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西部二人組普及促進委員会コミュの第10話 「殺人旅行ガイド」 The Man Who Murdered Himself (aka The Lost Tribe)

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     (音楽)
ヘイズ :鉱山のハッパか
     だれだいこんな命のちぢまる仕事を請負ったの
カーリー:そうね
     だれでしょね
     とんでもないやつだ
     
     いいじゅない
     ボロもうけとはいかないまでもかなりのセンだ
ヘイズ :じゃ一応損得は考えての上かい
カーリー:そう心配はないの
     とにかくしずかーに運んで行く
     それで大枚二百ドルがころがりこもうってんだからさ
     届け先の鉱山で出すって
ヘイズ :しかしお前山道が゛んなか知ってんのかよ
カーリー:だから心配はないっての
     慎重に行きゃどうってことないよ
     (音楽)
ヘイズ :(小声で)
     参りましょ
     (音楽)
カーリー:ちょっとヘイズ
     とめろとめろ
ヘイズ :ホーツ!どうした?
カーリー:いや荷物のことじゃないこれのことなんだ
     「地獄の穴一体のガイドを求む日程十日間
     考古学者の調査旅行日当三十ドル調査成功の際はプラス・ボーナス
     銃器の腕すぐれ土地に詳しい者にかぎる」
ヘイズ :コーコー学者って何屋さん?
カーリー:何だっていいや一日三十ドルにボーナスだ
     そこでカーリー考えた
     ハッパ運びじゃヘタすりゃふたりともぶっとんで・・・
     (ハッ)
     いやさふたりでガン首そろえて行くことないっての
ヘイズ :そうそうそう
カーリー:だからおれここでおりてさ
     こいつをやるよ
     そうすりゃふたりでさー
     五百ドル頂きじゃないの
     えらいちがいだよこれは
ヘイズ :そりゃあお前さんがやる気なのはうれしいがね
     やめとけよ
カーリー:そうくると思ったよいつだってこれなんだから
     お前がこっちへ行くてんだろ
ヘイズ :そうですご名答です
     カーリーには馬車を走らせて頂きます
カーリー:しかしおれが見つけたんだぞこれ
ヘイズ :これだってお前じゃねェか
     だからあとのはおれ
カーリー:そう!そういう理屈?
ヘイズ :はいです
     
カーリー:ケッもう!
     
ヘイズ :じゃゼニ返しで決めるか
カーリー:だれのゼニよ?
     (ゆれる馬車)
ヘイズ :キッドよ
     マイト運びの方が安全かも知れんぞその広告賞金稼ぎが
     おれたちをおびき出すエサってこともあるんだから
カーリー:そうそれもあるな
     それも考慮に入れた上でー
     ゼニなげる
ヘイズ :はあーいッ!
     (音楽)
カーリー:ほら行け!
     (音楽)

ホテルのロビー
ヘイズ:アレクサンダーさん?
アレク:そうです
ヘイズ:おれジョシュア・スミスってんですがガイドの口まだあきでしたら
   ひとつよろしく
アレク:こういっちゃ失礼かも知れないがガイドとしちゃちょっと若すぎますね
   特にあの辺りは危険ときいてますからね
ヘイズ:しかしガイドに年令制はないでしょう危険も本人覚悟してるし
アレク:(笑って)
   切り返されましたな
   しかし案内してもらう以上は土地に詳しくないと困りますが
   その点だいじょうぶてすか
ヘイズ:庭みたいなもんです
アレク:じゃ地図ぐらいかけますか
ヘイズ:カーンタン
地図を描くヘイズ
   まず両側にこう山があって
   こうだな
   そしてこの辺に地獄の穴の隠れ家
   ここが池で
   川がこの辺りからこう流れてくるト
   それでここら辺は時期によっちゃ干上がってしまうんだ
   こっちは森こっちも森ト
   隠れ家の入口が
   ここ
   ここを通る人ならガイドより軍隊だ
地図と見比べるアレク
アレク:(笑い)
   資格ありですな
ヘイズ:へぇ! 牛の皮の地図ね
アレク:サンフランシスコで掘り出したんです
   でこれにまつわる話をきいてね
   今度の調査旅行を思い立ったわけです
ヘイズ:アレクサンダーさん
   日当の三十ドルはほしいですが
   でもあの辺りで金鉱とか昔の宝を探すってんならおやめなさい
   なんにもなしの荒地なんだから
アレク:あなたの考えているような宝じゃない
   だが私たちにとっては
   貴重なものがある
   それを捜したいんです
   では続いて
   もうひとつの資格をテストさせてもらいます
路地裏
アキカンをうつヘイズ
   (銃声)
アレク:お見事です一行のメンバーにひきあわせましょう
    
ホテルの部屋
パーカー:まひとつよろしく
アレク:それからフィニーさんご夫妻
ヘイズ:よろしく
アレク:ガイドのジョシュア・スミス君です
ジュリア:心丈夫ですわ腕のいいガイドさんが付いてくれて
フィニー:そう そうなんだよ
   なにせボストンの公園を散歩するのとはわけがちがうからね
   (笑い)
ジュリア:ボストンへいらしたことございます?
ヘイズ:いえ、まだ一度もミシシッピー川を越えたことがないもんで
ジュリア:そうですか あたしは…
   どこかでお会いしたような気がして
アレク:ではこれで挨拶はすんだト
   明朝出発できます?
ヘイズ:その前になんで地獄の穴へ行くのか伺いたいね
   あそこの無法者はピリピリしてるんです人が行くのを嫌がるんだ
アレク:(笑って)
   いや隠れ家の方には近づきませんから
   向こうにだってすぐわかりますよ
   敵ではないって
ヘイズ:一体何を捜そうってんです?
   ギャングのひざ元まで行って
アレク:ああ
   実は私パーカー君とオーストラリアからサンフランシスコへ来たのですが
   あそこのさる古本屋であの地図を見つけましてね
   ところがこれに考古学的な価値ずあるんですな
   地獄の穴地域にかってインディアン生存せりの証拠になるんです
   背が高くて
   燃えるような赤毛です
ヘイズ:その話はおれもきいてる でもヨタ話ですよ
アレク:いや伝説だ
   だから
   われわれで調査して
   それが真実なりと証明するんですよ
   (音楽)

TNTの馬車を進めるカーリー
カーリー:ほら、ほら、ほら

ホテルの部屋
保安官助手来る
   (ノック)
助手:よォ
   おばんです
ヘイズ:いらっしゃい
助手:きくがお前さんジョシュア・スミスってお人かい?
ヘイズ:ええ
助手:保安官がちょっと来てくれってんだがね
ヘイズ:保安官?
   はぁそりゃあどこへでも行きますよ
   でも明日早立ちなんだ旅から帰ってからじゃいけませんかね?
助手:だめ
ヘイズ:何の話で来いってのか知らない?
助手:知らね
ヘイズ:ホント帰ってからじゃだめ?
助手:だーめ
   (音楽)
   
保安官詰所
保安官:あスミスさん
   まあまあ
   かけて
   ちょいとききたいことがあってな
   なんでもあんた地獄の穴まで調査グループとかを案内するそうじゃないか
ヘイズ:はぁ
保安官:それってのもよー
   あんたがあの一帯にえらく詳しいんで雇われたときいとるがホントかね?
ヘイズ:ええまぁ
保安官:じゃもうひとつー
   こいつを描いたのはあんたかい?
ヘイズ:そうです
保安官:いや実によくできとる正確だ
ヘイズ:はぁ・・・
保安官:なんでこんなに詳しく知っとるんだあの土地をっ
ヘイズ:前に行ったからです
保安官:それはこれを見りゃわかる
   伺いてぇのはなんだってヘイズとカーリー一家のおっかない
   お兄さん方がお前さんを生かして帰したかってそこンとこだ
   ぶっ殺されて当然のとこを無事によ
ヘイズ:そんなに恐ろしい所なんですか
   いえー
   実は
   二年前でしたかぁあの辺に金が出るってきいて相棒とね
   勇んで出かけた訳なんです
   あれで二三ヶ月も捜しましたかねェ
   (ハッ)
   結局黄金の夢去りぬで帰りましたけど
保安官:ほンじゃあお前さんあの一帯を三ヶ月もうろついておったと言うのかい
   しかも地獄の穴一味に出くわさずにか
ヘイズ:いえー
   そりゃあ人影は見ましたよときどきには
   馬で行くのを見かけましたよ
   向こうだって見た筈です
   でもこっちは金捜しだ関係ないと思ったんじゃないスか
保安官:じゃ奴等と全然接触はなかったのか
ヘイズ:フン
   保安官
   もしもヘイズにキナ臭せぇ野郎だとガンづけされてたら
   今こうやってられますかねェ
保安官:優秀な保安官てのはカンでわかるんだ
   こいつはウソついてるかどうかってのがピンと来る
   お前さんは真実を述べとると見た
   まぁあんたらが行ったきはヘイズもカーリーも虫の居所がよかったんだろうよ
   でなかったらあの残酷人間がなんで五体満足で帰すかってんだ
ヘイズ:いやホントついてた訳ね
ウイルスン来る
   (ドア)
ウイルスン:何だね用があるって?
保安官:丁度いいところに来てくれたよ先生
   フレッド
   お前はもう帰っていいぞ
助手:ほんじゃまぁこれで
ヘイズ:じゃよかったらおれも明日早立ちなもんで色々用意が・・・
保安官:よかねェよ話はこれからなんだからよ
   まぁケツを落ち着けてケツを
   きくがな
   お前さん案内して行く連中についちゃどの程度のことまで
   知っとるんだ?
ヘイズ:そら肝心なことはね
   日当三十ドルに捜し物が見つかったらボーナスと
保安官:ああきいとるきいとる伝説のインディアンとか何とかって夢物語だろ
ヘイズ:しかしアレクサンダーさんはキャッシュでくれるんだよ
   伝説だろうが夢だろうが行っちゃう
保安官:こちらウイルスン先生だ
ウイルスン:ヤ初めまして
ヘイズ:スミスといいます
保安官:じゃ先生
   あの話をしてやって下さいよ
ウイルスン:あのイギリス人ふたりとフイニーさん夫妻は元々一緒にここへ来たんじゃ
   ないってことはご存知かね?
ヘイズ:いや知らなかったな
ウイルスン:夫妻はボストンへ帰る途中だ
   奥さんを診察したとききいたんだが
ヘイズ:診察てェと?
ウイルスン:気分が悪くて途中下車したというんで診たんだがね
   その同じ汽車であのイギリス人が来たのだ
ヘイズ:どこが悪かったんてす?
ウイルスン:悪くない
   どこも悪くないんだこれが
   アレクサンダー氏が調査旅行にいかがですかと誘った途端
   あら不思議奥さんケロリと治って気分もスッキリという訳さ
   おかしなことが今ひとつある
   アレクサンダー氏は考古学者でも何でもない
   趣味の研究者とでもいうか
   とにかく学者じゃないんだよ彼
保安官:あのご仁は先生をはじめあちこちに一緒にどうかって
   声をかけて回ったんだがな
   皆んな丁重にお断りだ
   これでもお前さん行くかい
   現ナマの魅力には勝てねェかい
ヘイズ:まぁこれは主義の問題でしょうな
   おれは日当三十ドルには釣られる主義
保安官:よかろうそれもよかろう
   お前さんはまぁよそ者だ
   しかしアメリカ人だし西部人だ
   だからわしは味方になって忠告したんだ
   それに逆らうってんだからもしトラブルに巻き込まれ
   たってわしゃ知らんぞ
   そのときになって泣きついて来るなよ
ヘイズ:まぁ地獄の穴一家は経験済みだが
   (笑いながら)
   あの連中には精々気をつけますよ
   (音楽)
保安官:念押ししとくぞ泣きを入れてくるなよ
ヘイズ:大丈夫
   ヤどーも
   色々と
   先生
   お休みなさい
   (音楽)
   
カーリー進む
坂道で苦闘する
カーリー:(掛け声)
   (ほら、ほら、ほら、行け、行け、行け
   しっかりしろいほら
   バックするんじゃないの前だわ前
   前へ進めェ!
   なんだよこれくらいの坂
   なんだ坂こんな坂行けほら!
   また下がるゥもう!)
やっと登って今度下がる
   (馬車、ブレーキのきしみ)
   (ホーッ! 慌てんな)
   
峡谷
グループ来る
高みに現れるカイル達
アレク:人だ!
ジュリア:誰ですの?
アレク:無法者かね
ヘイズ:だろうね
ジュリア:いやですね
   引き返しましょうよもう
ヘイズ:いや、いや
   無法者だってやたらに手を出す訳ではないですから
パーカー:やけに確信あり気だね
フィニー:やっぱり引き返そうじゃないか
ヘイズ:あっーじゃあこうしようおれが上へ行ってあいつらに
   見逃してもらうように話をまとめて来るから
アレク:あっそう願いたいね
   そうしてくれたら調査の成否にかかわらず百ドルのボーナスだ
ヘイズ:決まった
   ではちょっと
とヘイズ馬を進める
双眼鏡で見ているカイル
カイル:こいつはまた珍客が来たもんだ
   ヘイズの兄ィだよ
   またしても
ヘイズ来る
   どのツラ下げて来たんだよ
   ビッグジムと組んでおれたちをコケにしやがったくせに
   よくもまあシャーシャーと来られたもんだ
   どこまです図々しいんだよ
ヘイズ:いやあれはお前達の為を思っての涙の裏切りなんだよ
   
カイル達:(大笑い)
カイル:本気で怒ってると思ったのかよ?
ヘイズ:怒ってねぇの?
ロボ :あったりめェよ
   おかげで助かったぜ
   ジムの仕事はあら手に余ってたんだよ
   小さい稼ぎの方が気が楽でいいや
一同 :(笑い)
カイル:今日はまた何用でこちらへ?
ヘイズ:本気にしねぇだろうがな
   あの旦那方のガイドなんだ
   昔死んだインディアンを捜してんだ
カイル:死んだインディアン?
ヘイズ:背は二メートルちょっと
   真っ赤の髪のやつ
一同 :(せせら笑い)
ロボ :ヨタ言ってねェでよ
   本音吐きなよ本音
ヘイズ:そう来ると思ったよ
ハンク:や待てよ
   北の水場の辺りにゃ昔インディアンがいたって言うぞ
   なんでも赤毛の一族だって話だよ
ヘイズ:ありがとよハンク
   だからお前達、寄り付かねぇでくれよな
カイル:なんでよ?
ヘイズ:日当三十ドルがパアになる
カイル:へェ! 案内やって一日三十ドルかよ?
ヘイズ:そういうこと
ロボ :(笑って)
   こら泥棒だぁ!
カイル:(笑って)
   ホントあくどいシト!
ヘイズ:(笑って)
   言い値なんだよ
   だからよ
   調査隊をおどかさねぇでくれよな
カイル:いいだろ
   インディアン話はマユツバだけどよ
   こっちから手を出すようなことはしねぇ
   だが目は離さねェよ
   いやお前さんの為を思ってよ
ハンク:ヘイズ
   カーリーは達者かよ
ヘイズ:うんー
   おれも気になってんだ
   (音楽)
   
坂で苦労するカーリー
カーリー:(掛け声)
   (ほら、ほら、ほら、そこ、そこ!
   行け、行け、行け、行け
   うわぁ!)
どんどん下がってとうとう落ちる
   (音楽)
だが爆発しない
   (嘶き)
   
カーリー:おれもしぶてェや(or ありがとよ)

夜、キャンプ
食事する一同 (音楽)
パーカー:こらいけるね
アレク :うん悪くない
パーカー:フィニーさんもご満足かな
フィニー:うん?
    あっこれね
    うまいよいいお味
   
ジュリア:山はもっと冷えると思ったんだけど
    なんか暑いみたいですわね
ヘイズ :もうじき冷えますよ
    スペアの毛布がありがたくなるから
ジュリア:でも今は暑いわ
    頼みがあるけど聞いてくれます?
ヘイズ :(あー)
    内容によりますね
ジュリア:冷たい水に手足をつけたいの何とかなりません?
ヘイズ :(ふーん)
    じゃ川へ行きゃいいでしょうこの向こうです
ジュリア:ええそれは知ってますわ
    でも暗いでしょう
    何がいるかわかんない
ヘイズ :そりゃまあね
    でも俺を連れだって暗がりへ消えちゃ
    ご主人が何と言うか
ジュリア:訊いてみるわ
    あなたぁ
    あたし川へ行ってみたいのよ
    いいでしょう
    スミスさんが一緒に行って下さるから
フィニー:ああいいよ
    スミス君が一緒ならいい
ジュリア:ほらね
   
川へ出るふたり (音楽)
   
ジュリア:ああ!
    やっぱり涼しいわここ
    あ!
ヘイズ :おっと危ない!
靴を脱ぐジュリア
ジュリア:きれいな所ね
ヘイズ :悪くないね
ジュリア:流れもきれいし
    (う……)
    ああスーッとする!
ヘイズ :気をつけて急に深くなる所もあるから
川の中で倒れるジュリア
ジュリア:(悲鳴、喘ぎ)
助け出すヘイズ
ヘイズ :大丈夫ですか奥さん
ジュリア:ジュリアよ
ヘイズ :いやそうは呼べない人の奥さんに馴れ馴れしくするのは
    性に合わないんでね
   
朝、キャンプ、地図を示して
アレク :パーカー君はこの一帯を頼む
パーカー:よし
    川沿いに行くよ
アレク :フィニーさんこの辺りの峡谷を調べて下さい
    それからスミス君は……
    ああ、君の方が詳しい
    どの辺をあたってみたい?
ヘイズ :洞窟を捜すんだったらこの崖の辺りがいいんじゃないかな
アレク :そりゃいい
今更言うまでもないが丁寧に調べてくれよ
    人骨とか武器の残骸とか
ヘイズ :わかってる
二人上から見ている
アレク :われわれには構わない筈だろう?
ヘイズ :その約束だが見張るのはまではとめられん
ジュリア:あたし達にスミスさんがついて下さるといいんだけど
アレク :いや、それは大きい損だ
    捜査力が四分の一減ることになります
    あの連中なら心配ない
ジュリア:いえあたしは心配ですわやっぱり
    スミスさんがついてくれないんなら
    あたしがついて行きます
    悪く思わないでねあなた
    だって銃もうまいし心強いのよ
フィニー:ああ、わかってるその方がいいよ
    スミス君と行きなさい
    頼りになる人だからね
    その方が私も安心だ
山間を進む一同
    (音楽)
一方カーリーは泥道で苦闘している
カーリー:たのンますよ頼りにしてんだからよ
    行けェ!
    このヤロ
    前進!
    (嘶き)
    何だよ行けったらほら!
    ホーッ!
降りて
    あーあ
    (音楽)
高みでアレク双眼鏡でみている
ライフルを構え、パーカーに狙いをつける

狙うアレク
だがパーカー動きまわり照準がつかないうちに視界から消える
流れのそば
一息入れるヘイズたち
      (音楽)
ジュリア:あたしだめ慣れてないから
     ボストンで馬に乗ってもチョコチョコでしょ
ヘイズ :じゃホントにボストンの人なんですか奥さんは
ジュリア:ホントもウソもないわ
     変ねどうしてそんなこと言うの
     ああ、ホッとした、崖のところじゃどうなることかと思ったわ
ヘイズ :一緒になってどのくらいになるんです?
ジュリア:結婚したのはサンフランシスコ
ヘイズ :いつです?
ジュリア:四五週間前かしら
     何かおかしい?
ヘイズ :おかしい
     よくもまあヌケヌケと
ジュリア:あら何のこと?
ヘイズ :だってそれじゃあんたたちは新婚さんだろう
     ハネムーンじゃない
     見えないねとても
ジュリア:侮辱ですわひどいわ
ヘイズ :違う違う
     結婚ぬきの同棲とは思ってない
     君は利用されているんだろう何故だ
はぐらかして
ジュリア:さあまた参りましょ
ヘイズ :この調査ってのがマヤカシくさい
     といってもホントの狙いはわかってないがね
     そこでお互いに手を貸し合おうってワケさ
ジュリア:アヤカシくさいってどうして?
ヘイズ :まず皆んなが正体を偽っているのがくさい
     いや俺は別だけどね
     パーカーもだろう
ジュリア:じゃあのアレクサンダー氏は
     触れ込み通りじゃないの?
ヘイズ :違う
     君の亭主も違うな
ジュリア:あらフィニーさんは何様ともいってないわよ
ヘイズ :それでも違う
     現に結婚がウソだった
     それから君が病気だと騒いで汽車をおろしたっていう事実もある
     そしてアレクサンターが誘いをかけたらアッという間に
     全快したってね
ジュリア:じゃ何あなたあたしが仮病つかったというの
ヘイズ :違う
     医者が言ってんだよあれはまさしく仮病だってね
     保安官にそう言って
     保安官は俺に知らせに
ジュリア:保安官?
ヘイズ :そう

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