mixiユーザー(id:411965)

2017年06月28日00:25

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「エアポート2015」DVD

『エアポート2015』
<ストーリー>
 ダラスからロンドンに飛び立った旅客機AI42便は大西洋上で謎の光の渦に巻き込まれ、そこを抜けると周囲は夜になっていた。衛星機器が使えないことから機長が高度を下げると、空爆された街の姿が見える。乗っていた歴史学者はここが1940年の6月であると機長に告げる・・・
<コメント>
 日本では航空機パニックものには全て“エアポート○○”とつける風習があるみたいだけれども、やっぱりそのタイトルがつくとつい見てしまう僕のような航空機パニックもの大好きファンにきちんとヒットしてくれるせいかな。
 こういった航空機パニックドラマは飛行機のセットさえ作ればあとはシナリオをいかに組み立てるかが映画の出来不出来を左右する。この作品では現代の旅客機が時空を越えて1940年に現れるという設定で出来る限りの作劇を盛り込んで観客を飽きさせないようにしている。例えば機長が状況に悩んでいると歴史学者がタイムトラベルを教えてくれるし、これを知った乗客が現在の技術や歴史を連合国に伝えて歴史を変えようと言い出して暴れかけると別の人間が「しかし、ミスしてドイツに渡ったらナチスが征服する世界になるぞ」と止めたり。もちろん見せ場としてドイツの戦闘機に銃撃され、飛行技術でなんとかこれを脱したり、銃撃のせいで機体が損傷したら、これを修理したりと次々とシチュエーションが変わっていくのだ。
 旅客機がタイムトラベルした、というだけなら『トワイライトゾーン』になってしまうところだが、中盤で連合国の秘密任務を帯びた通信士との会話でこの世界の歴史が現代のそれと微妙に異なっているのを知ったあたりからいわゆるSF的な仕掛けが出てきて、小気味良い結末へと向かう。そもそも“なぜタイムトラベルしたのか?”が“ではどうすれば帰れるのか”にきちんと繋がっているのがニヤリとさせてくれる。
 低予算ではあるけれども、シナリオを工夫して“第二次世界大戦の時代に現代の旅客機がタイムトラベルしたらどうなるか”という設定で出来る限りの面白さを追求した作品。

エアポート2015 [DVD]
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