mixiユーザー(id:7850057)

2024年05月09日06:50

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変化をきらう

 森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」を読んでいる。

 タイトルが秀逸だよなぁ。

 しみじみと語りかけてくれるような印象がある。

 自分の娘さんに語りかける形でつづられた仕事論。

 著者と同世代の俺にも、なんとも考えさせられる内容で面白い。

 なかで印象にのこったところ。

 人間は変化を嫌う習性があるという話。

 となりの山に行った方が、今よりもたくさん食料が手に入るかもしれない。でも、まったくとれない可能性もある。だから、となりの山に行くことを考えても、体が重くなったり、やる気がでなかったりで、どうしても行くことに躊躇してしまう。

 それは生き物としての本能だ、と。

 あぁ、そうかもしれない。

 生物のいる環境の次元で見れば、今あるものを失う方が生存確率は下がるかもしれないね。

 ただ、現代社会でみたらどうだろうか。

 今の環境に甘んじて、となりの山にいく、違う環境に行くことを避けることに、生きるか死ぬかの次元までのリスクがあるだろうか。
 
 人間はコンフォート・ソーンにいる段階で、自分は心地いいかもしれないけど、成長はとまる。

 それが心地よい環境ならまだしも、がまんしてなんとかいられるという状況なら、いずれゆでがえるになることもあるんじゃないのか。

 なんてことを読みながら考えた。

 なかなか刺激的だね。

 
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