今日なんとなく「ポムドテール」という言葉が頭に浮かんで来た。これは一体なんのことだったっけかな?とずっと考えてたのだが、昔行ってた店の名前だったと思い出した。大学生のとき学食で昼食を食べる代わりにたまに下北沢まで出かけていって「ポム・ド・テール」というフランス料理の店でランチを食べたりしてのだ(電車ですぐだった)。大学で最も仲が良かった友達が教えてくれた店で、フランス料理とはいいながらもかなりカジュアルな感じだった。そこでランチだけは安かったのでたまにそこで食べてたのだ。友達は食後のコーヒーは胃の中の油を消化してくれるからスッキリするとか言いながらコーヒーを飲んでたが、コーヒーと油の話が本当なのかは今でもよく分からない。
下北沢「ポム・ド・テール」ってまだあるのかなあと思いながらネットで調べてみたら、今は名前が変わって「ラ・ベファーナ」になり、フレンチからイタリアンに変わったそうだ。シェフも店舗も昔と同じだそうだけど、画像を見ると内装は小綺麗になっている。昔はちょっとカントリーテイストでナチュラルな雰囲気があり、気軽に入れた。その友達は高校生の頃からここに通ってたそうで店員と顔見知りだった(どんな高校生だ)。
にしても、どういったわけで突然「ポム・ド・テール」なんて言葉を思い出したのか分からないが、このように単語だけ突然思い出して、この言葉は一体なんだったかなあ?と考え込むことがたまにある。こういうのは昔だったら調べるのに大変だったけど、今はグーグルで調べればすぐに分かるのが有難い。有難いと同時に、つまらなくもある。2〜3日くらいずっと考え続けた方がなんか面白いのではないか。ずっと考えた結果つまらないことだったと判明しても、その考え続けた時間の馬鹿馬鹿しさが面白い。
随分前、「あきすとぜねこ」という言葉を思い出し、これが一体なんのことだったのか思い出せず諦めていた。で、今もまたこれが何だか分からないのでグーグルで検索してみたら一発でウィキが出て来た。ウィキに出てるほど有名な言葉だったのかと感心して読んでみると、『昭和時代の日本で流行した恋占い。特に小学生の女子の間で流行していた。』なんて書いてある。なんで女子の間で流行してた恋占いを僕が知ってるのかよく分からないが、とにかく「あきすとぜねこ」という言葉だけは強烈に覚えているのだ。もちろんどのように占うのかは知らない。
これと似たような言葉で「ギョチョーモク・モースカ・モースカ?」という謎の文言を思い出したことがあったが、これは案外すぐに判明した。小学校のレクレーションのときなどにやるゲームの名前だ。「魚鳥木、申すか申すか?」と漢字で書けば分かる。
あと案外多いのが歴史の教科書の隅っこの方に小さく出てたようなマイナー・キャラの名前。名前だけ覚えてるのにそれがいつどこで何をした人なのか全く記憶に無いというパターン。試験勉強のために無理矢理暗記したようなものなんてだいたいそんなもんだ。
長年忘れていたのにある日突然思い出すということがあるってことは、たぶん過去の記憶というのはアタマの中に全部ずっと保存されているということなのだろう。問題はその記憶を引っ張り出してくる方法なのだ。この方法を極めれば過去のいろんな記憶をつぎつぎに思い出すことが出来るようになるのではないか。でもそうなると嫌な記憶まで思い出すことにもなるから、いいんだか悪いんだかよく分からないな。
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