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2017年03月16日08:28

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女の腕まくり

 わが家が阿武隈山系の旧・都路村に越してきたのは、確か2001年の3月
27日。この日のことは忘れもしない。まさかの大雪に見舞われ、路上に30
cm以上の雪が積もっていた。しかも、都路に入ったのは夕方の7時頃で、道
路状況は最悪。まだ冬道に慣れていなかったので、カーブでブレーキを踏んで
しまったらハンドルを取られてしまった。そのまま沢へドボン。携帯が通じる
場所だったから地元の人にヘルプを求めたのだが、「沢に落として車に傷をつ
けなかったのは山本さんくらいだ」と皮肉を言われたっけ(笑)。でも、妻と
娘も同乗していたので、もし対向車がいたらと思うと今でもぞっとする。
 このとき地元の爺ちゃんに初めて聞いたのが「春雪と女の腕まくりにはたま
げんな」という言い伝え。どちらもすぐに収まるから驚くな、という意味であ
る。実際、3月の春雪は湿っていて、数日で融けてしまう。劇的な景色の変化
に、目を丸くすることもしばしばだ。屋根の雨樋付近と家の周りと駐車場の除
雪はするが、あとは放っておいてもいいくらい。その春雪が昨日、阿武隈山系
域を襲った。いわき方面でもちらついたみたいなので、珍しい現象ではある。
天気予報で覚悟はできていたが、予想以上に降ったようだ。
 春雪はすぐ融けるが、気を付けるべきは朝晩の運転である。溶けた水が凍る
ので、かなり滑りやすくなるのだ。表面だけが凍る路面をブラックアイスバー
ンというが、目視では確認できないことが多い。だから基本はブレーキを踏ま
ないこと。私はもうすっかり慣れたが、シフトダウンによるエンジンブレーキ
を基本にする。ただ、前にノロノロ運転の車がいると、どうしてもブレーキを
踏みたくなるもの。これがいちばん危険なので、無理してでも車間距離を開け
た方がいい。まあ、1週間も経てば元通り。まさに女の腕まくりだ
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