感染者激減の謎

東京のコロナ感染者が１日５０００人を超えた８月の第５波では、このままいくと日本はどうなってしまうのかと危機感を覚えた。それが１０月に入ってから急速に減少し、東京ですら２０人を割る日が出現。さすがにびっくりである。地方も似たような状況になっており、緊急事態宣言はすべて解除した。酒場や観光地に賑わいが戻りつつある。

ただ、どうして日本がこういう状況になったのか、明確に説明できる人は少ない。ワクチン接種の高まりのお陰だとか、飲食店の時短が上手く機能したとか、感染症の専門家はいろんな分析をしているようだが、決定的な原因は不明。ネット情報によれば、日本の特異な現象は海外のＳＮＳでも話題になっているそうで、いろんな憶測を呼んでいる。

「マスクを付ける人が多い」という通説もあれば、「日本には反ワクチン主義者が少ない」「肥満率の少なさが答え」といった疑わしい見方もある。ただ、イギリスや中国で再び感染者が増えているように、たまたま日本もいま感染者が減っているだけと見ている人も少なくない。おそらく半年も経てば、正解が出てくるだろう。それにしてもこれだけ世界を振り回した新型コロナ、パンデミックの恐怖を嫌というほど思い知らせてくれた。