昔はボーリングが好きでよく友人と通っていた。
好き、とはいってもマイ・ボールやマイ・グローブを持っている訳ではない。
キュルキュル! と曲がるようなボールを投げられる訳でもない。
ただひたすら力に任せてストレートど真ん中を目指して投げていた。
心のなかで「これぞマサカリ投法だ!」と叫びながら投げていた。
勿論、フォーク・ボールは投げられない。
村田兆治のことを知らない人には不明な文章だと思われる。
とにかく力一杯投げ込むので、ストライクが出るときは四方八方にピンが飛び散る。
爆発する、という表現の方が近い。
投げ込む場所が悪いと、物凄い勢いでピンが1本だけ倒れる。
コスパが悪い、とはこのことだ。
自慢ではないが(本当はちょっと自慢なのだが)最高で250点を出したことがある。
それと同じ日にたった60点くらいしか出せなかった。
ムラがある、とはこのことだ。
で、何の話かというと桑田佳祐なのだ。
彼のニュー・シングル「Let's Go Bowling!!」がオリコンで1位になった。
それが色々な記録になっているという。
まず歴代最年長記録。
今までの記録が秋元順子の「愛のままで…」の61歳7ヶ月だったのが、今回1歳4ヶ月上回ったとのこと。
そして年齢4年代連続でのシングル1位記録。
つまり「30代、40代、50代、60代」で1位を獲得したとのこと。
なんだかんだでやはりすごい記録だと思う。
初めて「勝手にシンドバッド」を聴いた時「これはいい!」と思った。
でも「コミックバンドだな。一発屋」とも思った。
ちなみに当時は「勝手にシンドバッド」は「早口すぎて何を歌っているか判らない」という批判があった。
今から思えば決して「聞き取り難い」なんてことはないのだけれど。
「いとしのエリー」で「あれ、一発屋とは違うな」と思った。
「いとしのエリー」はいい曲だと思ったけれど正直ピンとこなかった。
ちなみに「いとしのエリー」には元ネタがある、というのを後日知った。
だからといって「いとしのエリー」の価値が下がるとは思ってはいないけれど。
僕がサザンをグググーンと意識し出したのは「C調言葉に御用心」あたりから。
アルバムでは「タイニイ・バブルス」から出るたびに購入、というのを始めた。
ちなみに「C調」という言葉、僕はこの「C調言葉に御用心」で初めて知った。
言葉自体は60年代に植木等が使用したことで広まったとのこと。
僕にとってのサザンはアルバム「綺麗」「人気者で行こう」「KAMAKURA」あたりが最高潮。
それ以降は時々物凄く好きな楽曲を提供してくれるんだけれど、時々面白くもないセルフパロディーみたいな楽曲も作ってしまう存在。
それでもサザン、そして桑田佳祐は気になる存在だし、やはり好きだ。
今回の「Let's Go Bowling!!」も、セカンド・ラインっぽいリズムに、70年代フォークっぽい言い回しの歌詞、そして懐かしきプロボウラーの実名入り、といったそれなりに楽しい楽曲。
いつまでもその「桑田節」を聴かせてほしい。
それにしてもYoutubeにはサザンの映像が少ない。
チェックが厳しいのか。
レッツゴーボウリング/桑田佳祐 & The Pin Boys
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