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西部二人組普及促進委員会コミュの第13話「サンファンからの旅」Journey From San Juan

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制作NO.13
FILM NO.32615
Original Air Date:8 April 1971 (Season 1, Episode 13)
NHK放映:1972年6月6日

http://www.asjscenes.com/seasons/one/journey.htm
http://www.framecaplib.com/asjlib/html/episodes/indices/journey/thumb01.htm
http://www.tv.com/alias-smith-and-jones/the-root-of-it-all/episode/66712/summary.html?tag=ep_guide;summary
http://www.imdb.com/title/tt0508541/

Directed by
 Jeffrey Hayden
Writing credits
 Dick Nelson  (teleplay)
 Roy Huggins  (story) (as John Thomas James)
 Glen A. Larson creator

Guest Stars:
 Claudine Longet as Michelle Monet :松島トモコ
 Susan Oliver   as Blanche Graham :富永美沙子
 Nico Minardos  as El Clavo :中台祥浩
 Dub Taylor    as Johnson :今西正男
 Gregory Sierra  as Juan :田中康郎
 Joaquin Martinez as Carlos :柴田秀勝
 Med Flory    as Marshal :西山連
 Curt Conway   as McKendricks :高杉哲平
          as 局員:徳丸完
 Roger Davis   ... Narrator (uncredited)

(あらすじ)メキシコの草原ではぐれ牛を集めるヘイズとカーリーは悪質マネージャーに騙されて無一文になった旅芸人のミシェルと知り合い、サンファンの町のホテル兼カジノへ連れて行き経営者のブランチにかけあって店で歌わせることにするが、実は二人の目的はこのブランチなる女性を国境を越えてアメリカ側へおびき出すことで、ブランチはアメリカで自分の夫を殺害しており、夫の父親とヘイズたちが懇意なことから父親に連れ戻して裁判にかけたいからと依頼されての仕事であった。
二人はカムフラージュに牛を集めてアリゾナで売る仕事を始め、牛をおさえている山賊エル・クラボーには一頭三十ドル、五百頭売って半分の七千五百ドルを出すとおいしい話をもちかけて文句を云わせず、一方ブランチがうつろな目で見始めるとミシェルを通じて二人がヘイズとカーリーだと云わせて賞金を狙う助平心を起こさせ牛輸送に同行してアリゾナまで行く気にさせる。途中クラボーらには牛の本当の相場がバレて怒った山賊一同に襲われるが、牛を暴走させてけちらし、お陰で牛は散ってしまうが元よりそれは当てにしておらず、ブランチも国境でヘイズらを売る予定で電報を打ってあるのでノコノコついてくるが、国境で待っていたのは殺した亭主の父親でその場でブランチは逮捕、ヘイズらは父親とミシェルの証言でお尋ね者などではないと云うことになってしまう。

【オープン】
【牛を追うふたり】
ふたり :(かけ声、ホーッ、ホーッ!)
     (牛鳴声)
ヘイズ :まあまあまあそうすごまないのね
カーリー:牛語で言わなきゃ駄目だですよ
     おまけにメキシコ牛ですよこれは
ヘイズ :なに声の調子で分って頂けるです
【牛走り去る】
カーリー:(笑う)

【メヒコ人二人来る】
ファン :ブエノス・タルデス・セニョーレス!
ヘイズ :コンニチワ
ファン :おれたちはずっと見ておったんですがね
ヘイズ :見ておったのをずうっと見ておったよ
ファン :兄さん方ここの牛をどうかしようってんですかい
カーリー:そう、ラウンドアップしてたんだよ
ファン :あんたたちの牛じゃねェのに?
ヘイズ :烙印なしだぜ誰のもんでもねェよ
ファン :そりゃそうかも知ンねェけど自分のものだって…
     そう思ってる人もいるんでね
ヘイズ :だからこっちもちゃんと確かめて来たんだ
     そしたら集めたやつのもンてことだったよ
ファン :何んだって集めてんです?
ヘイズ :ちょいと小遣い稼ぎさ
     二三百北へ運んでアリゾナで売ろうってんだよ
ファン :二三百頭?
ヘイズ :そう
ファン :フン、やぁご苦労なこってすな、重労働だし
     くたびれて死んじまうかも知れませんぜ
ヘイズ :おれいま元気、お前さんどう?
カーリー:ハッ、ピンシャンだ
     この程度でこたえませんよ、いい運動です
ファン :そうも云ってられねェと思うんだけどなあ
     いやホント
     行こ

【去るふたり】
ヘイズ :すかした野郎だぜ
カーリー:じんわり脅して来やがった

【夕方、コラルに牛を追い込む二人】
ヘイズ :ほら入って入って
ふたり :イヤーッ!ほらほらとっとと入る、おうちへ入るの!
     よしよし、いい子いい子
ヘイズ :この仕事一生やってるやつもいるんだからな
カーリー:おれなんか来週もやるってんならおりるよ
     重労働の上に危険でもあるな
ヘイズ :まあまあ、ぼやきなさんなって
     生活をかけてやってんじゃないし隠れ蓑だからよ
     危険が迫らねェうちにやめちゃおうぜ
カーリー:しかしもうちょっと楽な隠れ蓑はねェもんかなあ
ヘイズ :道具を出そう

【ワゴンに入るヘイズ】
     (悲鳴)
カーリー:何だ?
ヘイズ :知らねフワッとしたもンだ
ミシェル:何よいきなり入って来て
     触ったりしてエッチ!チカン!
ヘイズ :まあまあ、お静かにお静かに
カーリー:人間じゃないの
ミシェル:あなただれ? アメリカ人?
カーリー:あんたがちゃっかりもぐり込んでる馬車の持主だ
     あんたは?
ミシェル:あら…、これあなたたちの?
     御免なさい勝手に入ったりして申し訳ありません
カーリー:メキシコ人か
ヘイズ :違う
カーリー:ムード違う?
ヘイズ :違う
ミシェル:これでもあたしアメリカ人よ
ヘイズ :ああ、そうかなあ
ミシェル:そうよアメリカ人よ、ニューオリンズなの
     そりゃフランス系の一家ではありますけどね
     ニューオリンズに来てもう三代になるんだから立派なものよ
ヘイズ :まあ、どっちだっていいやそんなこと
     兎に角ニューオリンズから来たのね
     そいでこの馬車へ?
     どうやればそんなことが出来るんだ?
ミシェル:歩いたの
     いえニューオリンズから歩いた訳じゃないの
     この先の小さい港町からよ、ここから四、五キロかしら
カーリー:ああ、おれたちもあそこのホテルだ
ヘイズ :大抵の人間はホテルに泊まるよ
     身を隠すなら別だけど
ミシェル:いえあたしはそんなんじゃないわお金がなかっただけ
     ていうのはウソ
     キャプテン・マクタビッシュが怖くて
カーリー:警察の人?
ミシェル:船長よ
     アリゾナで食いつめたところをその船長に送ってやるって云われて
     ところが海へ出ると色々とあって…
     フン、ちょっと口では云えないことだけど
カーリー:分かる分かる
ミシェル:だからサン・ファンの港で逃げたの
ヘイズ :しかしここじゃなあ
ミシェル:いけないの?
カーリー:だって危ないだろこんなところじゃ
     山賊も目を光らせてウロチョロしてることだし
ミシェル:でもしょうがないわあたし一文無ですもの
カーリー:じゃこうすりゃどう?
     お金を貸すってことで、それなら行く?
ミシェル:貸して下さるの?
カーリー:下さるよ
     同国人のよしみでってことにしようよ
ヘイズ :フランス系だけどまけとくよ
カーリー:おれフランスの女の子大好きだから
【ミシェル降りる】
     (コーラス)
ミシェル:すみません
ヘイズ :いいっていいって

【ホテルのサルーン】
     (サルーンの喧騒)
ヘイズ :よく見て
     マクラ何とかって船長いる?
ミシェル:マクタビッシュよ
     わざと変なふうにいってるの?
ヘイズ :(笑って)
     バレたか
ミシェル:いないみたい

【カーリー来る】
カーリー:話ついたよ
     カルロスが部屋へ案内してくれるから
ミシェル:お礼の云いようもありませんわ
カーリー:お礼心があるんなら
     どうだろ夕食を付き合って
ミシェル:(ハッ)
     誘ってくれたらなと思ってたの
カーリー:あっちで待ってるからあとで来て
カルロス:じゃあ、どーぞ

【ミシェル去る、見送るカーリー】
ヘイズ :いけないいけない
カーリー:しかしお前考えてもみろよ
ヘイズ :わかってるよ、云いたいことは
カーリー:隠れ蓑にも格好じゃない
     それに大体お前…
     下心もなしに文なし娘を助けるなんてのはさ
     大金もちだけだよ、そうだろ
ヘイズ :うん、フン
     あの子も美人で得したわけか
     でなかったら今夜は羽ぶとんのかわりにサボテンの寝床で野宿だった
カーリー:まあまあ
     鼻毛を読まれるほど甘い顔は見せねエからさ、見のがしてよ
ヘイズ :うん、是非そう願いたいね
     ここへ来た目的を忘れるな
カーリー:それだけは忘れない

【メヒコ人くる】
ヘイズ :ブエノス・ディアス・セニョール!

【サルーン内】
カルロス:何か?
ヘイズ :ああこのアメリカドルをこっちの金に換えて頂戴
クルーピアーの声:
     はい賭けて下さい張って下さいいまのうちですよ まわします
     ああ!ナンバー二十 赤の二十でした
     はいそちらのお客さんの勝ちですな

【ブランチくる】
ブランチ:どうぞ、セニョール…
ヘイズ :スミス
     ジョシュア・スミスです
     こっちは連れのサディアス・ジョーンズ
ブランチ:サン・ファンにようこそ
     あたしブランチ・グレアムです
ヘイズ :じゃこの賭場を?
ブランチ:ええ賭場も持ってますし
     ホテルもやってます、何かご不満があれば何んなりと
ヘイズ :いやあとんでもない
     大満足
クルーピアーの声:
     はい張って下さい張って下さい しめきりますよ今のうち
     ああ!黒の八番!黒の八でございます!
カーリー:一晩の賭けとしちゃもう引き時だろう
ヘイズ :賭けといや今度の旅もだ
     稼げる賭けだがね

【ミシェル来る】
     当たってみる
     ちょっと失礼します
ブランチ:何か?
ヘイズ :おれたち晩めしにお客を呼んだんですがね
     惜しいことに人数のバランスが悪いんです
     員数合わせといっちゃ失礼だけど
     ひとつお付き合い願えませんか
ブランチ:あたし原則としてはホテルのお客様と
     そういうことはしないんですけどね
     でもあなたの場合はね…
     いいわ例外ってことで

【四人テーブルにつく】
カーリー:どうもすみませんグレアムさん
ブランチ:いえお言葉に甘えて
     それから…、ブランチと呼んで下さいな
カーリー:ブランチねハイ
ブランチ:ええとお宅はサディアスあ〜ジョーンズね、それから…
     ジョシュア・スミス
     それからと…、こちらのヤングレディは船長の
     感じの悪いのが捜してた人じゃないかしら
ミシェル:あの人捜してました?
ブランチ:ええ今日ね、でも船は二時間前に出ちゃったから
ミシェル:ああ!助かったあ
     あなたにどういうお話をしたかは知りませんけど
     あの船長、非道い男なんです
ブランチ:ああ、ただで送るってんでしょ
ミシェル:その代わりって云うの
ブランチ:あのおっさんのやりそうなことよ
カーリー:そんなヒヒおやじとなんでまた…
ミシェル:あたし旅回りの一座にいたのよ
     ところがマネジャーがドロンしちゃって
     お金はもちろん、テントも持ち逃げ
ブランチ:あんた芸人さん?
ミシェル:ええ踊りなんかを少し
     それに…、母が声もいいって云うもんで歌も少しはやりますのよ
     どうでしょうここのお店で歌なんか歌わせてもらえません?
ブランチ:そりゃ力になってあげたいけど…
     でもこれでうちも結構人件費がいるもんで
     マリアッチもチップだけでやってるのよ
ブランチ:あらチップだけで結構ですわ
カーリー:悪くない話じゃないの? 美人の歌姫ってのはいけるよ
     ギャンブルの客も増えようってもんだよ
ヘイズ :お宅は損しないし
ミシェル:上手く行けばローラ・モンテスみたいにキンをなげてもらえるかしら?
ブランチ:バカね、精々とんできて銀貨ですよ
     いいでしょ、じゃやってみる?
ミシェル:ええもう一生懸命に、自慢するほどは上手くないけど
     謙遜するほどはヘタじゃないつもり
     それにお金が欲しいから
カーリー:じゃ就職祝い!
     メキシコのアメリカン・シンガー、ミシェルに!
ミシェル:(笑)
ヘイズ :それから美しくも心やさしきブランチに!
     ハイッ

【杯をあげる四人】

【泉水のそば】
ブランチ:どう見てもあんたたち…
     ただのカウボーイには見えないけど
ヘイズ :だからただのとは云ってないよ
ブランチ:そうね、あんなはぐれ牛集めるなんて変ってる
     どうしようっての?
ヘイズ :北へ運んでアリゾナで売るんだ

【廊下】
ミシェル:アハッ、もう着いちゃったわ
カーリー:なんならもう一度下へ行って送り直そうか
ミシェル:(笑い)

【ミシェル、キスする】
ブランチ:あの辺にいるのは牛だけじゃないのよ
     それきいてない?はぐれ牛だけじゃないの
ヘイズ :はぐれ狼か
ブランチ:(笑い)
     承知の上でやってんのね、鼻で笑ってすませる気ね
     その度胸は見上げとくわ
     エル・クラボーの鼻先から牛をかすめとろうってんですもの
     でも用心に越したことはないわよ、ぶっ殺されるから

ミシェル:お陰様で、また男性が信用出来そう
     あ、うれしいわ
カーリー:うれしいのはこっちだよ、礼をいう
ミシェル:いいえ、お礼を云うのはあたしだわ
【キスして部屋にはいる】
カーリー:いい夢見るんだよ

ヘイズ :エル・クラボーか、山賊の頭目だな
ブランチ:あの牛は自分のものってつもりなのよ
     一味の食料源だからね
ヘイズ :楽な稼ぎはないさ
     まあここががんばりどころだろうな
     国境を越しゃ牛はいいゼニになるんだから
ブランチ:でも命よりいいお金になるわけはないでしょ
     兎に角死んじまっちゃおしまいよ

【オープン】
【山賊一同に乱射されるふたり】
     (銃声)
クラボー:追え!

【馬で追う一同】
     (喚声)
【クラボー狙い撃つ】
     (銃声)
【カーリー被弾】
     (笑いと罵声)
     (バッカ野郎、ふざけやがっていい気味だ!)
クラボー:よーし引きあげだ、ちったあこたえたろう
     さあ、行こう
一同  :(笑い)

【ホテルの部屋】
【包帯するカーリー】
ブランチ:撃たれたんですって?どんな具合?
カーリー:ハチが刺した程度、ロクに血も出なかったよ
ブランチ:ま
     気付けにこれでも飲んで
ヘイズ :「だから云ったでしょう」とは喚かなかったね
     そいつがありがたい
ブランチ:いえほんとはそれいうつもりで来たのよ

【酒をつぐブランチ】
ヘイズ :フン、こらいいや
ミシェル:欲しかったところ
ヘイズ :明日はあいつらにねじ込んでやる
ブランチ:まあ図太いのもいいけどね、あんまり誉めたもんじゃないわよ
     きき訳がないってのは自慢にならないの
ミシェル:その通りだわ
     あたしだって好きな人が…、お二人だけど
     好きな人が自殺同然のことをするってのは賛成できませんわ

【出て行くミシェル】
ヘイズ :文なし娘とはかなりの仲になってるな
カーリー:はいな、それは否定いたしません
     しかしお前さんとブランチ、これも予定のセンかい?
ヘイズ :依頼された仕事は暴力抜きであの女を連れ出すことだ
カーリー:ああそう?
     色仕掛けの抱き込みね、こらまた結構
     しかしそれでアメリカ側へ連れ込めるかねェ、相手はしたたかだ
ヘイズ :任せとけって
カーリー:そうですか
     でも取り巻きに勘付かれたらそれまでだよ

【オープン】
カーリー:ちょいとごり押しが過ぎる感じだけどな
ヘイズ :そういう心配はおれに任しときゃいいんだよ
     エル・クラボーが何んだってんだよ

【山賊に囲まれる】
カーリー:見ろ、この面相凶悪なるご一党さんだ

【囲まれて連れて来られる二人】

【キャンプ】

【エル・クラボーめしをくっている】
カーリー:お手並みの見せどころだぜ
ヘイズ :おっす
     お前さんかいエル・クラボーってご仁は
クラボー:そういうことだな
ヘイズ :そうかい、じゃひとつ…、どうだろ
     この辺で取引の話にしようじゃないの
     いい条件でまとめるぜ
クラボー:(笑い)
一同  :(笑う)
クラボー:降りろ
     何んでこんなバカなマネをするんだ
     命をおれの気まぐれの仏心に任せて、危ねェなぁ
     肩はどうだ?
カーリー:順調に直ってる
     ちょいとかするなんざ、にくい芸当だ
     距離三百の走ってる的でさ
クラボー:いやあ、あらあミスよ
     狙ったのは脳天だった
     ここだ
カーリー:あらま
クラボー:外れたのは運がよかったんだ
     それを…、何んでまた来た?
ヘイズ :牛のことでよ、集めてる牛だ
クラボー:おれの牛ってことか?
ヘイズ :いいだろ、取引しねェか
クラボー:取引?おれの牛でか
ヘイズ :そうよ
     アメリカじゃ牛の値上がりは天井知らずだ
     あれだけありゃ一身上 (しんしょう)出来ようってもんだぜ
     黙ってラウンドアップさせなよ
     そしたら運んで、売ってやる
     儲けはフィフティ・フィフティだ
クラボー:あの牛はわれわれの食い料だ
     アメリカドルの少々をもらったって手離せるもんじゃねェよ
ヘイズ :駄目かい?
クラボー:駄目だ
ヘイズ :じゃ手の内さらけ出そう
     牛の値段をズバリ云っちゃう
     一頭につき三十ドル
クラボー:まあ、アメリカドルで?
ヘイズ :そうさ、それが今の相場だ
クラボー:一頭三十ドルか? あのやせ牛一頭ごとに?
ヘイズ :はいな
     まあお互い損のない値だろうな
クラボー:で何頭お前さん…、おれたちで何頭売る?
ヘイズ :まあ五百ってのが売り頃だろうな
     けど云っとくぜ半分はおれと相棒のだ
     何んせ集めて運ばなきゃならねンだ
     それからバイヤーに引き渡すト
クラボー:当然当然
     半分はそっち、半分はおれ…、と仲間のだ
ヘイズ :うん
クラボー:てことは七千五百アメリカドルがお前さんたちのものになるってことだな
     同じく七千五百がこっちへ来ておれのものになるト
ヘイズ :おれたち
クラボー:ああ、そう
ヘイズ :その計算でいいの
クラボー:セニョーレス
     エル・クラボーは取引に乗ったぜ

【ホテル・ダイニングエリア】
ブランチ:ホントにやったのあのエル・クラボーと取引を?
ヘイズ :商談の相手としちゃやり易かった
     しかしホントのアリゾナ相場が知れたら殺されかねないところだけどね
ブランチ:どうして?相場はいくらなの?
ヘイズ :一頭二十ドル
     でもあんなやくざ牛じゃ…、精々八ドルだろうよ
ブランチ:そのことは黙ってた訳ね
ヘイズ :いやいやあいつを抱き込むのに必要なことだけを云ったんだよ
     嘘も方便
ブランチ:参ったわねあんたって人には
     もう一生会えないかなって、諦めかけてたそういう男よ
     いえホント、エル・クラボーのところへ乗り込むだけでも大変なのに
     首がつながったまま帰って来るなんて
     おまけに牛の取引までして
     うーん、大したお人よあなたって
ヘイズ :いや君だって…
カルロス:セニョリータ
     ちょっとすみません、大事な話でして
ブランチ:折角いいとこなのにね
     (吐息)
ヘイズ :またあとで続きを、いいだろ
ブランチ:あたしもそのつもり

カーリー:しっかりね
ミシェル:ありがと

ヘイズ :こっちは上々だ
カーリー:ああ拝見してました
     ミシェルがお前とブランチにラブソングを捧げるって
ヘイズ :へえそいつはいいや
カーリー:あんまり乗り過ぎるんじゃないぞ
ヘイズ :バカ
     乗った振りしてとどめをズブリこれだよ
カーリー:(ウン)
     まあそれを忘れずにやってもらうんだな
     何しろブランチのこの前の相手はさ、死んだんだよ

【ミシェル歌う】
     (ギター)
【オフィス】
カルロス:実はこちら今夜はとんとメが出ませんでね
     貸してくれってんです
     それは店の決まりでできないといったんですが
ブランチ:その通りよ、お断り
ジョンスン:おやこの兄さんから話を聞いてねェんですかい
カルロス:情報があるっていうもんで呼んだんですよ
     サンファンへくるアメリカ人関係のことなら
     何でもきくっておっしゃってたもんですから
ブランチ:ききましょ、でも値段はきいてからよ
ジョンスン:実はですな
     このところママさんが付き合ってる野郎二人のことでね
     スミスとジョーンズと称してるやつ
ブランチ:称してる?
ジョンスン:あら偽名ですぜ、わかってんだ
     おととしデンバーにいた時は違ってた
ブランチ:というと?
ジョンスン:あンときゃまた別の名前だったなあ、なんだっけ…
     バーカーとスラタリーかなんかそんなのだ
     カウボーイでもなかったね、行商って触れ込みだった
     何を売ってんだかわかんなかったがね
     あれで二日もいたかな、フイと消えちまってね
     兎に角正体のつかめねェ野郎さね
     ここでだって何やってるか
     とにかく用心おしなせェ、胡散くせェんだから

【ミシェル歌っている 誰もきいていない】 
     (ギター)
【やめる、ヘイズとカーリー拍手】
【ミシェル、ピアノ弾きに耳うちして、アップテンポの歌に替える】
     (ピアノ)
【ヘイズたちとコーラス】

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