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2020年09月10日09:58

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「美白」もテーマ?

朝日新聞の素朴な疑問シリーズ、先日は「美白は差別か」というテーマだった。もちろん、これは黒=悪を連想させる「ブラックバイト」の造語に対するアンチテーゼだが、正直なところあんまり真面目に考えたことはない。だってテレビでは「美白効果」とか「ホワイトニング」という言葉が盛んに流れているし、日本には「色の白いは七難隠す」という古い諺だってある。

でも、大学で黒人文化論を学んだ私がそれではまずいと思ったことも事実。おそらく白人が顔を黒く塗って黒人を演じた昔のミンストレル・ショーのことを知っている日本人はそんなに多くないと思うが、あれは明らかに人種差別の産物。公民権法が施行されてから、人種差別を助長するものとして大衆性を失った。それから半世紀以上の月日が流れている。

いまアメリカでは黒人差別問題が再熱しているが、一方でプアーホワイトの存在は昔からあった。トランプ大統領が昔の記憶を呼び戻し、一部のナショナリストがそれに反応。とんでもない展開が現実に起きている。それと「美白」を同一視していいのか、判断に迷うところではあるが、この言葉に日本人の何らかの美意識が関係していることは確かだろう。一方で、無意識に言葉狩りが横行しているという見方もある。古くて新しい問題なのかもしれない。

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