ヘイズ :どうせあれこれ準備があるだろう
     その間に考えも変わって来るから
カーリー:そう云うこと

【ホテル、ロビー】
ヘイズ :まあまあ慌てる乞食はもらいが少ないって云うじゃない
     じっくり待ちなってハイこれ金庫にナイナイして
スマザー:ほうほうこりゃあなた7、8百ドルはありますな
     こら返せ!気安く人のものに触るな!
     (音楽)
カーリー:おじさん
     金庫のカギはがっちりかけてよ
     悪いのがいるからさ

【ダイニング・ルーム】
     (音楽)
カーリー:一人で食事?いけないなぁ、詫びしいよ、付き合っていい?
グレース:もう済ませたんでしょ?
カーリー:うん、だから一緒に座ったけど
     僕の方が先に食べちゃったんだってことにして
     お話でも…しかし、普通じゃないね
     君みたいな女の人がこう云う土地に一人で
グレース:まぁそうね
カーリー:どうしたの?
グレース:個人的な問題を聞かせて
     煩わせるのも何んですから
カーリー:それが煩わしくないんだな
     むしろ聞かせてもらわないと困るんだよ
     気になっちゃって、今夜寝られないよ、だから話してみて
グレース:あたしボストンで救われない人々のために伝道の仕事をして来たんですが
     ある日のこと男の人が、福音を説いてる私を見てたいそう感心して
     神に見捨てられた西部の人々を救えるのはあんただけだ
     なんて誘われて、一緒に西部各地を回ったんです
     ツーソンまで一緒でしたわ
     ところが実は、あたしがイエスの云葉を説いている間にその男達
     テントの外で悪いことしてたんです
     よくある、いんちき賭博や、いろいろと邪なることをね
     あたしを客寄せに利用してただけなんですよ
     人のお金を騙し取るようなことをして
     だからあたし分かれて国へ帰るところなんです

【サルーン、土曜の晩の賑わい】
     (ピアノ)
     (悲鳴)
【二人、カウボーイたちの喧嘩を見物している】
     (喧嘩騒ぎ)

【翌朝、降りて来る二人】
     (音楽)
カーリー:ゆうべなら負けたんだろ
ヘイズ :うん、三本指で片眼だからって高くくってたら
     意外に勝負強くってよ

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