朝のおじいさん散歩。
暖かくなっているせいか、歩くよりも走る距離の方が増えています。
散歩のお供は松岡正剛著『日本文化の核心「ジャパン・スタイル」を読み解く』。
日本における古事記伝や能などの古典から、『男はつらいよ』の寅さんが「かぶき者」の流れを汲んでいるという話。筋肉少女帯や電気グルーヴといった昭和、平成の音楽など縦横に知識をとりあげて、著者の日本観を語る。
面白い。
印象に残っているのは佐々木道誉や前田慶次郎、幡随院長兵衛などのかぶき者の話。
かぶき者とは、やりすぎ、派手すぎ、物事を傾いてみる、と論じます。
転じて、今日の日本社会はコンプライアンスに惑わされて、安心安全なところでしか仕事ができなくなっている、荒ぶるものがすっかりなくなって、縮こまっているのではないか、と。
このごろの日本について言われる閉そく感について思いがゆき、あぁもっと過剰でいいんだ、みんなと同じじゃなくていいんだ、なんて気分が軽くなりました。
いやべつに、私自身まわりと同じようにあろうと思っていたわけでもないんですけどね。少なくとも、意識しているところでは。
でもなんか、もっと過剰でいいんだ、といわれると、なんとなく目の前が開けたような気がしたのは確か。
それで自分の行動に何か変化があるかどうかは、わかりませんけどね。
さて日中、二子shu-3が
「パパ、これ手伝って」
と出してきたのは、ハンダ付けをするラジオのキット。
たしか去年の誕生日に一子shu-2がもらったものですが、shu-2はつくりきれずに結局ほったらかしでした。
みつけて「ぼくつくっていい?」と、shu-3がやりたがったのです。
はんだ付け。
熱くなったコテでハンダを溶かして、金属の部品をくっつけます。
熱いと聞いて、だぶだぶの軍手をしているあたりがなんとも笑いを誘いますが、練習パーツから始めて、わりと楽しそうにやっていました。
見ているうち、一子shu-2もやりたくなったようで。
「ぼくもやる」
と、机に向かいます。
ラジオを作り始め、けっこう細かい部品も多かったため、そのうち飽きてしまって私がやることになりましたが(苦笑)。
時間をおいて、モティベーションが回復したようで再開。
仲良くやっているように見えますが、実際にはどちらがやるかでケンカ直前。かわりばんこにやればいいだろ、と声をかけてなんとか落ち着きました。
このあと、なんとか完成までもっていけましたが、結果は「サー・・・」というモスキート音がかすかに聞こえるくらいで、ラジオが聞こえるまでには至りませんでした。
また時間を置いて、聞こえるよう調整したいところです。
インドアといえば、もちろん模型趣味もね。
1/48 サボイアS.21。
一通り白を吹きました。
すじぼりがけっこうボケてしまったので、途中でケガいてくっきりさせています。
このあとピンク→赤と塗装していきます。
GWもあと二日。
完成まで、持っていけるかな。
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