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西部二人組普及促進委員会コミュの第29話「サンタマルタの奇跡」Miracle at Santa Marta

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Original Air Date:30 December 1971 (Season 2, Episode 14)
NHK放映:1973年3月10日

http://www.asjscenes.com/seasons/two/miracle.htm
http://www.framecaplib.com/asjlib/html/episodes/indices/miracle/thumb01.htm
http://www.tv.com/alias-smith-and-jones/miracle-at-santa-marta/episode/66729/summary.html?tag=ep_guide;summary
http://www.imdb.com/title/tt0508543/

Guest Cast
 Joanna Barnes   ... Mrs. Hanley(ハンレー夫人)
 Craig Stevens   ... Rolf Hanley(ロルフ・ハンレー)
 Nico Minardos   ... Alcalde(コルトバ市長)
 Ina Balin     ... Margaret Carruthers(マーガレット・カラザース)
 Pat Crowley    ... Meg Parker (as Patricia Crowley)(メグ・パーカー)
 Charles Tyner   ... Turner(御者ターナー)
 Gregory Walcott  ... Sam Bleeker(サム・ブリーカー)
 Fernando Escandon ... Clerk(クラーク)
 Steve Gravers   ... Bookie (as Steven Gravers) (のみ屋)
 Rudy Diaz     ... 1st Policeman(警官)
 Ref Sanchez    ... Stableman(馬手)

 メキシコでの競馬に、サラブレッドを出走させ勝った金持ちロルフ・ハンレーのご一行、その帰り道馬車が故障し、仕方なくサンタ・マルタという街に立ち寄ることになります。ボディ・ガードのカーリーは、ハンレーが殺されたことから、市長兼警察署長のコルトバに殺人の罪で留置されます。コルトバは、ハンレーと同じ街レキシントンの出身のマーガレット・カラザースなる郊外に住む富豪に探りを入れますが、知らないということで手がかりはつかめません。翌日、到着したハンレー夫人に、その話をすると、カラザースは、主人の昔の情婦で知らないというのはおかしいと面会するのですが、まるで別人のようだと夫人はいいます。ピンと来たヘイズは、来る途中の馬車で一緒だった未亡人メグ・パーカーに、ハンレー夫人を会わせると、こちらが私の知るカラザースというのでした。カーリーは、殺人現場を見たという証人が現れ再び窮地に陥りますが、メグ・パーカーが、実は私がカラザースで、偽者はかっての学校の同窓生エリザベス・カーターでアメリカで、事件を起こして逃げて来たと証言し、カーリーはようやく救われたのでした。

【競馬場】
ブリーカー:行け行けそこだ行け
     いいぞいいぞその調子だ
     おい見ろあの調子
ハンレー:そろそろ、勝負だぞ
ブリーカ:あっ、くそお
カーリー:いいぞ行け、ハハーッ
ヘイズ :(笑って)
     いやあ、どうもどうも、お陰様で
ハンレー:私はお薦めしなかったよ

ヘイズ :(笑い)
【勝ち馬券を換金する二人】
ブリーカ:ハンレーとやら、ちょっと話がある
     どうも納得行かねんだな手前ェの馬
ハンレー:そらまたどういう意味でしょうね
     何んかトリックにでも引っ掛けたと仰るんでしょうか
ブリーカ:そうだ弱そうに見せてイカサマだ
ハンレー:何を仰る云いがかりです
     私の馬はサラブレットでして
     馬に詳しい方なら誰でも知ってますよ
     西部育ちの馬のように出足は決してよくありませんがね
     粘りが利くんですよ
     お宅さんらの馬の脚が落ちる頃
     二百メーター11秒って云う勢いで飛び出すんです
ブリーカ:まだ話は終わっちゃいねェよ
     ふざけるんじゃねェって
     そういう能書きゃガンの一丁ぶち込んでから云え
     イカサマやりやがって
ハンレー:何んで銃が必要なんでしょうね
     とんと分かりませんな
     まともなレースなのに
ブリーカ:まだ云ってやがるこの野郎
     くどいぜ、話を着けたきゃガン持って来いってんだ
     嫌やならお前ェさんの馬は失格と認めてもらうんだな
     それで発表も変わってくらぁ
ハンレー:折角ですけどね銃をどうこうするつもりはありませんね
     失格なんてのも論外です
     参加を認められてフェアに闘ったんだ
ブリーカ:何がフェアだい
カーリー:ちょっと負けっぷりが悪過ぎますよ
     レースは終わったんだガンで結果変えられないよ
ブリーカ:お前ェは関係ねェだろ
カーリー:あるねあの馬に賭けた
     ガンのあるなしで儲けをパアにされちゃ堪んないよ
ブリーカー:そうかい、お前ェは丸腰じゃねェからな
     そいつに物を云わせてケリを付けようってんだなお前ェ
カーリー:いやそうじゃないガンでどうこうするつもりじゃ
     ござんせん
     こっちは結果がそのままならそれでいいんだよ
     40ドル賭けさせてもらって三百になったんだ
     この稼ぎをフイにされちゃ困るってそう云ってるだけさ
ブリーカー:若けェのどっちかひとつにしろよ
     黙って引っ込むか腰の物を抜くか
     二つに一つだ
カーリー:弱っちゃったな抜いたの撃ったのは嫌やだし
     この人に構わなきゃ俺は引っ込む
ブリーカー:てェこたぁやるってことだな
カーリー:いやだからそれは嫌やだと云ってんでしょう
     あんたがいつまでもウジウジ云い過ぎるんだ
     もう諦めたら負けたんだよ
ハンレー:ん、まあちょっと止めてくれ
【ブリーカーが抜こうとする、カーリー既にガンを構えている】

【馬車】
ハンレー:ちょっとターナー君、あんまり飛ばさんでもらいたいな
時刻表で走ってる訳じゃないんだから
ターナー:分かりやした
【車輪が外れる】
ターナー:いやー、ひでぇモロにいかれちゃった
ハンレー:直るかね
ターナー:あー鍛冶屋さえいれば簡単ですよ

【馬で来る二人、道しるべ、サンタマルタまで3キロ】

【レストラン】
コルトバ:ハンレーさんで
ハンレイ:そうです
コルトバ:お邪魔して申し訳ありません
     ちょっとご挨拶をと思いまして
     アルカルデのコルトバです
【立ち上がろうとするハンレー】
コルトバ:いやあ、そのままどうぞ
ハンレイ:(立ち上がって、握手しながら)
     こちら一緒に旅してもらってるジョーンズ君です
コルトバ:よろしく
     ご滞在中何んかありましたらご連絡を
     便宜を図らせてもらいますから
ハンレイ:これはどうも
     アルカルデと仰いますとどういうお役目で?
コルトバ:私の場合は、市長であり判事であり
     警察署長です
【カーリー、ピクッとする】
     お見知りおきを
ハンレイ:こちらこそ、よろしくお願いします
コルトバ:じゃ、ベラスノーチェス、セニョールス
ハンレイ:ベラスノーチェス
【コルトバ去る】
ハンレイ:は、行き届いてる
カーリー:なあに、人物調査ですよ
     調子はいいよね

【ホテルフロント、二階から降りて来るカーリー】
クラーク:ああ、セニョールご伝言が御座います
     セニョール・ハンレーがこれを
     お出かけ前に
カーリー:あ、どうも
     「サディアス、悪いが夕食には間に合わない
     一人で楽しんでくれたまえ、ハンレー」
     どうも
【読んだメモをまるめてゴミ箱に捨てる】

【レストランで一人葉巻をふかすカーリー、コルトバも別テーブルに】

【部屋で髭を剃るカーリー】
     (ノック)
カーリー:ああ、入って
     (ドア)
警官  :ラベニ、コレストロス、セニョール
カーリー:ああ、分かりかねるな
     ノーコンプレンドよ
【ガンを向ける警官】
カーリー:ああ、そりゃ分かります

【警察、コルトバ、カーリーのガンを手にして】
コルトバ:最近、手入れをしてますな
カーリー:ガンの手入れだけは怠けてないんでね
コルトバ:サディアス・ジョーンズていいましたね
     お国はどちらでしたかな?
カーリー:アメリカ合衆国だけど
コルトバ:もうちょっと絞って頂けませんかね
カーリー:一体どういうことですいきなり引っ張って
コルトバ:身元照会人に当たる方、お国にいらっしゃいますかな
     何者で何を仕事にしてるか
     そういうことを尋ねる方です
カーリー:ああ、いますよ保安官だ
     ワイオミングのロム・トレバース
コルトバ:ワイオミングねぇ
カーリー:ポータービル
コルトバ:他には
カーリー:ミスター・ジョシュア・スミス
     今、アリゾナのユマにいます
コルトバ:その人の職業は?
カーリー:あー、今引退してます銀行と鉄道関係から
コルトバ:他には
カーリー:二人だけです
コルトバ:二人だけねぇ
     もう少ししっかりした生りはありませんかね
     住まいとか前の雇い主と云ったような
カーリー:それが渡り歩いてるもんで
     雇い主って云やあハンレーさんだけど…
コルトバ:あの方と知り合ったのはいつですか?
カーリー:何んで?正式に逮捕されてんですか?
コルトバ:そうだよ、君は逮捕されたんだ
     身に覚えあるだろ
カーリー:ないない、も全然分かんないね
コルトバ:ハンレーさんは昨夜、撃たれて
     プンタビエドラスの断崖から突き落とされたんだよ
【言葉に詰まるカーリー】
     犯人は死体が発見されるのを嫌って
     海に押し流されるかサメに喰われるか
     それを期待したんだ
     ところが幸運にも漁師が見付けた
カーリー:死んだ?!
コルトバ:そう死んでた
カーリー:はあーっ
     そらぁ、きっとあの人が金持ちと睨んでの仕業ですよ
     いや事実金持ちだ
     だから殺して奪った
コルトバ:違う、所持品は奪われてないただ殺されたんだ
【机の引き出しから懐中時計、指輪を出して】
     これが遺品だ
     ポケットには金時計もあった
     アメリカドルで数千ドルの金が入っていた
     知り合いもないこのサンタマルタで殺されたんだ
     事故で偶然立ち寄った町でだよ
     知ってるのは君だけだ
     恨みがあったとも考えられるし
     争ったかも知れん
カーリー:成程、それなら一応辻褄は合いますよね
     だけど、それは事実じゃない
     俺にはあの人を殺す動機はない
     好きだったぐらいだ
コルトバ:はあん、昨夜は一人でしたなぁ
     何故です?
     あの人はどこへ?
カーリー:知らんね
     晩飯には帰れないってメモがあった
コルトバ:そのメモは?
カーリー:捨てちゃったよォ
コルトバ:ふーん
カーリー:ホテルのクラークに訊いてくれりゃ分かりますよ
コルトバ:もう訊いたよ
     メモは読んでなかった
     捜しても無かったし
カーリー:撃たれたと云ったね
     どの手のガンです?
コルトバ:凶器は45口径
     これと同じだ
カーリー:(嘆息)
     ハイピリアはどうなんです
     馬は無事ですか?
コルトバ:連れ出されていないね
カーリー:(溜息)
コルトバ:他に何か?一応入ってもらうけど
カーリー:(吐息)
     電報打って下さい
コルトバ:電文は?
カーリー:アリゾナ州ユマのジョシュア・スミス宛で頼みます
     「サンタマルタでぶち込まれた
     殺人容疑、金送れ
     それからレースで負けたブリーカーの
     この二三日の動きを探れ
     サディアス・ジョーンズより」
【駅馬車に乗り込むヘイズ】
ヘイズ :ああ、どうも
     ジョシュア・スミスといいます
     ご一緒ですねぇ
パーカー:(微笑んで)
ヘイズ :サンタマルタまでですか
パーカー:他にあります
     そこまでしか行かない馬車ですもの
ヘイズ :お一人で旅を
     ミス…
パーカー:一人です
     でもミセスよ
     ミセス・メグ・パーカー
ヘイズ :はぁん
【興味を失って横を向く】
パーカー:あ未亡人ですけど
ヘイズ :おあ、そりゃあどうも
御者   :ハーッ!
【駅馬車、走りだす】
ヘイズ :余計なことですけど
     あなたのようなご婦人が一人旅とは
     こりゃまた普通じゃないですね
     しかもサンタマルタみたいな辺鄙なところへ
パーカー:ええ、また変ですわね
     でもホントに一人なの
     お金は少々ありますし、普通じゃないことが好きなんで
     それにサンタマルタってメキシコじゃ
     一二のリゾートタウンだって云うじゃありませんの

【ホテルのフロント】
パーカー:お陰で道中とっても楽しかったわジョシュア
     あたしまた、お会いしたいけどいい?
ヘイズ :そらぁもう願ってもない
パーカー:(微笑んで)
【パーカー去る、チェックインするヘイズ】
ヘイズ :いや、どうも
     荷物部屋へ運んどいて、まず友達に会って来たいから
クラーク:かしこまりました運びます
ヘイズ :留置場どこ?
     友達はそこにいるんだけど
クラーク:(驚くてヘイズの顔を見直す)

【留置場】
ヘイズ :ところがお前さん達が出発した後
     ブリーカーは撃たれてる
カーリー:撃たれた?あの明くる日?
ヘイズ :また喧嘩よ
     その相手が引き金を引いた
     死んだよ
カーリー:(嘆息)
     俺も死んだようなもんだ
     ハンレーを知ってる者と云やぁここじゃ俺だけだもん
     疑われて当然
     それ何んとか晴らしてくれ
ヘイズ :奇跡、待ちだな
カーリー:そうね
     お前の手で起こしてみて
【コルトバ入って来る】
コルトバ:いらっしゃい
     面会人だと聞きましたもんで
     あなたは?
カーリー:ジョシュア・スミスですユマの
コルトバ:あーあ、あの方でしたか
     お友達でしたかな
     銀行と鉄道界から引退したにしちゃお若いですな
【顔を見合すヘイズとカーリー】
     あなたどうでしょう身元保証人と云えるようなお方は
ヘイズ :いますよポータービルのトレバース保安官ですが…
コルトバ:ああん、ジョーンズさんもその方を
【気まずい二人】
     他には?
ヘイズ :いませんね、でも逮捕するってんなら誰か考えましょ
     でも市長さん、こいつ保釈で出してもらえませんかね
コルトバ:殺人容疑者をですか?
     ち、ち、ち、ちち
     アメリカじゃやるんですかな
ヘイズ :事件によってはね
     こいつの場合は無実ですよ
コルトバ:成程
     実はこちらを留置してから面白いことが分かりましてね
     あの御者ターナーって男はアメリカで前科があったんですな
     逃亡者じゃないしかし殺人で十年の刑を務めてます
     考慮すべき事実ですな
カーリー:ホシはそれだ
     見るからに人殺し顔だそれに決まった
【呆れるコルトバとヘイズ、無視して】
ヘイズ :他にも新しい事実が?
コルトバ:ええ、ハンレー未亡人に連絡しまして
     住まいはレキシントンと分かったんですが
     これが面白い
     このサンタマルタの市民にレキシントンから
     来ている者がいることが分かったんですよ
     名前はマーガレット・カラザース
     ま、相当に事件の根は深そうですな
ヘイズ :そこまで分かって何んでまだ留めとくんです?
コルトバ:いや実は出そうと思ってたんですよ
     しかしジョーンズさん
     サンタマルタを出ようとなさっても
     5キロと行くことは不可能ですな
     絶対に捕まります
     その後はもう二度とは出られませんよ
     ん?
カーリー:だ、誰が逃げますか
     許可あるまで出ませんよ
     (引き吊って笑いながら)
     ここ大好き
コルトバ:結構、結構、もうひとつ
     今夜ひとつ頼みたいことがあるんですよ
     手を貸して欲しいんです
カーリー:貸す貸す
     何んです?
コルトバ:夕食に付き合って欲しいんです
     時間は八時
ヘイズ :どう云うことです?
コルトバ:ミス・カラザースを呼んだんですが
     正面切った質問では得るところがありませんでな
     でジョーンズさんに付き合ってもらって
     それとなくハンレーさんのことを話題にして
     国のことなんかを話してもらうんですよ
     それに対する反応に期待してます
カーリー:必ず行きます、付き合います
コルトバ:よろしく
ヘイズ :御者のターナーが引っ掛かるんだけど
     今どこにいますか
コルトバ:さっきはホテルのバーにおりましたがねぇ

【ホテルのバー】
ターナー:あっち行けこの野郎、何も云うことはねェよ
カーリー:おい、どうしたやけにキンキンしてんじゃないの
ターナー:当たり前じゃねェかよ、見てくれ
     ここに足留めだぜ
     ハンレー殺しのケリが着くまでだとよ
     宿賃から飯代まで自前でよ
     やったやつなんて分かってんじゃねェか
     俺じゃねんだからお前ェじゃねェか
カーリー:分かったよ分かった、お邪魔しました

ヘイズ :すんげぇやあれが芝居じゃなきゃ奴はやってねェよ
カーリー:演技出来るほど気の利いたタマじゃないし
ヘイズ :よしお前でもねェ奴でもねェ
     となりゃ女だ
カーリー:お、待てよ焦っちゃよくないよ

【馬で来る二人、カラザース邸の見えるところで止まり】
カーリー:(口笛)
ヘイズ :豪勢に暮らしてやがるなミス・カラザースてのは
カーリー:おいちょっとあれかね
【馬車で下の道を来るメグパーカー】
ヘイズ :あら、カラザースじゃねェメグ・パーカーだ
カーリー:誰だいメグて?
ヘイズ :うーん、ユマから一緒に来た女だ
     世界を回る後家さんよ
カーリー:世界をねぇ
     それがこんな片田舎に
ヘイズ :俺もそう思って訊いてみたんだけどよ
     旅行好きはところ構わずだってさ
     まてよ…
カーリー:どうした?
ヘイズ :何んかにおうな
     行こう
【引き返す二人】

【コルトバの屋敷】
コルトバ:ははは…
【コルトバ、カーリーに近づいて】
カーリー:来ないんじゃない
コルトバ:来ます来ます、大丈夫
【戸口にミス・カラザース現れる】
カーリー:あれ
コルトバ:あれです
     後はあなたの腕次第

     これはこれはようこそ

【ホテルのダイニング・ルーム】
パーカー:お付き合いありがたいわ
     サンタマルタ第一夜を一人で食事じゃ腐ってしまいますもの
ヘイズ :僕もですよ、云ったとおりいい町だ
     もう見て回りました
パーカー:え、波止場行って来ました
     漁船が海から帰って来るところで
     男ならいいなぁってあたしも漁に出てみたいのよ
ヘイズ :いや漁師じゃツヤ消しだ今のあなたが一番いいなァ
パーカー:ありがとう、でも正体は漁師かもよ
     それも凄腕の

【コルトバの屋敷】
カラザース:ジョーンズさんはもう一人の方と一緒にいらしたんでしょ
     アメリカの方で殺されたとか
カーリー:そうなんです
カラザース:酷いことね、真相はどうですね
カーリー:それを知りたいんですよ、さっぱりなんです

【ホテルのダイニング・ルーム】
ヘイズ :それからどこへ
     郊外の方へ遠出は?
パーカー:いいえまだ明日にでも行ってみようかなと

【コルトバの屋敷】
コルトバ:彼、見事なサラブレットを持ってましてね
     ベルデ牧場でタネ付けの予定だったんですよ
カラザース:あら
カーリー:馬の飼育じゃ一流の人だったんです
     ケンタッキーの人で
     レキシントン
カラザー:レキシントン?
カーリー:そうなんです
カラザース:(笑って)
     面白いわね
     あたしもあそこなの
カーリー:あなたが?
カラザー:ええ
カーリー:じゃご存知ですねロルフ・ハンレー
カラザー:ハンレー…
     聞き覚えはあるんだけど
     でもあそこはあの当時で人口一万六千もの町でしたからねぇ
     大勢友達もいましたけどハンレーさんとはお会いしてませんわ

【夜道を歩いて来る二人】
ヘイズ :で市長は納得した?
カーリー:ああん、そのようね
     俺もだけど不承不承だよ
     でも国にいたのは四年も前だからな
ヘイズ :メグ・パーカーもきな臭せェ
     ウソ付いてるもんな
     今日、馬車で走ってたろ
     ところが町を出てないと云いやがる
カーリー:そらおかしいなァ
     だがハンレーがやられた時は来てなかった
(銃声)
【いきなり狙撃され、草むらに身を隠す二人】

【倒木の後ろから頭を上げたカーリーの帽子が吹き飛ばされる】

【撃ち返すヘイズ、銃声止む】
カーリー:ヘイズ、これどういう風
ヘイズ :さあな、やっと手ごたえありかなァ

【コルトバの屋敷】
コルトバ:…なんてことは
ヘイズ :ある
     一人やられただろ、それが二人になるところだった
     手は打ってくれるんでしょうな
コルトバ:勿論です、即座に着替えて警察へ急行します
     調査しますよ
     何か分かったら知らせますから
カーリー:二人で町を出るってのは
ヘイズ :あ、それ
コルトバ:さあね、お薦めいたしかねますな

【ホテルの部屋、ノックに反応して銃を構えて】
(ノック)
ヘイズ :誰だ
コルトバ:私ですよ
     (ドア)
ヘイズ :どうも
コルトバ:ご両人、調査は一応終わりましたよ
カーリー:それで
コルトバ:酒場であなたに毒づいたていう例の御者にも
     当たってみましたが、狙撃された時間にはポーカーやってました
ヘイズ :マーガレット・カラザースは?
コルトバ:拙宅から帰った後、家を出てないようです
     女中の話では早めに寝たそうですな
ヘイズ :と見せて抜け出すことも
コルトバ:考えられます
     それからもうひとつ知らせときますけど
     今夜十時にまた貸し切り馬車が着きましてね
     その馬車でやって来たのはセニョーラ・ロルフ・ハンレーでしたよ
カーリー:ハンレーの奥さんがもう?
コルトバ:そうです、下にいます
     連絡してから一週間ですからね
     着いてすぐ私を捜したそうだが
     生憎あたしは客の接待中で
     ジョーンズさんに会いたがったそうですわ
     あなたも客の一人だと聞いて御者のターナーと会った
     あたしはターナーを尋問したが
     彼、奥さんに自分の意見を云ってますよ
     殺したのはあなただって
カーリー:云ってくれたか
     聞きゃ奥さん本気にするよ
コルトバ:しますね
     まあ今後事件の発展があるとしても
     もう少しまともな勤務時間に願いたいもんですな
     お休み
【去るコルトバ】
カーリー:ご機嫌斜めだ
ヘイズ :あー、そら当然さ
     殺しの上に撃ったの撃たれたのと連続だぜ
     そら嫌やだよ、迷惑至極さ

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コメント(9)

ひろむしさん、ご期待に添えず残念なのですが、
シーズン3のコルトバさんは別人なんですよ。
制作者はミナルドスさんを使うつもりが、ラテン系俳優組合みたいなのが
ラテン系の役はラテン系を使いなさいって横やりを入れてきて、
ミナルドスさんはギリシャ系なので、俳優交代になっちゃったと例の種本にありました。

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