ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

西部二人組普及促進委員会コミュの第7話「悪の古巣へ舞い戻り」Return to Devils Hole

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
制作NO.6
FILM NO.32617
Original Air Date:25 February 1971 (Season 1, Episode 7)
NHK放映:1972年8月26日(土)
A/R  :1972年4月 4日(火) 10:00〜18:00

http://www.asjscenes.com/seasons/one/return.htm
http://www.framecaplib.com/asjlib/html/episodes/indices/return/thumb01.htm
http://www.tv.com/alias-smith-and-jones/return-to-deviland039s-hole/episode/66709/summary.html?tag=ep_guide;summary
http://www.imdb.com/title/tt0508560/

Directed by
 Bruce Kessler

Writing credits
 Marion Hargrove (teleplay) (as Knut Swenson)
 Roy Huggins   (story) (as John Thomas James)
 Glen A. Larson  creator

Guest Cast
 Fernando Lamas...Big Jim Santana
 Diana Hyland ...Clara Phillips
 Brett Halsey ...Hamilton
 Dennis Fimple ...Kyle Murtry
 Bill McKinney ...Lobo (as William McKinney)
 Lee de Broux ...Hardcase
 Sid Haig   ...Merkle
 Jon Lormer  ...2nd Desk Clerk
 Booth Colman ...Carlton
 Charlie Briggs...Red Mattson
 Vaughn Taylor ...1st Desk Clerk
 Roger Davis  ...Narrator (uncredited)

…あらすじ…
 専用馬車で乗りつけ保安官ロムの紹介だという富豪の夫人クララ・フィリップスは、ヘイズに「地獄の穴」なる無法者の砦へ案内を頼む。金につられて自分の古巣へ案内したヘイズはそこに以前の仲間が集まり、七年ぶりに出獄したビッグ・ジムが束ねているのを知る。クララは無実の夫を連れ帰りに来たとふれこみ、その夫というハミルトンにいきなり拳銃を撃ちこむ。怒るジムに実はハミルトンに十七才の娘がだまされ、おかげで娘は自殺した。その意趣返しだと告げ、ジムも同情するが、ハミルトンの方はクララとねんごろになった挙句に二万五千ドルの宝石をくすねてドロンしたのを恨んでのことだろうという。
どちらかがウソをついていると詮索するうちにジムはクララといい仲になり、加えてヘイズの説得で二度と刑務所へ戻らぬよう足を洗う決心をする。しかし大仕事をエサに仲間一同を招集した手前、いきなり堅気になるではみんなが承知しない。今度の大仕事をやってからのことだと一応ごまかしと芝居をうつが早くも裏切りを察したハミルトンたちは仕事の段取りを吐かせて自分たちでとクララを人質にとろうと押し込むが、裏をかいたヘイズたち三人は馬をとばして脱出する。
無事町へのがれたクララはハミルトンに色仕掛けで騙されたのが口惜しくて追って来たと打ち明け、今は相愛の仲になったジムを誘ってサンフランシスコへ帰って行く。

    (音楽)

【ガーデン・シティ、駅馬車駅】
【駅馬車到着予定:火曜金曜2時30分】

【馬車くる】

カールトン:ホーッ!ホーッ!
駅舎係  :ちょいと早すぎるんじゃないのかい
カールトン:何がです?
駅舎係  :駅馬車が来るのは確かあさっての筈だがなあ
カールトン:おーっと
      これは個人専用車でしてな
(ノック)
      奥様ガーデン・シティで御座います
クララ  :ホテルはどこです?
駅舎係  :まそれらしきものはあそこですが
カールトン:お荷物も運びこみましょうか奥様
クララ  :まず馬の世話をして頂戴
      荷物をどうするかはあとでいいますから
カールトン:かしこまりました

     (音楽)
【ホテルフロント】

クラーク:ああー、いらっしゃいませ何か?
クララ :ええスミスさんていうお客様に
     フィリップスがロビーで待っていると伝えて下さい
クラーク:はあかしこまりました
     スミス様とおっしゃいますとー、ファニフオールド・スミス様で?
クララ :いえジョシュア・スミスさんですけど
クラーク:そういうかたはお泊まりじゃ御座いません
クララ :この町のこのホテルときいて参りましたが
クラーク:あいにくで御座いました
クララ :お連れがある筈ですけどジョーンズさんという…
     サディアス・ジョーンズさんとうかがってます
クラーク:ああ
     あのスミスさんでしたか
     たしかにお泊まりでした
     お仕事を捜してるとかで
     毎日ほとんどポーカーをなさってましたけど
クララ :それで?
     どこへ?
クラーク:さあ存知ませんですね
     夜中に清算してプイと出て行ったきりですから
     何と申しますかあのおふたり相当に変ったおかたですなあれは
クララ :どちらへいらしたか見当もつきません?
クラーク:西ですよ
     西へ向かって馬で行きました
     (音楽)

     (馬車)
【ホテル】

クララ :ジョシュア・スミスさんですが
クラーク:さあてね
     泊っているような
     泊っていないような…

【クララ金貨出す】
     ほほう
     これはまた…、嬉しいお心遣いですな
     しかし…
     客のプライバシーは守る建前でしてな
     口止めなんぞを…、されてる場合は特に
クララ :それは結構なことですわ
     でも…
     スミスはあたしの兄で、何百キロも馬車をとばして会いに来たんですよ
クラーク:ほう
     そうでしたか
     (あ)
     じゃいいでしょう
     あのね
     あの人いつも向かいの酒場なんです
     カードをやってますよ
クララ :ありがとう
     どうもすみません
クラーク:(笑)
クララ :あ、それから…
クラーク:はい?
クララ :(あの…)
     実は何年も会ってないもんで兄も変ってると思うんですよ
     どんな格好してます?
     (音楽)

【サルーン前、歩道】

カールトン:あスミスさん!
      スミスさんでしょうジョシュア・スミスさん
ヘイズ  :そういうあんたは?

【名刺を出す】
      C・R・フィリップス?
      知らないなあ
      知りたくもねえ
カールトン:フィリップス夫人です
      是非お会いしてお話したいと申しております
      お会いくだされば金貨で百ドルさしあげますが
      ご同道下さいますでしょうな
ヘイズ  :どこへ?
カールトン:フィリップス夫人がお泊まりのホテルです

【ウィンクするカールトン】

ヘイズ  :訳はきかせないの?
カールトン:その権限は私には御座いませんので
ヘイズ  :わかった
      案内する権限はあるのね
カールトン:御座います

【ヘイズ促して行く】
      (音楽)

【ホテルの部屋】
      (ノック)
      奥様、スミス様で御座います
クララ  :ご苦労様
      もういいから下がって頂戴
カールトン:本当によろしいので?
クララ  :ええ、おやすみ
カールトン:それでは

     (ドア)

クララ :早く用件に入りたいので申しますがあたくしあなたをよく存じてますのよ
ヘイズ :変ですね
     お会いしてれば忘れるようなお方じゃないが…
クララ :お会いするのは初めてですわ
     でも知ってますハンニバル・ヘイズさんでしょ
     お尋ね者の
ヘイズ :それでわかった人違いですよ
     誰かと間違えてんだ
     まあいいでしょよくあることだ
クララ :お力をお借りしたいんですヘイズさん
     実はポータービルの保安官ロムにきいてきましたの

【ヘイズ警戒する】
     (ドア)
【ガンぬいて調べて回る】

     銃でもお捜し?
     御座いませんわよ

【女のパースをぶちあける、札束出る】

     それでおわかりでしょ
     あたくしあなたの賞金など興味ありませんの
ヘイズ :でもね奥さん
     ロムもおれの居場所は知らないんだ
     また知ってたって通りすがりの誰彼なしにいい触らすやつじゃない
     いい加減な話で引っかけようたってそうはいきませんよ

【ヘイズ出ようとする】

クララ :ヘイズさん
     ね、ヘイズさん
     主人の命を助けて頂きたいんです
ヘイズ :どういうこと?
クララ :主人は人を撃ったんです
     商売のことで共同経営者と争いました
     それで主人は殺したと思って逃げたんですけど
     その人負傷しただけで死んでいないんです
     もちろん訴えてもいませんし
ヘイズ :そいつは嬉しい知らせで
クララ :だから知らせてやりたいんです
     追われてるものと思いこんで主人は逃げてるんです
     このままじゃヤケを起こして何をしでかすかもう…
ヘイズ :同情はするが…、おれにはどうしようも…
クララ :いえ手はあります
     主人は「地獄の穴」へ逃げ込んでますから
ヘイズ :ふーん
     それじゃますます駄目だ
     「地獄の穴」じゃ騎馬隊をくり出したってちょっと近寄れませんからね
クララ :でも保安官のロムがかっては無法者だったことをあたし知ってますのよ
     悪に強いのはやはり悪
     無法者に近付くなら無法者に詳しい者に頼れ
     そう教わってあたしもその気になりましたの
ヘイズ :そりゃまあ
     あいつワルには顔が広いから
クララ :だからあなたをすすめてくれましたのよ

【ヘイズ帰りかけて考え直す】

ヘイズ :フィリップスさん
     ロムとどう話しあったか知りませんがね
     「地獄の穴」じゃいくらおれが行ったって…
クララ :いいえあなたひとりを行かせて主人を説得させようとは思ってません
     あたしを連れて行って下さればいいんです
ヘイズ :無事にいけるつもりですか?
     あそこは無法者の巣なんですよ
     すごいやつらが…

【クララ金を見せて】

クララ :お礼は充分させて頂くわ

【馬車の前、旅支度するヘイズ】

ヘイズ :金だよ金のため
カーリー:あそこら辺りはお役人も目をつけてるよ
ヘイズ :役人をこわがっててゼニもうけができるかって
カーリー:お前さんがこれまで生きてこられたのは何のおかげだ?
ヘイズ :何なの?
カーリー:おれだよ
     そのおれをおいといて女連れで行こうってのかお前は?
ヘイズ :いいさ
     目先が変って
カーリー:いいでしょ
     行くんならお行きなさい
     その代わりおれも一緒だ
ヘイズ :だからいったじゃないか
     ハーパー大佐と落ち合う約束でこの町へ来たんだろ
     ダンナが現われたときどっちかがいなかったら
     いい仕事、他へまわされちゃうよ
カーリー:どうせ来やしないよ
     あの人酔った勢いであんな話をもち出したんだ
ヘイズ :とにかくおれは行く
     お前は残る
     楽にもうかる千ドル逃がす手はねェよ
カーリー:まいいや
     お前の命だ
     好きにしな
ヘイズ :キッド
     これ前金にもらった金だ
     お前もっててくれ
     いいから
     これもってっても使いようかねェからよ

【馬で出るヘイズ】
     (音楽)

【馬で山へ向かうふたり】
     (音楽)

クララ :これが一番いい道なんですか?
ヘイズ :違います
     いい道は張り込まれてまして

     (歌)

クララ :この辺の土地何んていいますの?
ヘイズ :それがいつも急ぎ旅でかけ抜けてたもんで
     土地の名前をきくヒマがなかったんです

     (歌)

クララ :どうして無法者になったの?
ヘイズ :さあねこういう訳でと説明できることじゃないですからね
     勘弁して下さい
     ロムは何んていっていました?
クララ :何かきいたってどうしてわかります?
ヘイズ :なんか切札をもってなきゃこんな山の中へ来る訳ないでしょう
     何やらかすかわかんない悪党とふたりきりでさ
クララ :でも信用できるって
     だから思い切って来た訳
     必死なんです、あたし
ヘイズ :必死はお互い様
     これで少なくともひとつは共通点ができた訳だ

     (歌)
【翌日も進むふたり】

ヘイズ :この辺から「地獄の穴」になるんです
     悪党どもの隠れ家だ
クララ :殺風景ね
ヘイズ :この荒れ方がいいってね
クララ :それはまたどうして?
ヘイズ :もうちょっときれいだとまともな人間が寄りつくんでね

クララ :なんで止まるの?
ヘイズ :引き返すのなら今のうちってことをいいたくてね
クララ :引き返すつもりなんかありませんわ
ヘイズ :だろうね

【ヘイズ抜いて空へ撃つ】
     (銃声)

クララ :なんで撃つんです?
ヘイズ :向こうに撃たれちゃ困るから

マトスン:誰だ?
カイル :わかんねぇなあ…、まだ

クララ :誰も見えませんわ
ヘイズ :当然見える所なんかにいやしない
     ここからは俺のいう通りにしてもらいますよ
     急には動かないこと
     誤解を招くような行動は慎む、いいですね
クララ :わかりました
ヘイズ :よし

カイル :野郎、何んかキナくせェなあ
     ロボに知らせろ

【ロボ、カガミで通信する】

マークル:ロボ
ロボ  :何だ
マークル:人が来るぞ
ロボ  :モナハンが買い出しから帰ったんだろ
マークル:ちがう
     カイルから合図だ
     ビッグ・ジムが招集をかけた新入りかも知れん
ロボ  :バカいえ新入りはきのう来たのでおしめェだ

クララ :ヘイズさん
ヘイズ :シーッ!
クララ :芝居がかっていますのね
     あなたのことは知ってるんでしょ?
ヘイズ :そう
     知事と平和協定を結んだことも知ってる
     だが警戒してるんだ
     生活がかかってるからね
     でも、あんたは心配ない
     女は撃たないから
クララ :じゃ紳士道を心得てる訳ね
ヘイズ :いや、女ひでりだからですよ

カイル :ハチャー!!
     ハンニバル・ヘイズでねェのあれは!
     しかしなんと女連れだぜ
マトスン:野郎知らねンだな
     ビッグ・ジムが帰ってるのを
ロボ  :こらあ、怒るぜジムの兄ィが

【ヘイズだち来る】

ヘイズ :しばらくだなカイル
カイル :あんたも元気で何よりだ
     いい女を連れて来たなあウットリだよ
ヘイズ :おれはただの案内だ
カイル :儲け役だよ
     ガンは頂いとけ
     決まりだからな
     顔ぶれは変っても決まりは変らねェってこと

【ヘイズ、バンダーナを外す】

クララ :それどうなさるおつもり?
ヘイズ :目隠しですよ
クララ :どうして?
ヘイズ :あんたの身のため
     じっとして
     嬉しいじゃねェか、俺が決めた規律をウィートはまだ守ってくれてんだなあ
カイル :いや…
     ウィートはいねンだよ
ヘイズ :へえ!じゃだれが取りしきってんだ?
カイル :それが…
     お前さんの先代が戻って来てよ
     ビッグ・ジム・サンタナが

     (音楽)

クララ :誰?
     誰のこと?

     (音楽)
【小屋へ来る一同】

ヘイズ :ああもう目隠しは、取っていいですよ

【ビッグ・ジム出て迎える】
     (音楽)

ビッグ・ジム:ハハーッ!アミーゴ!
     (笑い)
     おゥみんな
     ハンニバル・ヘイズのお帰りだ
ヘイズ :いやジム、そうじゃねんだ
ジム  :いやここへけえって来て
     お前がいないとわかったときのガックリきた気もち察してくれよ
     ま、それはあとで話す
     ふたりきりで話そう
     おい!
     酒場へ行け、酒場へ!
一同  :(歓声)
ジム  :祝い酒だ、ガパガパやってくれ
     おれがおごるぞ
ヘイズ :困るなあちがうんだよォ
ジム  :まあまあ
     詳しい話はあとできくよ、あとで
     それよりまずご婦人にゆっくりからだを休めてもらおう
     ま、ごらんの通りの暮らしでロクなもてなしはできないが
     そこは辛抱願って
     で、あなたは…
ヘイズ :フィリップス夫人だ
     奥さんビッグ・ジム・サンタナです
クララ :初めまして
ジム  :いやようこそ、よろしくお願いします
     ロボ!
     フィリップス夫人に部屋を都合して差し上げろ
ロボ  :了解
ヘイズ :じゃ…
     あとでまた
     ジムとちょっと話しがありますので
     規則を破って女を連れて来たが、これには訳がある
ジム  :それだよ
     その訳をききてェと思ってたんだ
     中でじっくり話そうじゃねェか
     (吐息)

     (ドア)

     さあて
     それじゃビジネスを片づけようか

【と、なぐり倒すジム】

     おいおい、大丈夫か
     よォヘイズ!
ヘイズ :はいはい
     はい
     何だよ今のは?
ジム  :来るのを前もって知らせなかったからだ
ヘイズ :だけどお前がいるの知らねェじゃねェか、無理いうない
ジム  :わかってる、無理は承知だ
     承知でも勘弁できねェ
     ボスは何でも知ってなきゃならん
     いま地獄の穴を束ねてるボスはこの俺なんだ、俺のやり方に従ってもらう
     それじゃ気分がよくなったら、何んで女を連れて来たかって話をきこう
ヘイズ :それよ
     それさえはじめにとっくり話し合っときゃ
     ふたりとも痛ェ目にあうことはなかったんだ、ヘマなお人だよ
ジム  :ふたりとも?
     俺は何にも痛くねェよ
     ま、痛みにも色々あって精神的苦痛ってやつも・・・・・・

【ヘイズ、はり倒す】
     (うめき)

ヘイズ :フーッ

【酒をわたす】

ジム  :ありがとよ
ヘイズ :どういたしまして
     じゃ早いとこ用件をすましちゃおうじゃないの
     すんだら帰るから
ジム  :なに帰る?
     来たばっかりで何でよ
ヘイズ :俺はあの奥さんの案内役で来ただけだよ
     あの人のダンナを連れて帰るんだ

【ランチハウス】

クララ :背が高くて黒髪で肩幅が広くて、青い目のハンサムな男です
ジム  :ここへ来たってことは確かですか
クララ :私立探偵社の人が八ヶ月もかかって調べましたのよ、確かに来てます
ヘイズ :探偵の調査通りにみんなが流れ込んでみなさい
     この辺はいまごろ州になってますよ
クララ :じゃ、今いったような人相の人はいませんの?
ジム  :いやいるんだねこれがウヨウヨいやがる
     ちょっと考えただけでも八・九人…いや十人かな
     アリー・ジョンスンに
     モンテ・ホイト
     ハミルトンに…

【射場、撃っているハミルトン】
     (銃声)

カイル  :ハミルトンよ!
ハミルトン:おゥ
カイル  :ヘイズの兄ィがさっき来てよ
      びっくらこく人を連れて来てるぞ
ハミルトン:びっくりって誰だよ?
カイル  :カミさんだよ
ハミルトン:ふざけんのはよせよ
      おれカミさんなんかいねェよ

     (音楽)
【ランチハウス】

ジム  :お前が足を洗ったって話、あらあウソだよな
ヘイズ :いやホント
     時代だよ時代が変ったの
ジム  :そりゃ時がたちゃ変る
     俺たちも変っていく
     それが進歩ってもんよ
ヘイズ :そう進歩だ、俺も進歩したってことだな
ジム  :またそんなことを
     ここは聖域だぞ
     保安官だろうと何だろうと一歩も踏みこめねェ悪党の聖域だ
     そこを捨てて出て行って手配書もまわってるという町から町へうろつき歩く
     そんなのは進歩じゃねェアホウだ
ヘイズ :またあとで話すタネができたな
ジム  :(笑って)
     そう、そういうこと

     (ノック)

     ハミルトン
     嬉しい人がお待ちかねだ

【クララ、デリンジャーでいきなり戸口のハミルトンを撃つ】
     (銃声)

ヘイズ :よこせ、この…!
カイル :しっかりしろ
ジム  :宿舎へかつぎ込め
カイル :はいよ
ジム  :ホーラーに手当てさせろ
ヘイズ :はじめからこれがやりたさに乗り込んだな

     (ドア)

ジム  :ヘイズ!
     何んてことをしてくれたんだこの野郎!大事な部下によ
     落とし前はつけてもらうぞ、いや俺がこの手でつける!
ヘイズ :わかる、怒るのはわかる、だけど俺もこんなつもりとは知らなかったんだ
ジム  :やっかましい!手めェで連れて来といてそんな言訳が通るか
ヘイズ :責任は感じてらい!
     だけど俺も騙されて案内したんだ
ジム  :何をぬかしやがる
     騙されるタマかってんだ手めェが
クララ :ヘイズさんに罪はありません
     あたしもです
     あいつは主人じゃないのよ
     一年ほど前サンフランシスコへ流れて来た男なの
     それが純情無垢な女と知り合って…
     十七でしたけどその子
     だからあんな悪党でも王子様に見えたんでしょう、駆け落ちしたんです
     ところがあの男
     子どもまで生ませて捨てたのよ
     あたしの娘でした
     しかも娘は自殺したのよ
ジム  :何んでそれを初めにいってくれなかったんです?
     なんで下らんウソなんかついて
クララ :ホントのことをいったら逃がすと思ったからよ
     騙してでも殺したかったわ
     もうあたしはどうなってもいいの
ジム  :ヘイズ
     付いてあげてくれ
     なんでも面倒みてあげてな、俺は様子を見て来る

(ドア)

クララ :ごめんなさい
     でも死んでなきゃまたやるわ
ヘイズ :(吐息)
     やるだろうな
     一杯やる?
クララ ;結構よ
ヘイズ :俺はやらなきゃもたん
クララ :(ウン・・・・・・)
     これからどうなるんでしょう?
ヘイズ :どうなってもいいんじゃなかった?
クララ :いいえ、あなたのことが心配で
ヘイズ :今更心配してもらってもしょうがねェよ
クララ :ホントのことをいっても連れて来てくれました?
ヘイズ :来ない来ない
     しかしもめるぜこれは、頭痛ェよ
     無法者にかぎって陪審制の裁判が好きだからな
クララ :じゃ分が悪いわね
     ハミルトンみたいに口のうまいのは陪審員をだますくらい訳ないから
ヘイズ :(息)
     あんただって口ベタじゃねェよ
クララ :信用してないの?
ヘイズ :そうはいってない
     最初の話は疑ってみるヒマがなかったってことさ

     (ドア)

ジム  :運がよかった
     ハミルトンは死んでない
     あいつサイドの話もきける訳だ
クララ :じゃ、あたしの話はウソだと?
ジム  :いや奥さんのいうことは信用してますが…
     念のためハミルトンの口からもきいときたいんですよ
     それからとどめを刺してもおそくはねェ

     (音楽)

【バンクハウス、ヘイズとジム来る】
     (音楽)

ジム  :どんなだ?
ロボ  :意識は回復してるけどひでェショックだったんで
ジム  :ショック?
ロボ  :一発目はかすったんだけど二発目を肩にくらったとき
     野郎ぶっとんだんでよ頭さガツーンと
ジム  :ふーん
ヘイズ :こわくて気絶したんじゃない?

(続きと感想は、コメントへ)

コメント(15)

お疲れ様です。 :) 私の好きなお話のひとつです。
キッドがあまりでてこないでの昔は”あれ ベンおやすみもらったのかな〜?”
"病気なのかな〜”とか思いましたね。><
ぜんぜん違うと思うけど。
でもこのエピソードのキッド君なんか顔がやつれてんだよね。www
クレスタさん またこんにちは

地獄の穴面々とヘイズの関係とか
別れ際キッドに大金をしつけていくヘイズとかいいですよねぇ、
歌とそれに重なるヘイズの台詞もいいしね〜。
よく考えると次々にお相手を乗り換えてるクララさんにはう〜〜んだったのですが。

二人組別々話は、スケジュールが押してた(実質の制作者がロイ・ハギンズに
替わって11話ほぼ出来ていた脚本を9話ボツにした)んで、
二人同時撮影出来るようにするためらしいです。
この話は「貨物列車の女」と撮影日が何日か重なってます。
キッド君がやつれてるのは「貨物列車の女」の撮影が過酷だったせい?
おおお なるほどすごいインフォ ありがとうございます。
そうだったんだ。他も分も撮っていたのですね。忙しかったのか

ヘイズがお金を押し付けていくところ、スンごく好きです。
ヘイズって結構お金にがめついとこあるのに すんなり出来るところ感動します。
(クララを助けるのだってお金でなかったら絶対しなかったと思う。でもキッドはするんだよね。
女の人のためなら。笑)
またヘイズを心配そうに見るキッドの顔もきゅんとします!
その心配そうなキッドをまた明るく笑顔で心配させまいとするヘイズ。
去っていくときのちらと見える つらそうなヘイズのお顔も大好きです。


名場面ですよね〜 ^_^

横入り失礼致します。
額に入れて飾っておきたいほど名場面です!
セリフじゃなく、表情と間だけであんなに魅せるなんて。
あのシーンで視聴者には二人の絆や信頼度、いわゆるchemistryがハッキリわかってしまったわけですね。
うんうん わかります >< すごい短いシーンなんですけどね。
(20分ぐらい えんえんお別れしてくれてもいいよん。はは)

このエピソードはジム・モンタナと言い合いのとことか 結構奥深いですよね。
ジムにやめるよう 夜話し込むところでジムに ”恩赦がいつもらえるんだ”と聞かれて
思わず口ごもってしまうヘイズもすごい微妙で 口先うまいはずの彼なのに実のところ
痛いところつかれるとどもってしまう ナイーブさが出てるような気がして
すごいヘイズさんがいとおしく感じます :D かわいいのじゃ〜 ><
(キッドの手前表に出さないけど 内心恩赦のことすんごい心配してるんだろうなぁ)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

西部二人組普及促進委員会 更新情報

西部二人組普及促進委員会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング