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2020年03月27日07:35

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ガンダム作品の分解

おはようございます、月影TAKAです。
今回は「ガンダム作品の分解」になります。

まあ、分解というほどたいそうな物でもありませんが、富野監督がかなり前に「Vガンダムの何が悪かったのか探してください」とネット上で語っていたので簡単にまとめてみようと思います。

今回、テーマとなるのは「マリア主義」という偏った考え方になります。
というより、Vガンダムが間違った作品思想をしていると判断されているのは「敵側の言い分が既に狂気的な発言になっている」という事になります。

まず、オデロさんが語っていた様に「マリア主義ってのはそういうのじゃないんだよexclamation ×2」と「ハイル…ザンスカール」と唱えながら死亡したザンスカールの女性兵士を見て叫んでいました。
これは正式にVガンダムの後半の話で出てくる内容ですね(オデロがアドラステアからゾリディアを強奪して脱出する話になります)。
また、Vガンダム当初から「ギロチン処刑」という残酷な処刑方法が披露され、これを行使する家系を「ギロチンの家系⇒ギロチンの家系の人間には鈴をつける習慣があった」という流れがあります。
それに、ザンスカール帝国の創始者に相当する「カガチ」を主軸とする思想を集団を主に「ガチ党」と呼び、一部の過激なザンスカール主義者を指す隠語として語られています。

この時点で気づくべきだと思います。
「無名のザンスカール女性兵士でさえ、ハイル・ザンスカールとマインドコントロールされている事態がある」状態です。
クロノクルについていったカテジナさんがどう変貌しているかは想像がつくでしょう。
これはカテジナさんの自主性を除いても完全に恐怖政治や過激思想の範疇であり、完全に宗教集団にマインドコントロールされていると考えられますね。
多分、Vガンダムが当時として人気が低いと判断された原因はこれに当たると思いますね。
当時、幼稚園児だった私が直語りしますが、「Vガンダムは子供アニメとしてテレビマガジンにも紹介されていた」としてVガンダム大全集がテレビマガジンデラックスから発売されていました。
つまり「テレビマガジンにVガンダムが紹介されているレベル⇒実際のVガンダムを幼稚園児と一緒に見ていたお父さん・お母さんはVガンダムの演出に不快感を覚えた⇒教育に厳しい親は幼稚園児や子供からVガンダムを遠ざける傾向にあった」という流れになります。
当時の私ですら、親に勧められたのが「逆襲のシャア」や「ガンダムZZ」「Zガンダム」の部類でしたね。
「ガンダムF91」でも少し賛否がありましたが、ギリギリ見てました。
その時期に「0080ポケットの中の戦争」や「0083スターダストメモリー」という作品が出てきたのでそっちを中心に見てました。

では「Vガンダム」と「逆襲のシャア〜F91までの間」ではどう違うのかを簡単にまとめてみようと思います。

Vガンダム⇒ガチ党のザンスカール帝国主義の狂信者とリガミリティアの抵抗軍の非人道的な手段による悲惨な戦争を描く話(なので、1話で毎回一人死ぬ。むごい殺され方をする演出が多いです)。

逆襲のシャア⇒シャアの暴走による地球へ隕石を落とすのを阻止する話。メインはシャアとアムロの因縁の決着⇒ロボットアニメ。
ガンダムF91⇒コスモバビロニア主義の貴族社会確立するクロスボーンバンガードと連邦軍訓練生部隊との戦い。悪党は鉄仮面だけ。
ガンダム0080⇒サイクロップス隊と連邦軍との戦い。グラナダの方で核弾頭が使われそうになるけど、未然に防ぐことが出来た。戦争の悲惨さは合ってもキャラクターはまとも。
ガンダム0083⇒1年戦争から少し後の話。内容はハードコア(核弾頭とか戦略兵器多用)等が出てくるけど、キャラクターは比較的まとも(こう考える裏には後の話がZガンダムであるため)。

と言った感じですかね。
つまり、逆シャア〜0083の間は世界観は過激ながらもその間で動く人間の判断力や思想は比較的まともであるとも考えられる。
対して、Vガンダムは「世界観も悲惨であれば、敵味方共に判断力も過激で、非人道的な思想も戦争なら仕方ない」という一番、道徳心のない展開が連発したんですよね…。
おそらく、Vガンダムは富野監督作品の宇宙世紀ガンダム作品の中で一番異端児扱いされていると思います。
そもそも「ウッソ・エヴィンの扱い」の時点で間違っていると思う。
そんなにウッソ個人がスペシャルなら「ウッソ自身が親を探す旅としてシャクティ―を残して地球や宇宙を愛機と共に旅をしながら親探しすればいいじゃない」と放送当時から見てて思っていた。
これは「アムロとウッソの扱いの差」とも考えられます。
アムロはガンダムを開発したテム・レイの息子という立場がありながらも、ブライトさんは軍属として甘やかさなかったですよね。
よくに「2度もぶった、オヤジにもぶたれたことないのにexclamation ×2⇒それがあまったれなんだ」と言うやり取りは有名です。
でも、ウッソが殴られたのは「オルファ―さんとシュラク隊がリガミリティアに合流して、単独行動をしたウッソをしかりつける意味合いでやった」ぐらいであり、ジジイ共もウッソを軍属として殴り倒した記憶はそんなに多くなかったはずです。
つまり「ウッソはVガンダム内でスペシャルに扱われ過ぎた⇒他の子供達もウッソに影響されてパイロットに何人かなった」という流れです。

つぶやきでも語りましたが、「カテジナさんがダグラムのヒロインみたいにウッソとすれ違いが続いて、どこかの病院の看護婦ぐらいになっていたらまともな終わり方をした」と思うんですよね。
ダグラム知ってたら何言っているかは大体わかると思います。
で、最終的に何が悪かったと言えば「キャラクターが知らず知らずのうちに軍隊や抵抗軍の思想に染まって変質する可能性がある」という事です。
つまり、カテジナさんはどこまで行ってもカテジナ・ルースという個人であり、クロノクルはカテジナの支えにはなってなかったと思います。
そもそも、初めの方でも「君も、ザンスカール帝国に入ってマリア主義を学ぶと言い」というマリア主義やガチ党の危険性を避けてカテジナさんに勧めていますね。
これって、事の顛末がクロノクルさんには分っていたとも取れますね。

今日はこんな感じです。
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