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2022年01月21日00:46

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淡路島の観音像

 以前、「兵庫県」で淡路島には大きな観音像があると書いたことがありました。きょうはその解体工事について書いてみたいと思います。

 この像は「世界平和大観音像」といい、1982年に大阪市西区を中心にオフィスビル、賃貸マンション、ビジネスホテルなどの経営で財を成したオクウチグループの創業者の奥内豊吉が私財を投じて建立したものです。土台を含めた高さは100メートル、像自体の高さ80メートルあります。土台の地下は博物館になっており、兜をぶった鎧武者の群れやおびただしい数のクラシックカーなどが展示されていました。像内部のエレベーターで展望台のある首のあたりまで昇ることができました。5階まである展望台の内部4階にはかつて海の見える展望レストランもありました。当時のパンフレットには「豊清山 平和観音寺 世界平和大観音像」とあり、固定資産税などが原則非課税となる宗教法人の設立をめざしたとみられます。実現はしなかったものの、地元では「観音さん」と呼ばれてきました。
 大鳴門橋が完成すると四国各地から観光バスも押し寄せていましたが、所有者の死去して相続人もいませんでした、そんななか老朽化はすすみ、壁の一部が落下するなどして危険なため、相続人がいないか確定させる手続きを経て国が引き取り、2021年6月に解体工事が始まりました。費用は国の負担で約6億8000万円かかるそうです。像の周りには、タワーマンションのように足場が組み上げられ、現在は頭部だけが見える状態。1月中旬ごろには頭部も足場で覆われるといい、2023年2月ごろに更地になる見通し。最後の姿を写真に収めようと、訪れる人たちも相次いでいます。
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