真実在は Doppelwesen（二重存在体）

絶対的に対立するニ原理の一
絶対矛盾的自己同一でなければ
真実在ではない。

だから
それは
いきおい
二重存在体と
ならざるを得ない。


決して
相容れない二原理だけが
永遠の運動を
保証する。

如何なる意味でも
同一ではない対立物が
それにもかかわらず
同一の場所に居続けなければならないことほど
矛盾はない。

けれども
それだけが
リアリティ。

相反するからといって
排除した途端
リアリティは
消え失せる。

相反するが故に
一なるものたらんとの
意志のみが
未来形成的建設的であり得る。