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2022年04月17日17:52
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2022年第2回目 4月10日（日）ZARD坂井泉水の故郷秦野市を中心に丹沢山地の麓を旅する〜遠い日のNostalgia〜 渋沢駅の駅メロ チューリップや八重桜 50代でも活躍する芸能人
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4/17(日）
前日の4月16日（土）連続降り続いた雨が止み、朝型から昼過ぎにかけて、急激に天気が回復した。最高気温は19度、湿度は40％台となった。本日17日（日）は、薄い雲の合間から日差がさしているものの、視界はかすんでいる。午前10時時点で気温は摂氏10度、湿度は50％台だった。GWの頃まで、低気圧の通過により、すっきりとしない天気が続く見込みである。
見本の写真
左側 足柄上郡松田町 西平畑公園のハーブガーデンの敷地内
真ん中 足柄上郡松田町 西平畑公園のはずれのコキアの里に植えられたネモフィラ
右側 秦野市今泉町の高台からトワイライト夜景 4月10日18時37分撮影
目次
・初めに4月17日付け芸能関係ニュース
題名 ZARD坂井泉水が育った秦野市を中心に丹沢山麓を旅する〜遠い日のNostalgia〜 2022年第2回目 4月10日（日）見頃のチューリップと八重桜を求めて
・第1章 伊勢原市 大山桜とシバザクラを巡る旅
・第2章 ZARD坂井泉水が育った渋沢駅周辺、秦野戸川公園と千村のチューリップとヤエザクラ
・第3章 足柄上郡 新松田 西平畑公園
・第4章 秦野市今泉町の高台で夜景撮影、名曲「遠い日のnostalgia」
・初めに4月17日付け芸能関係ニュース
本日ネット上で、昨4月16日に53歳の誕生日を迎えた森高千里のバースデーショットが、話題になっている。「いつまでも可愛い」、または、「ミニスカが似合う」との感想が寄せられた。今もなお、全国ツアーを行いながら、テレビ番組のレギュラー司会を務めている。
詳細
https:/
2007年5月27日に、40歳の若さで亡くなったZARDの坂井泉水も、森高千里と同世代。ＣＤジャケットに写る30代までの坂井泉水は、鼻筋が透き通り、目元もぱっちりと開いていた。黒髪をなびかせる姿は、精霊のように見える。生きていれば55歳、年齢よりも確実に若く見えたことが想像できる。
続いて4月16日付け、インターネット検索の大手gooは、カリスマ性のあるバンドボーカルランキングを発表した。3位から順にＢ’ｚの稲葉浩志、2位サザンオールスターズの桑田佳祐、1位に選ばれたのは1988年に解散しているBOOWYの氷室京介だった。女性では、東京事変の椎名林檎が最高位の10位にランクインしている。
90年代後半から2000年代前半にかけて、J-POP界を引っ張ってきたZARDは、デビュー2年目の1992年から93年までの2年間、5人組みバンド体制だった。最後にテレビ出演したのは、1993年2月5日に6th Single「負けないで」を披露したテレビ朝日系列のミュージックステーションだった。以降、バンドメンバーの表記も次第に消えていき、ヴォーカルの坂井泉水のみが残ったのである。
写真＝バラード曲 You & Meを歌う坂井泉水 同曲は1993年7月10日に発売された4ｔｈアルバム「揺れる思い」の収録曲
写真掲載元 動画サイト https:/
今回は、人々の心に生き続ける坂井泉水の故郷秦野市千村町を含め、丹沢山地の麓の町並みを紹介する。
題名 ZARD坂井泉水が育った秦野市を中心に丹沢山麓を旅する〜遠い日のNostalgia〜 2022年第2回目 4月10日（日）見頃のチューリップと八重桜を求めて
舞台は、私自身が4月10日（日）に訪れた丹沢山麓の秦野市、伊勢原市、足柄上郡松田町である。河津桜が満開を迎えていた3月13日（日）に続いて、同じ場所の訪問は、今年2回目である。4月10日地点で、桜の代表種ソメイヨシノはほぼ散っていたものの、シダレザクラの方は枝先に花びらが残っていた。足元に咲くシバザクラはほぼ見頃、チューリップも最盛期といえる。ヤエザクラは咲き始めだった。入れ替わりに花々が咲く春は、気候も穏やかで、散策しやすい。朝早くから行動することにより、より効率よく観光地を回ることができた。今もなお人々から愛されるZARD坂井泉水の歌詞に反映されている丹沢山地の豊かな景観を見ていただきたい。
前回2022年3月10日の訪問時の日記
3月21日付 3月13日(日）ZARD坂井泉水の故郷秦野市を旅する 2022年第1回目 河津桜 オカメ桜 ミリオンヒット曲「負けないで」の動画アリ！3/21(月・祝）飛鳥美人発見から節目の50年https:/
写真＝上記の日記から秦野戸川公園でライトアップされた河津桜と風のつり橋
4月10日（日）訪問地一覧
�＾棒�原市大山桜めぐり（午前7時代から8時代） あつぎ観光ナビ https:/
��伊勢原市渋田川のシバザクラ（午前9時代後半から午前10時代）観光かながわNOWより
https:/
��秦野市 県立秦野戸川公園（午前11時代から12時代）公園ブログより http://
�た遡郢埓藺篠�（午後1時代から2時代） 泉蔵寺のチューリップ、ヤエザクラ巡り 秦野の旬な観光情報 https:/
�ヂ�柄上郡松田町（午後3時代から4時代）
・西平畑公園 公式ホームページ https:/
・コキアの里 松田町風景散歩 https:/
��秦野市今泉名水桜公園、今泉町高台から夜景撮影（午後5時頃から午後6時40分頃）
・今泉名水桜公園 秦野市ホームページ https:/
・今泉町の高台から夜景撮影 外部リンク yakei.jp 必 完全に真っ暗になった時間帯での写真を掲載 https:/
第1章 伊勢原市 大山桜とシバザクラを巡る旅
4月10日（日）は、首都圏の平地で日中最高気温が27度に達する季節はずれの夏日だった。前回3月13日は、遅咲きの梅が残り、河津桜はほぼ満開を迎えていた。日中は晴れていたものの、夕暮れ時には雲の発達により、富士山は隠れてしまった。旅の最後は、秦野戸川公園のシンボルとなる風のつり橋のライトアップである。雲によって、星空は望めなかったものの、空気が澄んでいる分、夜景撮影の影響はほとんどなかった。
あれから4週間、ソメイヨシノの最盛期は過ぎたものの、暖かい陽気に誘われて、ヤエザクラが急に咲き始めていた。ゴールデンウィークにかけての4週間は、土の中に眠っていた花と共に葉っぱも芽吹き始める。秋の紅葉と共に、撮影には最も適した季節である。
初めに訪れたのは、伊勢原市の大山である。樹齢400年を超えるヤマザクラの一亜種オオヤマザクラが満開だった。
外部リンク YAMA HACK https:/
地元の有志によって、人口の杉林の中に5本だけ咲くオオヤマザクラを巡るコースが整備された。バス停大山小学校前から、案内板が設置されている。
4月10日時点で、5本のオオヤマザクラのうち、満開といえるのは3本だった。
写真＝二つ目に鑑賞したオオヤマザクラ
角度を変えて撮影
街中のソメイヨシノは、幹自体は細いものの、木と木の間隔が短く、ひとたび花開くと、トンネルを形成する。いわゆる桜並木は、日本の春を象徴する光景だった。
オオヤマザクラは、それぞれの木と木の間隔は開いていた。杉林の中に咲く鮮やかなピンクの花びらは、茶色一色の世界に彩を添える。
ハイキングの感覚で楽しむことができた。
写真＝バス停近くのミツバツツジ
伊勢原市内で2番目の舞台は、柴田川のシバザクラである。小田急線の伊勢原駅から、東へ徒歩30分、川沿いの土手に、地元の団体や高校、中学校が、スペースを借り受け、種まきを行っていた。地元の交通インフラを支える小田急グループも植樹に参加していた。
写真＝川沿いの民家とシバザクラ
写真＝わずかに残ったソメイヨシノの花とシバザクラのコラボ
写真＝ブルーベルとシバザクラ
写真＝ハナズオウの花の蜜を吸うマルハナバチ
午前10時代、写真愛好家が集り、皆中腰になり、カメラを向けていた。所々菜の花も咲いていた。紫色のシバザクラを背景に、他の花を入れると、個性的な写真になる。絵画の世界と同じく、写真撮影においても、感性が必要だった。
第2章 ZARD坂井泉水が育った渋沢駅周辺、秦野戸川公園と千村のチューリップとヤエザクラ
昼前に向ったのは、小田急線のフリーパス区間の最も西に当たる渋沢駅である。日本のJ-POP界で一世を風靡したZARDの坂井泉水が、学生時代からデビュー間もない頃にかけて、頻繁に利用したことでしられている。彼女の功績をたたえ、2015年以降駅メロに「負けないで」と「揺れる思い」が採用された。
下記の動画は、上り列車の接近時に流れる「負けないで」のメロディー 開始20秒後に再生
続いての動画は、下り列車の到着を知らせる「揺れる思い」のメロディー 開始6秒後に再生
2019年には、ZARDの坂井泉水の意思を次ぐ3人組みのガールズバンドSARD UNDER GROUNDが、デビューした。彼女たちは、坂井泉水の後を追い、かつての名曲を披露しながら、オリジナル曲を発表している。丹沢山地の麓、渋沢駅周辺は、坂井泉水の世界観が表れていた。
写真＝SARD UNDER GROUNDのメンバー 掲載元 TOWER RECOAD 2022年3月15日付 https:/
秦野市内での最初の目的地県立戸川公園は、渋沢駅から北へ4,1ｋｍ、フリーパスで乗車できる路線バスは、彼女が卒業した西小学校と西中学校の脇を通過する。丁度西中学校前の校門脇に聳え立つ桜の木は、風によって、花びらが散りだしていた。毎年春に、彼女の後輩たちの、入学から卒業まで見守ってきたのである。周辺は道路が交差している分、交通量が多い。バス停大倉入り口から、戸川公園に隣接した終点バス停大倉まで、険しい坂を上る。
昼前の人が多い時間帯、駐車場待ちの車列が延びていた。普段はスムーズに入れるとはいえ、この日は丁度2時間待ちだった。バスの方も、道路混雑により、信号と関係なく、とまってしまった。運転手は、車内にとどまりつづける乗客たちの気持ちを考え、場内アナウンスを入れて、ドアを開けた。距離にして100ｍから200ｍ、徒歩の方が明らかに速かった。
神奈川県立秦野戸川公園は標高340ｍ、1995年7月13日に開園された。面積は50ha、水無川の上流部に位置する。
人々が期待したとおり、7万株の色鮮やかなチューリップが咲いていた。小さな子連れの家族や、年配の夫婦、個人で訪れた写真愛好家まで、皆マスクを着用しながら、思い思い園内を巡っていた。日中の気温は25度、マスクをしていると、喉が渇きやすい。時に他者と距離をとって、水分補給は必須だった。
チューリップ畑とロータリーとの間の堰堤では、真黄色の菜の花の庇になるように、ヤエザクラの木の枝が張り出していた。複数の花が映った写真は、色彩が豊かで、インパクトが強くなる。
写真＝菜の花とその先のチューリップ畑
白やピンク、紫、オレンジなど、鮮やかなチューリップの撮影において、中腰になり、画面の端っこで花が中途半端に切れないように意識した。
写真＝風のつり橋を遠めに撮影
写真＝カラフルな色彩に染まったチューリップ畑
チューリップは、赤、ピンク、黄色、白色と、色ごとにそれぞれ花言葉がある。小さい頃に親から読み聞かせてもらうアンデルセン童話「親指姫」から、一般的に赤色をイメージしやすい。可憐で美しい女性にふさわしい花である。
地元で育った坂井泉水は、白色の花が好きだったという。彼女の気持ちを汲み取り、2018年3月10日、地元商店街が動き出した。プランターの設置事業として、20人のファンに協力を呼びかけ、白色の花を咲かせる球根を植えた。植え替え作業は、1年に1度は必要である。事業に参加したファンは、毎年参加する、と希望を口にした。
詳細 タウンニュース 3月16日号 https:/
写真＝坂井泉水 ミドルエッジより https:/
1993年1月26日に発売された6thシングルの「負けないで」でブレイクを果たして以降、テレビの前に出ることなく、雑誌の取材も控えめだった。その神秘性と共に、澄んだ歌声に、清楚なルックスが加わり、白いチューリップのように可憐で透明感がある。今年2月6日には、55回目の誕生日を迎えた。今もなお、ファンの間から、花を添えたメッセージが寄せられている。時を経ても、多くの人の心に残り続けていた。
続いて、チューリップとヤエザクラのコラボの撮影に移る。チューリップ畑は、公園の中でも若干低い位置にある。堰堤の上に立つと、全体像をとらえられる。
ヤエザクラの枝は、大きく伸びていた。日の光に当たると、ピンクの色味がしっかりと出る。
撮影方向を変えて、ロータリーに咲いているシダレサクラを撮影した。
写真＝公園入り口のシダレザクラ
続いて風のつり橋を渡り、対岸から1枚撮影
写真＝青空の下、シダレザクラと風のつり橋
急激な気温の上昇により、ヤエザクラが急に咲き始め、チューリップとシダレザクラと共に、競演を果たした。水無川沿いの渓谷から吹き付ける風を肌で感じながら、その場を後にした。
秦野市内で2番目の訪問地は、渋沢駅から南側の丘陵地帯に位置する千村町である。由緒ある泉蔵寺の敷地内に咲いたチューリップと共に、日本一位の生産量を誇るヤエザクラを撮影した。
泉蔵寺には2019年11月4日（月・祝）に、秦野文化財ウィークの一環、重要文化財の無料公開にあわせて、訪問したことがある。
関連日記 2019年11月11日付 11/4(月・祝）2019年2回目の神奈川県秦野市観光 文化財巡り ヤビツ峠菜の花台にて夜景撮影
https:/
写真＝上記の日記より 泉蔵寺が所有する重要文化財 石造十王像
周囲一帯は、大通りから離れ、静けさに包まれている。起伏に富んでいるうえに、道幅も狭く、自転車は使いずらい。バス便の少なさから、住民たちは車に頼って暮らしている。泉蔵寺は、駅からの距離はおよそ2キロメートル、標高303ｍの頭高山の麓に位置している。
境内のチューリップ
千村町のヤエザクラ
緑に囲まれた町からは、ウグイスのさえずりが響く。町を上げてヤエザクラを育て、例年4月中旬の満開時期に合わせて、摘み取りを行う。花びらを塩漬けにすると、保存食にもなる。
帰り道の途中、サワガニの里にも立ち寄った。
外部リンク Amebro イーハトーヴ・ツーリストMINORUの生き恥ブログ 2021年8月31日付け https:/
岩の隙間から清らかな水が沸き出し、谷筋を流れ下っていた。実際敷地内に降り立ってみると、音楽のリズムのように水音が響く。
写真＝サワガニの里の敷地
千村町は、起伏が激しい分、バブル期にも開発を免れ、昭和の里山の風情が残る。都会の雑踏にまぎれると、昔ながらの沢沿いの田園風景に思いを寄せたくなる。坂井泉水は、ふるさとを懐かしむ青年を描いた歌詞「遠い日のNostalgia」を発表している。彼女の本名は蒲池幸子、小学校4年生時に、南隣の平塚市からの転居先の実家は、秦野市の千村だという。
情報元サイト 雪空 〜Ｔ’ｓ footprint〜 2012年5月27日付 ☆FAVORITE TOWN☆ 神奈川県 秦野市 秦野駅前（１）〜時計塔が映える街〜
https:/
バブル崩壊時の1993年に、年間ＣＤ販売額トップとなる133億円を記録した彼女は、故郷千村から両親と共に離れ、東京都町田市南部へと移り住んだ。
「遠い日のNostalgia」は、1992年9月2日に発売された3rdアルバム「HOLD ME」の収録曲、世に出てから間もなく30年を迎えようとしている。
当時と変わらず、千村町は小川のせせらぎと共に、ウグイスの美声が響く。チューリップと共に、ヤエザクラが育ち、新芽も芽吹いていた。都会から気軽にいける森林浴スポットとしても招介できるほど、緑豊かな景色が広がっていた。
第3章 足柄上郡 新松田 西平畑公園
午後3時頃、秦野市を後にして、西隣の足柄上郡松田町にある標高180ｍの西平畑公園に向った。3月13日は、公園入り口の階段から中心部の広場まで、満開を迎えた河津桜のピンクの花びらが、アーチを作っていた。今では、すっかり葉桜となり、根元に咲いていた真黄色の菜の花も枯れてしまっている。4月になり、階段沿いの鮮やかな河津桜のアーチが、緑一色に変わっていた。彩を添えるのは、園内で複数咲いているシダレザクラである。
写真＝中心広場のシダレザクラとお地蔵さん
写真＝公園のシンボルとなるハーブガーデンと敷地内のチューリップ
公園から外れ、同じ標高550ｍの松田山の中に、無料で開放されたコキアの里がある。公園の中心の広場から距離にして400ｍ、山内の暗い道を辿っていく。3月から5月中旬にかけて、敷地内にはネモフィラが咲き誇る。
写真＝ネモフィラ畑
ネモフィラの見ごろ期間は1ヶ月以上に及ぶ。現に前回3月13日時点でも、1割程は咲いていたという。4月10日の段階で最盛期である。
河津桜祭の期間と比べると、散歩客は少ないながら、子ども達の声が聞こえる。足柄平野を一望できる景観を求めて、若いカップルも立ち寄っていた。早くも新緑に覆われた公園内は、足元にはチューリップやネモフィラを含め、小さな花が顔を出す。ハーブガーデン内の庭には、間もなくラベンダーが咲き出し、蜜を運ぶ昆虫が飛来する。西平畑公園は、環境にも優しく、景観にも優れた格好のスポットだった。
第4章 秦野市今泉町の高台で夜景撮影、名曲「遠い日のnostalgia」
午後5時前、秦野駅構内にある観光案内所に立ち寄り、植物関連の情報を得た。駅前の水無川沿いで、思川桜が見頃だと教えてもらった。栃木県小山市原産の園芸種で、ソメイヨシノより1週間遅れて咲きだすという。ジュウガツザクラの変種で、1954年に発見された。
写真＝思川桜
比較的に低い位置で枝が張り出していた分、スマホのレンズを花びらに近づけて撮影が出来た。
駅前で遅い昼食をとると、秦野駅から南へおよそ2ｋｍの距離に位置する標高190ｍの今泉町の高台からの夜景撮影に備える。
途中、駅から徒歩5分未満の距離にある今泉桜名水公園に立ち寄った。公園を鮮やかなピンクに染めるソメイヨシノは散っていたものの、枝垂れ桜は残っていた。
日が翳ってきた分、写真には暗い影ができる。編集ソフトを使用し、花びらに色をつけた。
写真＝シダレザクラと湧き水池
秦野市内にはおよそ20の湧き水が確認される。ここ今泉桜名水公園は、駅からの距離も近く、気軽に立ち寄ることができた。
秦野駅の標高は80ｍ、対して今泉町の高台の標高は190ｍ、およそ2ｋｍの道程の高低差は100ｍになる。一方、日中に利用した標高60ｍの新松田駅と、1,2ｋｍ先の標高180ｍの西平畑公園の標高差は120ｍ、道は険しく、階段が続く。
秦野市今泉町の高台は、農地の中にあり、周囲に街灯はない。過去2回、2021年5月4日（水・祝）と10月24日（日）の撮影時、日暮れ時でも、畑作業をする地元農家の姿があった。秦野駅の背後には、丹沢山系が脈を打つように連なっている。この日も一人の若い青年が、畑の中に入り、腰を落しながら種まきを行っていた。
日中訪問した千村町との距離は2ｋｍ未満、都会の雑踏とは無縁な環境下で、遠い日のNostalgiaの世界に浸った。
リンク 遠い日のNostalgiaの歌詞 歌ネットより https:/
動画＝遠い日のNostalgiaのアコスティックヴァージョン
Ａメロの歌詞の一節「日暮れ時、よく二人で歩いたね。まだ風が寒い春の日々を。空見上げ、輝いているあの星たち、手に届きそうで、そっと手を伸ばした」
陽が暮れるに従い、眼下の秦野駅周辺から、明かりが灯る。歌詞の通り、澄み切った空には星が輝き始めた。日中は暑かったとはいえ、さすがに、夕暮れ時には、1枚上着を着込むほど、肌寒さを感じた。
歌詞のテーマは、大人になり、故郷に帰ってきた青年である。日暮れ時、見晴らしの良い丘から、町並みを眺め、過ぎし日を振り返っていた。
日没後、秦野盆地の背後に聳え立つ丹沢山系の峰々が、影絵のように浮かび上がる。道路沿いでは、オレンジ色のナトリウム光が点灯する。青年の心を慰めるかのように、青みを帯びた空と町あかりが溶け合い、静寂に包まれた。
夜景が綺麗なトワイライトタイムは、18時27分から37分までの10分間である。
過去の2回と異なり、秦野駅から西側の工場が並ぶ西田原地区にカメラのレンズを向けた。
写真＝18時33分
写真＝18時36分 秦野駅前
2022年3月1日時点で人口16万1000人の秦野市の中心となる秦野駅は、生活用品が揃うデパートやドラッグストア、家電量販店が並ぶ。
写真＝18時37分 画面左側の山の手前の白い線は、東名高速道路を走る車のテールランプ
写真＝18時38分
今泉町の高台からは、丘陵地と山地に挟まれた秦野盆地を眺められる。平地には、小田急線が走り、駅前を中心にマンションが林立する。駅北側の山地の麓には、日立製作所や島図製作所を中心に、大手企業の工場が並ぶ。対照的に駅南側の丘陵地では、民家と隣り合うように棚田が残っている。
遠い日のNostalgiaでは、恋人と離れ離れになった青年の心の痛みを感じ取ることができる。
Cメロの歌詞の一節にも表れていた。「あの時、もう少し勇気を出せば、君を失わずにすんだかも、It's too late、遠い日のNostalgia」
過去を振り返っても前に進めない。「後悔先に立たず」の諺通り、時を巻き戻すことが出来ないからこそ、今が大切なのである。主人公の青年の行方については、はっきりと書かれていない。作者は、読者が結末を決められるように余白を残していた。
ZARDの坂井泉水は、中学時代陸上競技の選手として活躍していた。軽音楽部にも所属し、隙間時間を見つけて、ギターを弾き語っていた。休みの日には、詩人石川啄木の作品を初め、読書をしていたという。飾らない言葉で紡がれた歌詞は、時を経ても色あせることはなかった。
彼女の故郷秦野市は、大企業の工場を誘致して経済活性化を図りながら、丘陵地を中心に農地を残し、緑地を設けた。ゴールデンウィークにかけて、徐々に冬の間に眠っていた植物の種が芽を出す。森や山は、淡いパステルカラーに色づく。丹沢山地はいよいよ、秋の紅葉の季節とともに観光のベストシーズンを迎える。
前日の4月16日（土）連続降り続いた雨が止み、朝型から昼過ぎにかけて、急激に天気が回復した。最高気温は19度、湿度は40％台となった。本日17日（日）は、薄い雲の合間から日差がさしているものの、視界はかすんでいる。午前10時時点で気温は摂氏10度、湿度は50％台だった。GWの頃まで、低気圧の通過により、すっきりとしない天気が続く見込みである。
見本の写真
左側 足柄上郡松田町 西平畑公園のハーブガーデンの敷地内
真ん中 足柄上郡松田町 西平畑公園のはずれのコキアの里に植えられたネモフィラ
右側 秦野市今泉町の高台からトワイライト夜景 4月10日18時37分撮影
目次
・初めに4月17日付け芸能関係ニュース
題名 ZARD坂井泉水が育った秦野市を中心に丹沢山麓を旅する〜遠い日のNostalgia〜 2022年第2回目 4月10日（日）見頃のチューリップと八重桜を求めて
・第1章 伊勢原市 大山桜とシバザクラを巡る旅
・第2章 ZARD坂井泉水が育った渋沢駅周辺、秦野戸川公園と千村のチューリップとヤエザクラ
・第3章 足柄上郡 新松田 西平畑公園
・第4章 秦野市今泉町の高台で夜景撮影、名曲「遠い日のnostalgia」
・初めに4月17日付け芸能関係ニュース
本日ネット上で、昨4月16日に53歳の誕生日を迎えた森高千里のバースデーショットが、話題になっている。「いつまでも可愛い」、または、「ミニスカが似合う」との感想が寄せられた。今もなお、全国ツアーを行いながら、テレビ番組のレギュラー司会を務めている。
詳細
https:/
2007年5月27日に、40歳の若さで亡くなったZARDの坂井泉水も、森高千里と同世代。ＣＤジャケットに写る30代までの坂井泉水は、鼻筋が透き通り、目元もぱっちりと開いていた。黒髪をなびかせる姿は、精霊のように見える。生きていれば55歳、年齢よりも確実に若く見えたことが想像できる。
続いて4月16日付け、インターネット検索の大手gooは、カリスマ性のあるバンドボーカルランキングを発表した。3位から順にＢ’ｚの稲葉浩志、2位サザンオールスターズの桑田佳祐、1位に選ばれたのは1988年に解散しているBOOWYの氷室京介だった。女性では、東京事変の椎名林檎が最高位の10位にランクインしている。
90年代後半から2000年代前半にかけて、J-POP界を引っ張ってきたZARDは、デビュー2年目の1992年から93年までの2年間、5人組みバンド体制だった。最後にテレビ出演したのは、1993年2月5日に6th Single「負けないで」を披露したテレビ朝日系列のミュージックステーションだった。以降、バンドメンバーの表記も次第に消えていき、ヴォーカルの坂井泉水のみが残ったのである。
写真＝バラード曲 You & Meを歌う坂井泉水 同曲は1993年7月10日に発売された4ｔｈアルバム「揺れる思い」の収録曲
写真掲載元 動画サイト https:/
今回は、人々の心に生き続ける坂井泉水の故郷秦野市千村町を含め、丹沢山地の麓の町並みを紹介する。
題名 ZARD坂井泉水が育った秦野市を中心に丹沢山麓を旅する〜遠い日のNostalgia〜 2022年第2回目 4月10日（日）見頃のチューリップと八重桜を求めて
舞台は、私自身が4月10日（日）に訪れた丹沢山麓の秦野市、伊勢原市、足柄上郡松田町である。河津桜が満開を迎えていた3月13日（日）に続いて、同じ場所の訪問は、今年2回目である。4月10日地点で、桜の代表種ソメイヨシノはほぼ散っていたものの、シダレザクラの方は枝先に花びらが残っていた。足元に咲くシバザクラはほぼ見頃、チューリップも最盛期といえる。ヤエザクラは咲き始めだった。入れ替わりに花々が咲く春は、気候も穏やかで、散策しやすい。朝早くから行動することにより、より効率よく観光地を回ることができた。今もなお人々から愛されるZARD坂井泉水の歌詞に反映されている丹沢山地の豊かな景観を見ていただきたい。
前回2022年3月10日の訪問時の日記
3月21日付 3月13日(日）ZARD坂井泉水の故郷秦野市を旅する 2022年第1回目 河津桜 オカメ桜 ミリオンヒット曲「負けないで」の動画アリ！3/21(月・祝）飛鳥美人発見から節目の50年https:/
写真＝上記の日記から秦野戸川公園でライトアップされた河津桜と風のつり橋
4月10日（日）訪問地一覧
�＾棒�原市大山桜めぐり（午前7時代から8時代） あつぎ観光ナビ https:/
��伊勢原市渋田川のシバザクラ（午前9時代後半から午前10時代）観光かながわNOWより
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��秦野市 県立秦野戸川公園（午前11時代から12時代）公園ブログより http://
�た遡郢埓藺篠�（午後1時代から2時代） 泉蔵寺のチューリップ、ヤエザクラ巡り 秦野の旬な観光情報 https:/
�ヂ�柄上郡松田町（午後3時代から4時代）
・西平畑公園 公式ホームページ https:/
・コキアの里 松田町風景散歩 https:/
��秦野市今泉名水桜公園、今泉町高台から夜景撮影（午後5時頃から午後6時40分頃）
・今泉名水桜公園 秦野市ホームページ https:/
・今泉町の高台から夜景撮影 外部リンク yakei.jp 必 完全に真っ暗になった時間帯での写真を掲載 https:/
第1章 伊勢原市 大山桜とシバザクラを巡る旅
4月10日（日）は、首都圏の平地で日中最高気温が27度に達する季節はずれの夏日だった。前回3月13日は、遅咲きの梅が残り、河津桜はほぼ満開を迎えていた。日中は晴れていたものの、夕暮れ時には雲の発達により、富士山は隠れてしまった。旅の最後は、秦野戸川公園のシンボルとなる風のつり橋のライトアップである。雲によって、星空は望めなかったものの、空気が澄んでいる分、夜景撮影の影響はほとんどなかった。
あれから4週間、ソメイヨシノの最盛期は過ぎたものの、暖かい陽気に誘われて、ヤエザクラが急に咲き始めていた。ゴールデンウィークにかけての4週間は、土の中に眠っていた花と共に葉っぱも芽吹き始める。秋の紅葉と共に、撮影には最も適した季節である。
初めに訪れたのは、伊勢原市の大山である。樹齢400年を超えるヤマザクラの一亜種オオヤマザクラが満開だった。
外部リンク YAMA HACK https:/
地元の有志によって、人口の杉林の中に5本だけ咲くオオヤマザクラを巡るコースが整備された。バス停大山小学校前から、案内板が設置されている。
4月10日時点で、5本のオオヤマザクラのうち、満開といえるのは3本だった。
写真＝二つ目に鑑賞したオオヤマザクラ
角度を変えて撮影
街中のソメイヨシノは、幹自体は細いものの、木と木の間隔が短く、ひとたび花開くと、トンネルを形成する。いわゆる桜並木は、日本の春を象徴する光景だった。
オオヤマザクラは、それぞれの木と木の間隔は開いていた。杉林の中に咲く鮮やかなピンクの花びらは、茶色一色の世界に彩を添える。
ハイキングの感覚で楽しむことができた。
写真＝バス停近くのミツバツツジ
伊勢原市内で2番目の舞台は、柴田川のシバザクラである。小田急線の伊勢原駅から、東へ徒歩30分、川沿いの土手に、地元の団体や高校、中学校が、スペースを借り受け、種まきを行っていた。地元の交通インフラを支える小田急グループも植樹に参加していた。
写真＝川沿いの民家とシバザクラ
写真＝わずかに残ったソメイヨシノの花とシバザクラのコラボ
写真＝ブルーベルとシバザクラ
写真＝ハナズオウの花の蜜を吸うマルハナバチ
午前10時代、写真愛好家が集り、皆中腰になり、カメラを向けていた。所々菜の花も咲いていた。紫色のシバザクラを背景に、他の花を入れると、個性的な写真になる。絵画の世界と同じく、写真撮影においても、感性が必要だった。
第2章 ZARD坂井泉水が育った渋沢駅周辺、秦野戸川公園と千村のチューリップとヤエザクラ
昼前に向ったのは、小田急線のフリーパス区間の最も西に当たる渋沢駅である。日本のJ-POP界で一世を風靡したZARDの坂井泉水が、学生時代からデビュー間もない頃にかけて、頻繁に利用したことでしられている。彼女の功績をたたえ、2015年以降駅メロに「負けないで」と「揺れる思い」が採用された。
下記の動画は、上り列車の接近時に流れる「負けないで」のメロディー 開始20秒後に再生
続いての動画は、下り列車の到着を知らせる「揺れる思い」のメロディー 開始6秒後に再生
2019年には、ZARDの坂井泉水の意思を次ぐ3人組みのガールズバンドSARD UNDER GROUNDが、デビューした。彼女たちは、坂井泉水の後を追い、かつての名曲を披露しながら、オリジナル曲を発表している。丹沢山地の麓、渋沢駅周辺は、坂井泉水の世界観が表れていた。
写真＝SARD UNDER GROUNDのメンバー 掲載元 TOWER RECOAD 2022年3月15日付 https:/
秦野市内での最初の目的地県立戸川公園は、渋沢駅から北へ4,1ｋｍ、フリーパスで乗車できる路線バスは、彼女が卒業した西小学校と西中学校の脇を通過する。丁度西中学校前の校門脇に聳え立つ桜の木は、風によって、花びらが散りだしていた。毎年春に、彼女の後輩たちの、入学から卒業まで見守ってきたのである。周辺は道路が交差している分、交通量が多い。バス停大倉入り口から、戸川公園に隣接した終点バス停大倉まで、険しい坂を上る。
昼前の人が多い時間帯、駐車場待ちの車列が延びていた。普段はスムーズに入れるとはいえ、この日は丁度2時間待ちだった。バスの方も、道路混雑により、信号と関係なく、とまってしまった。運転手は、車内にとどまりつづける乗客たちの気持ちを考え、場内アナウンスを入れて、ドアを開けた。距離にして100ｍから200ｍ、徒歩の方が明らかに速かった。
神奈川県立秦野戸川公園は標高340ｍ、1995年7月13日に開園された。面積は50ha、水無川の上流部に位置する。
人々が期待したとおり、7万株の色鮮やかなチューリップが咲いていた。小さな子連れの家族や、年配の夫婦、個人で訪れた写真愛好家まで、皆マスクを着用しながら、思い思い園内を巡っていた。日中の気温は25度、マスクをしていると、喉が渇きやすい。時に他者と距離をとって、水分補給は必須だった。
チューリップ畑とロータリーとの間の堰堤では、真黄色の菜の花の庇になるように、ヤエザクラの木の枝が張り出していた。複数の花が映った写真は、色彩が豊かで、インパクトが強くなる。
写真＝菜の花とその先のチューリップ畑
白やピンク、紫、オレンジなど、鮮やかなチューリップの撮影において、中腰になり、画面の端っこで花が中途半端に切れないように意識した。
写真＝風のつり橋を遠めに撮影
写真＝カラフルな色彩に染まったチューリップ畑
チューリップは、赤、ピンク、黄色、白色と、色ごとにそれぞれ花言葉がある。小さい頃に親から読み聞かせてもらうアンデルセン童話「親指姫」から、一般的に赤色をイメージしやすい。可憐で美しい女性にふさわしい花である。
地元で育った坂井泉水は、白色の花が好きだったという。彼女の気持ちを汲み取り、2018年3月10日、地元商店街が動き出した。プランターの設置事業として、20人のファンに協力を呼びかけ、白色の花を咲かせる球根を植えた。植え替え作業は、1年に1度は必要である。事業に参加したファンは、毎年参加する、と希望を口にした。
詳細 タウンニュース 3月16日号 https:/
写真＝坂井泉水 ミドルエッジより https:/
1993年1月26日に発売された6thシングルの「負けないで」でブレイクを果たして以降、テレビの前に出ることなく、雑誌の取材も控えめだった。その神秘性と共に、澄んだ歌声に、清楚なルックスが加わり、白いチューリップのように可憐で透明感がある。今年2月6日には、55回目の誕生日を迎えた。今もなお、ファンの間から、花を添えたメッセージが寄せられている。時を経ても、多くの人の心に残り続けていた。
続いて、チューリップとヤエザクラのコラボの撮影に移る。チューリップ畑は、公園の中でも若干低い位置にある。堰堤の上に立つと、全体像をとらえられる。
ヤエザクラの枝は、大きく伸びていた。日の光に当たると、ピンクの色味がしっかりと出る。
撮影方向を変えて、ロータリーに咲いているシダレサクラを撮影した。
写真＝公園入り口のシダレザクラ
続いて風のつり橋を渡り、対岸から1枚撮影
写真＝青空の下、シダレザクラと風のつり橋
急激な気温の上昇により、ヤエザクラが急に咲き始め、チューリップとシダレザクラと共に、競演を果たした。水無川沿いの渓谷から吹き付ける風を肌で感じながら、その場を後にした。
秦野市内で2番目の訪問地は、渋沢駅から南側の丘陵地帯に位置する千村町である。由緒ある泉蔵寺の敷地内に咲いたチューリップと共に、日本一位の生産量を誇るヤエザクラを撮影した。
泉蔵寺には2019年11月4日（月・祝）に、秦野文化財ウィークの一環、重要文化財の無料公開にあわせて、訪問したことがある。
関連日記 2019年11月11日付 11/4(月・祝）2019年2回目の神奈川県秦野市観光 文化財巡り ヤビツ峠菜の花台にて夜景撮影
https:/
写真＝上記の日記より 泉蔵寺が所有する重要文化財 石造十王像
周囲一帯は、大通りから離れ、静けさに包まれている。起伏に富んでいるうえに、道幅も狭く、自転車は使いずらい。バス便の少なさから、住民たちは車に頼って暮らしている。泉蔵寺は、駅からの距離はおよそ2キロメートル、標高303ｍの頭高山の麓に位置している。
境内のチューリップ
千村町のヤエザクラ
緑に囲まれた町からは、ウグイスのさえずりが響く。町を上げてヤエザクラを育て、例年4月中旬の満開時期に合わせて、摘み取りを行う。花びらを塩漬けにすると、保存食にもなる。
帰り道の途中、サワガニの里にも立ち寄った。
外部リンク Amebro イーハトーヴ・ツーリストMINORUの生き恥ブログ 2021年8月31日付け https:/
岩の隙間から清らかな水が沸き出し、谷筋を流れ下っていた。実際敷地内に降り立ってみると、音楽のリズムのように水音が響く。
写真＝サワガニの里の敷地
千村町は、起伏が激しい分、バブル期にも開発を免れ、昭和の里山の風情が残る。都会の雑踏にまぎれると、昔ながらの沢沿いの田園風景に思いを寄せたくなる。坂井泉水は、ふるさとを懐かしむ青年を描いた歌詞「遠い日のNostalgia」を発表している。彼女の本名は蒲池幸子、小学校4年生時に、南隣の平塚市からの転居先の実家は、秦野市の千村だという。
情報元サイト 雪空 〜Ｔ’ｓ footprint〜 2012年5月27日付 ☆FAVORITE TOWN☆ 神奈川県 秦野市 秦野駅前（１）〜時計塔が映える街〜
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バブル崩壊時の1993年に、年間ＣＤ販売額トップとなる133億円を記録した彼女は、故郷千村から両親と共に離れ、東京都町田市南部へと移り住んだ。
「遠い日のNostalgia」は、1992年9月2日に発売された3rdアルバム「HOLD ME」の収録曲、世に出てから間もなく30年を迎えようとしている。
当時と変わらず、千村町は小川のせせらぎと共に、ウグイスの美声が響く。チューリップと共に、ヤエザクラが育ち、新芽も芽吹いていた。都会から気軽にいける森林浴スポットとしても招介できるほど、緑豊かな景色が広がっていた。
第3章 足柄上郡 新松田 西平畑公園
午後3時頃、秦野市を後にして、西隣の足柄上郡松田町にある標高180ｍの西平畑公園に向った。3月13日は、公園入り口の階段から中心部の広場まで、満開を迎えた河津桜のピンクの花びらが、アーチを作っていた。今では、すっかり葉桜となり、根元に咲いていた真黄色の菜の花も枯れてしまっている。4月になり、階段沿いの鮮やかな河津桜のアーチが、緑一色に変わっていた。彩を添えるのは、園内で複数咲いているシダレザクラである。
写真＝中心広場のシダレザクラとお地蔵さん
写真＝公園のシンボルとなるハーブガーデンと敷地内のチューリップ
公園から外れ、同じ標高550ｍの松田山の中に、無料で開放されたコキアの里がある。公園の中心の広場から距離にして400ｍ、山内の暗い道を辿っていく。3月から5月中旬にかけて、敷地内にはネモフィラが咲き誇る。
写真＝ネモフィラ畑
ネモフィラの見ごろ期間は1ヶ月以上に及ぶ。現に前回3月13日時点でも、1割程は咲いていたという。4月10日の段階で最盛期である。
河津桜祭の期間と比べると、散歩客は少ないながら、子ども達の声が聞こえる。足柄平野を一望できる景観を求めて、若いカップルも立ち寄っていた。早くも新緑に覆われた公園内は、足元にはチューリップやネモフィラを含め、小さな花が顔を出す。ハーブガーデン内の庭には、間もなくラベンダーが咲き出し、蜜を運ぶ昆虫が飛来する。西平畑公園は、環境にも優しく、景観にも優れた格好のスポットだった。
第4章 秦野市今泉町の高台で夜景撮影、名曲「遠い日のnostalgia」
午後5時前、秦野駅構内にある観光案内所に立ち寄り、植物関連の情報を得た。駅前の水無川沿いで、思川桜が見頃だと教えてもらった。栃木県小山市原産の園芸種で、ソメイヨシノより1週間遅れて咲きだすという。ジュウガツザクラの変種で、1954年に発見された。
写真＝思川桜
比較的に低い位置で枝が張り出していた分、スマホのレンズを花びらに近づけて撮影が出来た。
駅前で遅い昼食をとると、秦野駅から南へおよそ2ｋｍの距離に位置する標高190ｍの今泉町の高台からの夜景撮影に備える。
途中、駅から徒歩5分未満の距離にある今泉桜名水公園に立ち寄った。公園を鮮やかなピンクに染めるソメイヨシノは散っていたものの、枝垂れ桜は残っていた。
日が翳ってきた分、写真には暗い影ができる。編集ソフトを使用し、花びらに色をつけた。
写真＝シダレザクラと湧き水池
秦野市内にはおよそ20の湧き水が確認される。ここ今泉桜名水公園は、駅からの距離も近く、気軽に立ち寄ることができた。
秦野駅の標高は80ｍ、対して今泉町の高台の標高は190ｍ、およそ2ｋｍの道程の高低差は100ｍになる。一方、日中に利用した標高60ｍの新松田駅と、1,2ｋｍ先の標高180ｍの西平畑公園の標高差は120ｍ、道は険しく、階段が続く。
秦野市今泉町の高台は、農地の中にあり、周囲に街灯はない。過去2回、2021年5月4日（水・祝）と10月24日（日）の撮影時、日暮れ時でも、畑作業をする地元農家の姿があった。秦野駅の背後には、丹沢山系が脈を打つように連なっている。この日も一人の若い青年が、畑の中に入り、腰を落しながら種まきを行っていた。
日中訪問した千村町との距離は2ｋｍ未満、都会の雑踏とは無縁な環境下で、遠い日のNostalgiaの世界に浸った。
リンク 遠い日のNostalgiaの歌詞 歌ネットより https:/
動画＝遠い日のNostalgiaのアコスティックヴァージョン
Ａメロの歌詞の一節「日暮れ時、よく二人で歩いたね。まだ風が寒い春の日々を。空見上げ、輝いているあの星たち、手に届きそうで、そっと手を伸ばした」
陽が暮れるに従い、眼下の秦野駅周辺から、明かりが灯る。歌詞の通り、澄み切った空には星が輝き始めた。日中は暑かったとはいえ、さすがに、夕暮れ時には、1枚上着を着込むほど、肌寒さを感じた。
歌詞のテーマは、大人になり、故郷に帰ってきた青年である。日暮れ時、見晴らしの良い丘から、町並みを眺め、過ぎし日を振り返っていた。
日没後、秦野盆地の背後に聳え立つ丹沢山系の峰々が、影絵のように浮かび上がる。道路沿いでは、オレンジ色のナトリウム光が点灯する。青年の心を慰めるかのように、青みを帯びた空と町あかりが溶け合い、静寂に包まれた。
夜景が綺麗なトワイライトタイムは、18時27分から37分までの10分間である。
過去の2回と異なり、秦野駅から西側の工場が並ぶ西田原地区にカメラのレンズを向けた。
写真＝18時33分
写真＝18時36分 秦野駅前
2022年3月1日時点で人口16万1000人の秦野市の中心となる秦野駅は、生活用品が揃うデパートやドラッグストア、家電量販店が並ぶ。
写真＝18時37分 画面左側の山の手前の白い線は、東名高速道路を走る車のテールランプ
写真＝18時38分
今泉町の高台からは、丘陵地と山地に挟まれた秦野盆地を眺められる。平地には、小田急線が走り、駅前を中心にマンションが林立する。駅北側の山地の麓には、日立製作所や島図製作所を中心に、大手企業の工場が並ぶ。対照的に駅南側の丘陵地では、民家と隣り合うように棚田が残っている。
遠い日のNostalgiaでは、恋人と離れ離れになった青年の心の痛みを感じ取ることができる。
Cメロの歌詞の一節にも表れていた。「あの時、もう少し勇気を出せば、君を失わずにすんだかも、It's too late、遠い日のNostalgia」
過去を振り返っても前に進めない。「後悔先に立たず」の諺通り、時を巻き戻すことが出来ないからこそ、今が大切なのである。主人公の青年の行方については、はっきりと書かれていない。作者は、読者が結末を決められるように余白を残していた。
ZARDの坂井泉水は、中学時代陸上競技の選手として活躍していた。軽音楽部にも所属し、隙間時間を見つけて、ギターを弾き語っていた。休みの日には、詩人石川啄木の作品を初め、読書をしていたという。飾らない言葉で紡がれた歌詞は、時を経ても色あせることはなかった。
彼女の故郷秦野市は、大企業の工場を誘致して経済活性化を図りながら、丘陵地を中心に農地を残し、緑地を設けた。ゴールデンウィークにかけて、徐々に冬の間に眠っていた植物の種が芽を出す。森や山は、淡いパステルカラーに色づく。丹沢山地はいよいよ、秋の紅葉の季節とともに観光のベストシーズンを迎える。
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