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2020年04月07日06:34

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ガンダム作品における戦術の考察

おはようございます、月影TAKAです。
今回は「ガンダム作品における戦術の考察」について考えます。

まあ、戦術の考察というより「MSを運用した戦い方のコンセプト」を簡単にまとめていこうと思います。
ひとえにMSといっても、「戦術から用途まで様々である」というのが結論になりますが、では「弱点や問題点は無いのか?」という点では実は多くが語られず不明慮となっています。
では、まず初代ガンダムをまとめるとこんな感じです。

・ガンダム・ザク・ジム・ドムをはじめとした汎用機もとい陸戦機
・ジオン系水中型MS
コンセプト説明:水中型も汎用・陸戦型も専門用途を除けば基本的に「有人機」であり、パイロットが直に乗り込んで戦うタイプの機体です。
よって、機体性能は機体の基本性能とパイロットの操作技量や経験でいくらでも変わります。
・エルメス等のビットを使用するMA
コンセプト説明:基本的に本体となるエルメスは「有人機」とされているが、子機となる「ビット」は「無人機」であり、ビットを完全に無効化するためには「ビットを破壊するか、エルメスを撃墜する」等の情報の発生源を破壊するか子機そのものを破壊するパターンですね。

以降の逆襲のシャアやVガンダムまでは基本的にこのコンセプトが続く形となります。
で、MSの戦術が大幅に変わるようになったのが「ガンダムWのモビルドール」からですね。
モビルドールの恐ろしいところは「コントロール艦」と呼ばれる「MSを制御している施設や戦艦」を破壊しない限り、送信される情報を頼りに進軍してくるという事です。
つまり、「パイロットの独断」ということがモビルドールには発生しません。
逆に言えば「モビルドールに情報を送信しているコントロール艦を沈めない限りモビルドールを無力化できない」というのが実論であり、技術的進化が続けばモビルドールは攻略不可能な兵器となっていました。
ただし、モビルドールの弱点もありました。
その弱点は2つほど。ひとつはモビルドールの情報送信距離になります。
そもそも、モビルドールを「進軍用無人機」として使うのは本来のコンセプトとしては愚策になります。
モビルドールは「ラジコン」と同じで「受信範囲から離れると停止するか初期命令に沿って勝手に動く⇒暴走する」と判断されています。
そのため、モビルドールを進軍させるには必ず「コントロール艦の随伴」が基本となります。
そのため、G-UNITのMO-Vのモビルドールのように「防衛用兵器」として使うのが本来の理に叶った使い方であるとも言えます。
つまり「コントロール施設さえ全滅しない限り、モビルドールは情報に沿って戦い続ける」という強みがあるとも言えます。

そして、次回作の「ガンダムX」からこのコンセプトは「Gビット」というビットMSへと発展します。
このビットMSは「フラッシュシステム」と呼ばれる「ニュータイプの思考を無人機に送信するシステム」で無人機のビットMSを動かす「進軍向けの無人機運用」に進展していきます。
そして、モビルドールの発想は「ローレライシステム(Lシステム)」という悲劇で進化することになります。
それは「ニュータイプ能力の高い兵士を仮死状態にして能力だけど発揮する送電機器にしてしまう」という悪魔じみた発想でした。
ガンダムXの有人機のフラッシュシステムとLシステムではどちらが優秀だったかと言われればコンセプト差では優劣を付けられないとなっています。
有人機だった場合は「戦場で送信元が動き回っている」のと同じでターゲットを定めることが難しく、進軍においては有人機が効果を発揮します。
逆に有人機は「進軍と防衛の両面では単機では限界がある」となります。
ようは「2つの事を要求されても体は一つしかない(操れる機体は7〜10機だけど)」という事情です。
その点では「艦載されるLシステム」は基本的に「防衛兵器」として限定されるので、防衛という点では効果発揮しますが、上記にあるように「情報の送信範囲」に限界があれば進軍距離に限界があります。
このように「一長一短」の関係にあるため、「どちらかが極端に優れている」というわけではありません。
逆に、両面ともに問題視されているのが「電子線(プログラムハッキング)」であり、ガンダムWのカトルがサンドロックのゼロシステムでMDを操っていたドロシーを見破っていますね。
つまり、無人機操作も「情報送信である以上、電子線が有効である」という事が言えますね。

以降の2000年から続く第2期アナザーガンダムにおいても「無人機のコンセプト」は上記の要素を踏まえて「有効か通用しないか」が議論されていると思います。
つまり「進軍用は小型ビットとして採用される」「防衛用は無人型MSが使われやすい」という感じですかね。
今日はこんな感じです。
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