この人は、内野手ですが、
守備というと、山本巧児、本塁打は王貞治、
人気は、長島。ずば抜けているといえば、このあたりが、鉄板です。
衣笠さんは、あのとおり、ガテン系のオヤジさんのような顔ですから、もちろん、女性のファンが歓声を上げるいうことはなかったです。
(羽生結弦選手のパレードで「目が合った!」と絶叫する女性をテレビでみて知人がゲラゲラ笑っていましたが、恵まれた容姿あってこそでしょう。私もあれは、浅ましいというより微笑ましかったです。)
ところが、衣笠さんには信望というものがあり、守備もかなりの名手。本塁打も500本以上打った選手です。
アフリカ系米国軍人の子どもとして生まれ、両親が離婚したなどという苦労がありましたが、そんなことは表面にださず、大成しました。
(友人でお母さんの連れ子として義理のお父さんと生活した人がいます。仲がいい義理の親子でしたが、人知れぬ苦労を語ってくれました。そういうものでしょうね。)
ただコツコツやり、仕事と共に、人格も完成されていく…
昔のいい意味での日本人だったと思います。
スポーツ選手ではなくても、そういう生き方をして、景気の良い商店主やら、評判のいい会社員やらになり、満足できる一生を送った日本人は多かったのではないでしょうか。
昨日、知人が二人亡くなったという話をしました。
その件の感想は昨日の日記に記しましたが、
別の角度から考えると、
努力が実を結ぶ、頑張ればいいことがある…ということを実感しにくい世の中になっているのかもしれませんね。
今、人種差別などの差別が緩和されたというのは、表面的な見方だと思います。
昔と比べて生きやすいか…と言われると素直にそうは思えません。
技能実習生のような奴隷制度もあります。
ウカウカしていると、大昔に逆戻りです。
今は、むしろ、
衣笠さんのような律義な生き方や努力というものの紡ぎ出す夢をみにくい時代になったと言えるのではないでしょうか。
ぼくは、そう思います。
ご冥福をお祈りします。
“鉄人”衣笠祥雄氏が大腸がん死去、19日まで仕事
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5084258
ログインしてコメントを確認・投稿する