今日は、私にとって、定例の、月に1回の古美術品交換会の日でした。
古美術品交換会の会場は、我が家からは遠く、車で2時間弱かかりますので、朝8時少し過ぎには出発です。
昨日の骨董市では収穫無しでしたので、今日は、若干、期待を込めての出発ではありました(^-^*)
しかし、それほどに期待したほどの古伊万里は登場してきませんでしたが、それでも、1点だけ、まぁまぁ、満足出来るものを競り落としてきました。それは、次のようなものです。
写真1: 「染錦 鳳凰・花籠文 大皿」の表面
とりたてて珍しいとか、優品とかというわけのものではなく、ごくありふれたものです。
江戸時代に盛んにヨーロッパに輸出され、最近、日本に持ち帰られた、いわゆる「里帰り伊万里」というやつですね。
ただ、この「里帰り伊万里」、やや厚作りで、手取りが少々重く、シャープさというか、鋭さを感じさせません(~_~;) おそらく、輸出全盛期を過ぎた頃に作られた、粗製乱造品というところでしょうか、、、。
中国・景徳鎮の輸出が復調してきたことに伴い、伊万里は、価格競争に直面するわけですね。それに対抗するためにコストダウンを図って対処したわけで、その頃に作られたものなのでしょう。
写真2: 「染錦 鳳凰・花籠文 大皿」の側面
歪みも少なく作られており、焼造技術はしっかりとしていたことをうかがわせます。
写真3: 「染錦 鳳凰・花籠文 大皿」の裏面
裏面は無文で、目跡が5つあります。
裏面には何も描かず、その分、手間を省き、コストダウンを図ったことがうかがえます。
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 口径27.2cm 高さ4.0cm 底径14.9cm
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