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西部二人組普及促進委員会コミュの第35話「OK牧場への片道切符」 Which Way to the O.K. Corral?

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Original Air Date:10 February 1972 (Season 2, Episode 20)
NHK放映:1973年8月28日

http://www.asjscenes.com/seasons/roger/ok.htm
http://www.framecaplib.com/asjlib.htm#s2
http://www.tv.com/alias-smith-and-jones/which-way-to-the-ok-corral/episode/66735/summary.html?tag=ep_guide;summary
http://www.imdb.com/title/tt0508576/

Guest Cast
 Neville Brand  ... Sam Bacon
 Cameron Mitchell... Wyatt Earp
 Burl Ives    ... Big Mac McCreedy
 Michele Lee   ... Georgette Sinclair
 John Russell  ... Deputy Marshal Bart
 William Mims  ... Will McIntyre
 Jackie Coogan  ... Harvey Clifford
 Bill Fletcher  ... Doc Holliday
 Virginia Gregg ... Emma McIntyre
 Bill Quinn   ... Dispatcher
 Walt Davis   ... Deputy Sheriff Jake
 Tom Waters   ... Sheriff
 William Bakewell... Baker
 Jimmie Booth  ... Second Stage Driver
 Red Currie   ... Deputy Joe
 Jim Drum    ... Poker Player #1
 Maurice Hill  ... Cherokee
 Robert Knox   ... Deputy
 John Leuger   ... Poker Player #3
 Mike Mahoney  ... Poker Player #2
 Gary Puckett  ... Saloon Cowboy
 John Rivera   ... Albert Diego
 Hank Robinson  ... Man Watching Poker Game (uncredited)
 Ralph Story   ... Narrator (uncredited)

(あらすじ)
 アルメンダリスの牧童頭の殺人容疑でマクレディが捕まったため、目撃者のサム・モートンを追って、ワイアット・アープ保安官で有名なトゥームストーンに、ヘイズたちは向かうことになります。駅馬車で乗り合わせたのは、ジョージェット・シンクレア。歌姫の仕事を得たのですが、着くなり、ワイアット・アープの助手の副保安官バートに脅されたと泣きついてきます。申し出たところ逆にワイアット・アープに目をつけられることになります。ヘイズは、ポーカー勝負でドグ・ホリディをいいようにカモにしますが、カーリーは、見付けたサムには、召喚状はテキサス以外の土地では無効と居直られます。ジョージェットを脅していたのは、彼女が身元を知る逃亡犯の差し金で、それを暴いてワイアット・アープの心象を良くしたと思いきや、呼び出され、余命幾ばくもない友人ドグのポーカーでの負けに心を痛めていることで、やんわりヘイズとカーリーの素性をネタに脅され、ヘイズは最後の勝負でワザと負けることになるのでした。一方、サムの方は、ジョージェットの誘惑で、デンバーへ向かうことになり駅馬車がテキサス州をかすめて通るところで、御用となり、当初の目的も達成したのでした。

駅吏  :モートンだ
カーリー:モートン!
駅吏  :そう名乗っとったよ
     先週の火曜日だったかな
     トゥームストーンまで行ったよ
ヘイズ :ライフル持ってなかった?
カーリー:凝った細工なんだ
駅吏  :持ってた持ってた、シャレた鉄砲だった
     この歳になって初めて見たよ
     銃床に手彫りでもって唐草模様が入っててな
     いや、見事なもんよ
【駅馬車がやって来る】
カーリー:トゥームストーンへ行く気?
ヘイズ :行かざなるまい
カーリー:あすこの保安官知ってんだろ?
ヘイズ :向こうは知らねェよ
カーリー:だけどお手配人相書きはバッチリまわってるよ
     あんなのに目を付けられてみろ
ヘイズ :あのなぁ評判なんてのは影みたいなもんなんだ
     本人よりも大きく伸びちょってよぉ
     なあに5年も経ってみろ、だれも覚えてやしねぇよ
     あんなやつあ、人間なんてそんなもんよ
     何んて云ったけな、ほら名前
     アープか?
駅吏  :決まったかね、ボチボチ出るんだがね
ヘイズ :トゥームストンまで、2枚ね
駅吏  :片道?
カーリー:その覚悟でいくさ

(タイトル)

【駅馬車に乗り込む、二人】
カーリー:考え直すなら今だよ
ヘイズ :シーッ、シシ

【向かいの席、帽子を顔に乗せて寝ている女性客】
ヘイズ :トゥームストンだからって、ガタブル来るこたぁねんだよ
     おれたちを知ってるやつなんか絶対いやぁしねンだから
駅吏  :いいぞ、出してくれ!

【馬車が出て、揺れた拍子に女性客席から落ちて目覚める】
二人  :ジョージ!
ジョージ:キッド!
     ヘイズ!
カーリー:何が絶対いねぇだよ
     もういたじゃない
(音楽)

ジョージ:てなわけで、デンバーでもパッとしなくてさ
     で、まあ土地が変わればツキも変わるかと
ヘイズ :トゥームストンへ
カーリー:でも当てなしってのは感心しないね
ジョージ:いえ、あそこのサルーンに口があるのよ
カーリー:サルーンガールってはまた感心しねぇなぁ
ジョージ:あのね、口ったってね女給の口じゃないのよ、あなた
     女性歌手なんだから、歌姫さまよ
カーリー:何?
ヘイズ :ははは、どうももうひとつビタッと来ねぇな
ジョージ:何んかおかしいわね、あんたたち
     感心しない感心しないって水差してるけど
     自分たちはどうなのよ
へイズ :さあ、そこなんだがね
ジョージ:ははぁん、やっぱしね
     ワイアット・アープが怖くて内心ブルッてんでしょう
     だったら無理して行くことないじゃないの
カーリー:そうはいかないの、これも友達のため
ジョージ:ていうよりお金のためでしょう
ヘイズ :君も知ってんだろうマクレディって人
カーリー:年中揉めてんだアルメンダリスとやっさもっさと
     ところが先週
     アルメンダリスの牧童頭がやられてさ
ジョージ:その犯人がマクレディだと?
ヘイズ :そうなんだよ、撃ち殺したと見られてるんだ
カーリー:で牧童頭のライフルを盗ったモートンってやつを追ってる訳よ
     目撃者らしいんでね
ジョージ:ま、二対一の上に追手がヘイズとカーリーと来ちゃあね
     可哀想だけどその流れ者も袋のネズミね
カーリー:ところがさ
     三対一じゃ仕事がやり辛いんだよ
ジョージ:も一人だあれ?
ヘイズ :ジョージェット・シンクレア
     口が軽いだろぉ
     気が気じゃねんだ
     おっと、云い過ぎたかなぁ
ジョージ:気にしてないわよ
     ま、お互い関係なしで行きましょう
     そいじゃ、失礼ね
     ちょっ、御免なさい
     休ませてもらいます
     あ、そうだこれっきりになるってこともあるから
     挨拶しときます、さ、よ、う、な、ら

【駅馬車、トゥームストンに到着する】

ヘイズ :よう、ジョージ怒っちゃいねぇだろうな
ジョージ:怒る?誰が怒るのよ
     まあ、そうオドオドしなさんなって
     何よ、大の男がさ
     ここにいる間は赤の他人っていてあげるから
     ね、お互いによ、知らない同士
【ワイアット・アープ見ている】

     (カット場面あり?)

【ホテルの部屋、入って来る二人】
カーリー:こら、やっぱり引き上げる手だ
     モートンもいねぇんだからさ
ヘイズ :アープはご苦労さんと云っただけじゃねぇかよ
カーリー:それが薄気味悪いっての
     (ノック)
ジョージ:ヘイズ、ああー
【ジョージェット、ヘイズに抱きつく】
ヘイズ :どうしたんだよ
カーリー:だから、云っただろう、酒場なんてのは・・・
ジョージ:酒場じゃない男よ
     トゥームストンから出てけって云うのよ
     ねぇ、助けて頂戴よ、あたしもう怖くって
ヘイズ :まあ、気を静めて
     初めっからちゃんと話してみろよ、ちゃんと
     どうしたって云うんだよ
ジョージ:あたしがホテルの部屋に帰ってね
     さて、ひと風呂と思ったときよ
     その・・・、男がさぁノックするじゃない
     そいで話があるって、だけどあたし・・・
     ドアのチェーン外さなかったの、そしたら
     手、突っ込んじゃってさ
     バッジ見せるの
ヘイズ :バッジ?
ジョージ:副保安官だってそう云うの
     だから入れたわ
     そしたら明日三時の駅馬車に乗れって
     それがイヤなら
カーリー:イヤなら何んだ?
ジョージ:イヤなら殺すぞって
ヘイズ :そいつぁ穏やかじゃねぇなぁ
     そらぁ保安官にご注進だ、駆け込む手だよ
ジョージ:あーー、そうよね、じゃ一緒に行って
二人  :一緒に?
ジョージ:そうよ、女一人であんなおっかない処へ行ける?
カーリー:殺生だよ、俺たちにワイアット・アープの前へ出ろなんて
ヘイズ :ホントだよ
カーリー:手配書がべったりなんだぜ
     俺たちのも
【三人して保安官事務所へ向かう】
ヘイズ :脅迫ってんだよこういうの
ジョージ:よして、脅迫だなんて、オーバーな
カーリー:脅しの方がよござんすかねぇ
     (ドア)
ヘイズ :お忙しいだったら出直しまさぁ
ジョージ:何、云ってんのここまで来て
     保安官、あたしお宅の人に命を脅かされたんです
アープ :助手があんたを脅したと
ジョージ:そうなんです、大きな男で髪の黒い人がバッジを
アープ :ウチのは皆んな大きい
     俺の好みでね、しかも皆んな髪は黒い
     ジョーは別だが
ジョージ:ああ、この人じゃありませんわ
     でも助手の一人なんです
アープ :よし、ジョー皆んなを呼んで来い
ジョー :カートはまだ寝てると思いますが
アープ :いいから起こしてこい
     で? 君たちは? ん? この人の友達かい?
ヘイズ :ええ、同じ駅馬車に乗り合わせたもんで
アープ :君らどうも見覚えがあるな
     んー、同業か?
カーリー:そうなんです、いえ前は、でも辞めましてね
ヘイズ :体の為、考えましてね
アープ :んん、助かったな、俺に嘘をつかなかったお陰だ
     俺は先刻承知だったんだ
     訊き込んで回っておるのは知っておった
     賞金稼ぎ、こいつはどうも好かん
     虫が好かんってやつだよ、だが邪魔はせんよ
     邪魔はせんが慎重にやってもらいたい
     モートンって男を脅して連れ出したり
     この女の宣伝で騒いだりだけはやめてもらう
     それだけだ、わかってくれるだろうな
ヘイズ :ええ、分かりました
カーリー:よおく、分かりましたから
ジョージ:あたしはわかんない
ヘイズ :いいから、来いよ
ジョージ:あたしはね、事の次第はっはりさせてもらいたいのよ
     何さ、何が宣伝なのよ、何云ってんのよ
カーリー:すいません、どうもお騒がせしました。ホントに
【外へ出て】
ジョージ:頭から信用してないんだから
へイズ :仕様がねぇだろう
     それよりこっちはとうとうアープに目をつけられちまって
     やりづれいよもう
ジョージ:何言ってるのよ、あたしは命がかかってんのよ
     あいつ殺すって云ったんだから、あれは本気よ
カーリー:だったら云う通りにしたら
ジョージ:冗談じゃありませんよ
     折角好い口があったのに出て行けますか
カーリー:じゃお前さん、命より仕事の方が大事だってぇの
ジョージ:魅力あるもん
     それにもう大丈夫よ
へイズ :何んだい、コロッと変わったなどうしてよ
ジョージ:だって、ヘイズとカーリーがボディガードになってくれるんですもの
二人  :・・・

【サルーン、ポーカーテーブル】
男A  :百ドル行っとこう
ヘイズ :俺、コール
ドク  :行こう
男B  :アウト
男C  :パス
男D  :俺も
男E  :じゃあ、勝負
ヘイズ :スリーセブン
(ガヤ):アー
     つよいや
ドク  :負けを知らんやつだ
ヘイズ :まぁ、カードはね、年期入ってっから
     そらぁ、そうとさっきの野郎だけど
     見たことないかねぇ
     彫刻入りのしゃれたライフル持ってんだ
男B  :そういやぁその人相、風体のやつ俺見掛けてるぜ
     何んの用があるんだ
ヘイズ :それ、云わなくちゃ駄目かね
男B  :まあ、いいや
     おれも居場所は知らねぇんだ
男A  :じゃぁ、ドクに聞いてみたら
ヘイズ :ドク?
ドク  :この辺で自己紹介しておいた方がよさそうだ
     これだけ遊びに付き合ってもらってるんだからな
     名前はホリディ、ドクで通ってる
ヘイズ :・・・

【カーリー、入って来る】
見物人 :おっと、寄らねぇ方がいいぜ
     でっけぇ勝負で気が立ってるんだ
男B  :俺はパス
男C  :行こう
男D  :アウト
男E  :何枚換える?
男A  :1枚
ヘイズ :3枚
男E  :ドクは?
ドク  :1枚
男E  :はいよ
男C  :パス
男D  :俺2枚
     二百ドル
ヘイズ :四百に上げとこう
ドク  :コール
男D  :手が出ません
男A  :俺ぁ付き合う
ヘイズ :エースが四枚だ
ドク  :(咳込む)
     一息入れよう、ちょっと疲れた
ヘイズ :ああ、どうも
     おっほほほ
カーリー:ヘイズ、何やってるんだよお前は呑気に
     仕事があるだろ仕事が
ヘイズ :だからやってんだろう
     これも立派な稼ぎだよ
     ドク・ホリディが名勝負師だなんてのも怪しいもんだぜぇ
     どうせそこらのお素人衆をいたぶって
     評判を作ったんだろうよ、ははは・・・
     どうしたよ?
カーリー:いや何んかドク・ホリディとポーカーやってたみたいな
     話に聞こえたんでドキっとしてさ
ヘイズ :やってたさ
カーリー:どうかしてんじゃないのお前は
     ドク・ホリディと云やぁ人殺しで通ってる男だよ
     おまけに偏屈で
ヘイズ :さあそれが噂ってやつよ、早い話が俺たちがそうだよ
     あることないこと云いふらされてんだろう
     まあ、見てろって
     トゥームストン中の財布を空っけつにしてからおさらばだよ
カーリー:ジョージはどうするんだよ
     歌姫様のデビューのとき心細いから付いててくれって
     頼まれてるんでしょう?
ヘイズ :お前、先行ってろよ
     俺も間に合うように駆け着けるよ
     兎に角、もう千ドルばかり稼いでからだ
カーリー:千ドル?
ヘイズ :そうよ
     それなら話は別だ
     ジョージとモートンは俺が引き受ける

【サルーン】
司会者 :レディース、ジェントルメン
     当店はこれまでにも有名なるスターを呼びまして
     娯楽の殿堂としてその名も高く
     アリゾナはおろか、評判は全国的であります
     え、さて今宵もその名声を落とすことなく
     また先(千)のスターに勝るとも劣らない
     大スターをご紹介します
     美しき歌姫、コロラドはデンバー出身
     ミス・ジョージィ・シンクレア
     (拍手喝采)
【カーリー、入って来る】
     (ピアノ)
【ジョージェット登場、歌う】
ジョージ:now with once a little boys…
【客席に出て男たちに媚を売る】
(ガヤ):よぉよぅ、こっちにも来てくれよ
     (拍手)
【カーリーある男(モートン)に目を付ける】
【男、ジョージェットに見とれて立ちあがって拍手】
【男、カーリーに気付き逃げる】
【追いかけるカーリー】
【男ドアに入って、カーリー見失う】
【荷造りする男、ドアを蹴破り銃を突きつけカーリー入ってくる】
【銃を向けたまま部屋を点検するカーリー】
     
カーリー:ライフルは?
モートン:ライフル?ライフルなんか持ってねぇよ
カーリー:座って
モートン:何んでよ?
カーリー:くつろいで、じっくり語ることがあるからよ
     座れって
【モートンゆっくり座る、カーリー銃を収める】
カーリー:友達のマクレディってだんなが殺しの罪を着せられた
     そいつを助けてもらいたいんだ
【カーリー、書類を出してモートンに見せる】
カーリー:お前を連れ戻す令状だ
モートン:そうはいかねぇよ
     何んだいこりゃ、アリゾナじゃきかねぇよ
     力づくで連れて帰るって手もあるけどよ
     それやると俺の証言も無効だぜ
     おまけにお前さんは誘拐罪でブチ込まれるって寸法だ
カーリー:何んだってそんなこと知ってる?
     さては弁護士に知恵つけてもらったな
     :マクレディを揺する気でネタを仕込んだか
モートン:その点に関してはお答えできません
カーリー:・・・

【ポーカーテーブル、アープ入って来る】
男A  :カードは?
男B  :2枚
男A  :ドクは?
ドク  :1枚
男A  :では賭けて
ドク  :四百行こう
【アープ見ている】
ヘイズ :四百ね
     欲をかく訳じゃねぇがドクの手持ちは後五百
     ものはついでだ行ってみよ
ドク  :コール
ヘイズ :ロイヤルストレート
【咳き込むドク・ホリディ】
アープ :一服しちゃぁどうだい
     ドクにちょいとな仕事の話があるんだ
ヘイズ :いいすよ、どうぞ

【ホテルの部屋】
ヘイズ :ドク・ホリディとポーカーってのはあら天下御免の泥棒だぜ
カーリー:そうかい、ポーカーだけでもツイて良かったよ
     サム・モートンには軽くいなされたもんな
ヘイズ :見付けたのか?
カーリー:はいな、見つけましたよ
     ガンはなかったけど
     礼状見せたら、お帰りはあちらと来た
     野郎、マクレディを絞る気らしいや
     ライフルと証言で釣って
ヘイズ :何んでそうと分かる?
カーリー:それが証拠に弁護士さんと相談ぶってさ
     ケツを落ちつけてる
     あれは金づると見て欲心を起こしたんだよ
     毎日、札束の胸算用さ
     (ノック、ノック、ノック)
ジョージ:ヘイズ、ああああ、ヘイズ
ヘイズ :おいおい

【保安官事務所】
アープ :またかね
ジョージ:ええ、また参りました
【食べながら聞くアープ】
アープ :なんだね
ジョージ:空き巣です
アープ :好い加減にしてくれないか、あんた
     こっちは食事の最中なんだ
ジョージ:食事はいつでもできますでしょう
     あたしは命から二番目に大事な衣装をもう…
     ごっそりよ
     根こそぎ、調べて下さいよ務めでしょう
アープ :分かった、分かった
     やるよ、やりゃいいんだ
     君らに向けてる甘い顔もいつまでもとは云えないぞ
     そいつは承知してるだろうな
     ジョー来い
【ジョージェットの部屋】
ジョージ:あの衣装戸棚です
     衣装は全部ここに仕舞い込んでたんです
【戸棚を開けて見せようとすると】
ジョージ:それがあなた
     あるー
【あきれ顔の男たち】
ジョージ:さっき、なかったんです、なかったのに…
アープ :そうかい、そうかい
     だが今はある
ジョージ:嘘じゃありません
アープ :ああ、今更嘘でしたとは云うまいよ
     この前もあわてさせてもらったからなぁ
     人の口にも上った
     あんたは保安官事務所の経費を使って
     上手い宣伝をやっておるんだ
ジョージ:そうお考え?
アープ :ああ、お考えだね
     この前のでもかなりの話題を提供した
     ここでもう一押し、もう一芝居と浅知恵を巡らしたのさ
     いいね、あんたこれっきりにしてもらいますよ
     今度やったらぶち込ましてもらうから
     ジョー
     ブチ込む時にはこのお兄さん方にもお供してもらう
     はっきりさせておくぞ
ヘイズ :分かりました気をつけます
カーリー:僕もです、もう迷惑はかけない
     (ドア)
     …、つもり

【保安官事務所から出て来るパートをカーリー待ち構えている】
カーリー:あ、ちょっと
バート :何か用か?
カーリー:お話を
バート :話すことなんかないね
カーリー:あると思うよ
【パート銃を抜こうとするが、カーリー一早く銃口を向けている】
カーリー:よくねぇよ、そういうの
     こっちはあんた穏やかにジョージェットの話をしようと思ってるのに
     あんたどういうつもりなんだよ
バート :どうもこうもねぇだろう
     芝居だよ、宣伝だよ
     保安官そう云ってるだろう
カーリー:お前さんが脅しを掛けたのは嘘じゃない
     あの子とは長の付き合いでよく知ってる
     嘘のつける女じゃねぇんだよ
バート :へぇ長い付き合いかい
     保安官にはそうは云ってねぇなぁ
     つまりは嘘をついてたってことだ
     そうと知ったら保安官どうでるかね
     興味あるこらぁ
     いいネタありがとうよ
     背中撃つお人じゃねぇってこと願ってるぜ

【サルーン】
司会者 :さて、今宵のショータイムは…
ジョージ:そんな…できる訳ないでしょ
     折角、いい稼ぎにありついて張り切ってんのに
カーリー:ジョージィ
     俺たちの世話になってるんだからお返しに何んかしよう
     それが人の付き合いってもんだろう
     さ、どうするよ
ジョージ:いいわ、やるだけやるわ
     でも、手がかかるわ
司会者 :ミス・ジョージェット・シンクレアー
     (拍手喝采)
ジョージ:My Sweat heart man in a moon…
     (音楽)
【歌いながら、客席を回るジョージェット】
【モートンの前に座り目を見つめて、じっくりと歌う】
【ネクタイやベストを整えてやる】
【離れながらも振り返って流し目】
【モートン有頂天】

【ホテルの廊下を歩いて来る二人】
ジョージ:徹底的に静かなる男ね、だんまり屋さん
     お店からここへ来るまでに二言ぐらいしか喋ってないでしょう
モートン:いや、それが…、正直云って俺も辛いんですよ…
     何しゃべっていいかわかんなくて
     どうかしましたか?
ジョージ:(鼻をすすって)、べつに
     ただ、運命のいたずらが恨めしくってね
     今頃、あなたのような人に巡り逢うなんてね
     やっぱり駄目よ
モートン:何が駄目です?
ジョージ:この町も後に三日で出るのぉ
     そしたら、それっきりね
モートン:何がそれっきりです
ジョージ:あなたとあたしの仲よ
モートン:あんたと俺?
     そいじゃあんた俺のこと?
ジョージ:あぁ、サム…私ってダメね
     好きになっちゃったらもう隠しておけないんだから…
     それにしても惜しいじゃない
     もうちょっとここにいられたねぇ
     お互いもっとよく知り合えたのに
     じゃぁ・・・、お休みなさい
モートン:あ、ちょっとシンクレアさん
ジョージ:ジョージといって
モートン:へぇ?
     ジョージェットを縮めて
モートン:ああ、ほいじゃ、ジョージェット
     トゥームストンを出てどっちの方面へ行こうってんだね
ジョージ:北よ、デンバーまで、どして?
モートン:いや、何、ちょっと
     じゃ、まあ…、おやすみジョージィ
ジョージ:じゃぁね、サァム

【暗い部屋、鼻歌、灯りを点けるとパートに腕を掴まれる】
バート :いいな、これが最後だぞ
     性根を入れてよおく聞いてもらおう

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