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2018年03月24日05:58

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椎名誠『あるいて行くとぶつかるんだ』KADOKAWA 2018年3月刊

昨日読み終わった本。
椎名誠『あるいて行くとぶつかるんだ』村田善子 装画。KADOKAWA 2018年3月刊。

https://bookmeter.com/books/12594392
https://www.amazon.co.jp/dp/4041064457
https://www.kadokawa.co.jp/product/321709000383/

「あるいて行ったらぶつかった! シーナの痛快エッセイ!
暑いところ寒いところ、人のいるところいないところ――世界中の様々な場所を旅してきた行動派作家の椎名誠が旅先でぶつかったコト・モノ・ヒトについて、自身の経験や読書体験から考察を深めていく痛快エッセイ集!

世界超まずいビール大会/アムチトカ探検記/伊香保温泉社員旅行騒動記/吉例、年末粗大ゴミ合宿/飛行機に乗る前に越えねばならない柵/葬送の列/メコン川の島々と大湖/北アルプス敗退の記憶/モンゴル奥地への間抜けな冒険/日本三大食/白い砂の島と雪の島 ほか

●椎名 誠:1944年、東京生まれ。作家。「本の雑誌」初代編集長。写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。近著に『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』『すばらしい黄金の暗闇世界』『ケレスの龍』『椎名誠 超常小説ベストセレクション』『かぐや姫はいやな女』『ノミのジャンプと銀河系』『家族のあしあと』などがある。」

「探検人生、74年。世界各地であたりにあたった!
マイナス50℃から50℃(気温差100℃!)、無人島から大都市まで――様々な場所を旅してきた行動派作家の最強“体あたり”エッセイ! 痛快と、ちょっと哀愁。 
シーナがあるいて行ってぶつかったコト・モノ・ヒト
●後ろからぶつけられたタクシー事故
●シートベルトがない飛行機の座席
●七人乗りアクロバティックな家族バイク
●ヘビ踊りと全裸大の字部長
●青黴、赤黴、マダラ黴、糜爛藻混入超まずいビール
●馬の背負い投げ
●目玉のない遺体
●旬のエビ入りラーメン
●専門書『サイバネテクスの基礎概念』 etc...」


『本の旅人』2016年10月号〜2017年12月号連載を加筆修正した15篇、255ページ。

椎名誠さんの世界各地への旅行記を読むたびに、よく無事に日本へ帰ってこられたもんだなぁ、と思ってしまいます。

「そのときはちょっと不安定な取材旅だなあ、という程度にしか思わなかったが、年月を経た後(いま)になって「あれはかなりの冒険だった」と認識をあらたにする旅をけっこう経験してきた。」
p.42 アムチトカ探検記

「第十四歩 何かの呪縛だったのか」で、1944年6月生まれのシーナさん(73歳)は、痛風(尿酸値9)になり、白内障の診断をされ、タクシーに乗っていて「後ろからやってきたクルマに追突され」、「首の回り具合が悪くなって」しまいます。
「我が人生、こんな連続凶事が起きることはなかった。」p.234

「若い頃、柔道をやっていて、道場から帰るときによく空腹で倒れそうになっていた。そのときいつもぼくを明日への希望とともに救ってくれたのは「カツ丼+ラーメン」という合わせ技であった。小遣いを全部はたいてしまうけれどこの両者が我がテーブルの前に運ばれてくるときの高揚感といったらなかった。

生まれてきてよかった、とさえ思った。いまもうそんなにいちどきに二種類も食える能力はなくなってしまったが、我が人生の「黄金の食い物の記憶」となっているのは間違いない。」
p.188 第十一歩 日本三大食

読書メーター 椎名誠の本棚(刊行年順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091261
の登録冊数は19冊です。

昔読んだ小説『哀愁の町に霧が降るのだ』情報センター出版局 1981 や『銀座のカラス』朝日新聞社 1991 は未登録です。

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