わたしも、ブラック塾勤務の経験があります。
管理職が、「これが当たり前、やりがいがある。」と頭から信じ込んでいるところが問題です。
私の経験は、まだ、かわいいものです。
院生のころ、時給1600円でこき使われた、毎日サービス残業もした、変なミーティングで終電まで残された…という程度です。
ブラックな体質に取り込まれたのは、教室長(つまり管理職)の方でした。
なにせ、売り上げ目標が達成できないと自腹を切っていたほどです。だから、給与が30万だとすると、手取りは15万程度でした。
これでも正社員(請負ではなく雇用)。しかも大学は、中央大学法学部で、ゼミは労働法というから、笑ってしまいます。
その人のことを、「異常だ」「ヘンタイだ」とかたずけるのは、簡単です。
しかし、世の中には、結構普遍的にみられる現象だと思います。
暫定的に、仮説をいろいろ考えてみました。
1 中途採用だということ。
他の企業で散々、酷い目に逢っているということ。
2 自己犠牲こそ貢献だと思い込んでいること。
我が身を削れば生徒のためになるかもしれません。しかし、一番得するのは、校舎長です。
3 部下に「抑圧移譲」していること。
当時の部下は、学費の心配があった私。非常にまじめであり、親御さんが上場企業の社員であり、忠誠心を持つのが当然だと考えていた慶應の学生(まだ付き合いがあります)。キリスト教の伝道師。
私らを「鍛える」ことが、彼の自己肯定の源泉だったのでしょう。
要するに、「やりがい」だの「社会は厳しい」だの、「身を挺して仕事をする」だの…という、安手の物語にからめとられているということです。
このサイトの「夜中に意味不明のミーティングがある」は、まさに、それ。
ミーティングで指示を出すことが、管理職の快感になっているのでしょう。
■ブラック企業で味わった苦しみ「1日20時間勤務、最高450日連勤」「残業禁止のため、夜中にペンライトで作業」
(キャリコネ - 04月16日 07:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5582804
職場の浪人生の授業が始まりました。
同じことを毎年述べます(問題の解き方など変化しようがありません)が、
今年のテーマ(実質的内容とは別に強調すること)は、奴隷状態からの解放です。
強いられてさせられる作業のあれこれ。
× 言い換えを探す
(奴隷化された単純作業。一流大の問題に、あるわけない。時間がかかる。)
× 逆接に○する。
(これも、奴隷化。それで解けるはずはない)
× 大事そうなところに線を引く
(勉強をした気になるという、自己満足。大事じゃないところが、march以上ではポイントとなる)
などなど。
ブラックに吸い込まれるメンタリティは、中学高校時代から始まっていますから。
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