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2017年03月14日08:34

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仮設住宅の死者

 毎日新聞の調べによると、東日本大震災と福島第一原発の事故後、仮設住宅
で死亡した人が1400名以上いることが判明。死因や死亡場所の詳細は不明
だが、仮設住宅の中で息を引き取ったり、孤独死したケースも含まれていると
いう。「仮設も慣れれば楽しいわが家」と順応した人がいる一方で、「隣から
聞こえてくるいびきで不眠症になり、薬に頼る生活になってしまった」人も少
なくない。6年間という長さが、こういう数字になってしまうのだろう。
 実は、私たちも避難中に市役所から電話があり、仮設住宅に入居を希望する
かと聞かれた。しかし、私らには阪神大震災の記憶が鮮明に残っており、仮設
=被災者のイメージが強い。「そこまでは考えていません」と即答したのだっ
た。実際は私らも原子力被災者には変わりないのだけど、家賃を払ってでも福
島で生きようと決断。もしあのとき別の判断をしていたら、いまころ住まいの
心配をしなければならなかったのかもしれない。
 それにしても6年である。仮設住宅がそれほど耐久性が高いはずがないし、
冬を6回も通過すれば建物に傷みが出てきて当然。福島でも仮設住宅群は見慣
れた風景になってしまったが、近くを通ると今でも違和感を覚える。ここで命
を落とした人たちは、さぞ無念だったに違いない。1400人の中には自宅に
いても亡くなった方もいるとは思うが、やはり環境の変化に対応できなかった
人が多いのではなかろうか。福島県では仮設の二次利用も検討課題になってい
るが、あの建物に東日本大震災の爪痕の大きさを改めて感じる。
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