mixiユーザー(id:5160461)

2023年10月24日23:38

10 view

日本人はなぜ無宗教なのか 1996 筑摩書房 阿満 利麿

https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=5160461&id=188316
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986186899&owner_id=5160461

p.150
 悪はもちろん、善でも、大きすぎる善はムラに風波を立てるおそれがあるとして、ムラから追放されるような風土では、宗教も、ムラを割らない範囲でしか認められないということになるのも当然であろう。もっと積極的にいえば、日本人の宗教は、大方は、ムラを維持してゆくためのものであったということになる。
 繰り返していえば、日本のムラにおいて、ムラを危うくするおそれのある考え方は、ムラには受け入れられなかったということは、まぎれもない事実であった。その事実の延長線上に、今日の日本人の多くも生きているのであり、その表現の一つが「無宗教」なのである。
p.155
共同の祈願から個人本位の祈願へという変化を象徴するものが、賽銭箱なのであった。
p.162
 つまり、宗教は、とくに「創唱宗教」は日常生活の矛盾、不条理から生まれているのであり、日常生活の単純な肯定を目的とはしていない。宗教には、とくに「創唱宗教」には、日常生活と鋭い緊張関係をもつ面がある。その緊張関係が見失われるとすれば、それは何度ものべているように、宗教心の後退というしかないのではないか。
p.196
前者は「一度生まれの人」ともいわれ、後者は「二度生まれの人」とも称される(『宗教的経験の諸相』)。
p.197
 この分類からいえば、「回心」を必要としない人というのは、「健全な心」の持ち主ということになろう。そして「回心」を必要とするのは、「病める心」の持ち主である。「病める心」の持ち主が経験する、精神的な生まれ変わりが「回心」にほかならない。
p.198
深刻な「回心」を必要とする「創唱宗教」は、あまり好まれないのも、こうした「健全な心」が優越する風土だからであろう。
p.199
 日本には決して、「一度生まれの心」の持ち主の宗教だけではなく、「二度生まれ」を必要とする人々の伝統もまた、それに劣らず強固なのである。東京の知識人たちがそのことに無知であるだけなのである。


■“親が宗教信者”な33歳女性、それでも結婚できた理由は。今すぐマネしたい「男性の心をつかむ言葉」
(女子SPA! - 10月14日 16:41)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=156&from=diary&id=7597683

恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきた筆者ですが、かつては髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の「もったいないところ」をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

宗教信者を親や祖父母にもつ「宗教2世・宗教3世」の存在とその苦悩は、2022年7月の安倍元首相銃撃事件をきっかけに、世間に注目されるようになりました。彼/彼女らが抱える生きづらさの中に「結婚しにくいこと」もあるといいます。当事者の女性に話を聞きました。

◆宗教3世に“信者以外との”結婚は難しい?

新興宗教“A”の信者夫婦の間に生まれ、祖父母も熱心なAの信者。いわゆる「宗教3世」として育ってきた由美さんは、子どもの頃から教祖の伝記アニメを見たり、お祈りをしたりして育ちました。社会人になり、宗教に矛盾を感じ始めるようになって信仰から距離を置き始めますが、周囲とのトラブルを避けるために脱会はせず籍は残しています。

20代後半のころに、付き合った彼氏と婚約。宗教のことも打ち明け受け入れてもらったものの、最終的には価値観や金銭感覚の不一致で婚約を破棄することに。宗教2世や3世の婚活は厳しいと言われていますが、宗教以外の理由でうまくいかないことだって当たり前にあるのです。

そんな由美さんが「信仰のない男性」と出会うため、結婚相談所に入会した結果どうなったのかを取材しました。そこには、意外な結末が待っていました。

◆結婚相手に望んだ「4つの条件」

宗教3世であることは、付き合う前に相手に伝える。そう決めて結婚相談所に入会した由美さん。当時33歳でした。

「相手に希望する条件は“4つ”で婚活しました。まず、『首都圏在住』で『年収400万円以上』であること。それから、親が選挙前に干渉してくる可能性が高いので、『私の親の前だけでは、支持政党を合わせてほしい』ということ。選挙自体はだれに投票してもいいし、そこは自分で決めていいと思っています。

そして、『神社仏閣巡りが趣味』ということです。これは、宗教Aのことを話すときに神社とお寺の区別がつかない方ではきっと理解されにくいと思ったためです。

学歴や体型には全くこだわりませんでした。それで、高卒で年収700万円の夫と知り合い、結婚しました」

◆入会して2カ月後で、のちの結婚相手と知り合った

由美さんは結婚相談所に入会して2カ月後には、結婚相手になる男性と知り合っています。不利な条件の中でも婚活に成功した理由は、どこにあったのでしょうか。

結婚相談所から紹介された相手には全て会い、相談所の“申し込み枠”は全て使い切り、自分から20人に申し込みをしたそうです。10人ほどの男性とお見合いして、また会いたい男性には必ず「また会いたいなって思ってます」と伝えていました。

筆者から見て、結婚相談所の女性会員のなかで、由美さんぐらい積極的な方は1割もいないと思います。

◆相手はべた惚れ、結婚までもスムーズだった

結婚相談所で知り合った男性のなかで、ある40代前半の男性には「Aの信者だと親が嫌がると思う」と言われたものの、それ以外の男性は宗教Aの信者であることを伝えても断られることはなかったそうです。

「10歳年上の人とも会っていましたが、なんだ、5歳差までの若い人の方が柔軟じゃん! と思って、拍子抜けしました」

のちに結婚することになる男性は2年も活動していて、なんと写真より実物の方がカッコよかったそうです。完全に結婚相談所の不手際だと思います。しかしそれが功を奏し「写真よりずっとかっこいい!」と褒めてくれる由美さんに相手はべた惚れし、結婚まではスムーズだったそうです。

◆信仰や育った環境の違いを超える「結婚生活の工夫」

由美さんの家にはつい最近まで、Aの仏像があったそうです。結婚する際に、親が持っていけと言って用意してくれたものでした。

生まれてからずっとそれに手を合わせてお祈りをささげる習慣があったため、由美さんは結婚後もしばらくはお祈りをしていました。信者ではない夫がお祈りになんの文句も言わず、むしろ仏像を一緒に掃除してくれる姿を見て、「この人がいればもう仏像はいらない、手放そう」と思ったそうです。

しかし過去に脱会した友人の話のように、新居にAの幹部が回収に来たら面倒くさい。どうやって返却していいかわからず調べたところ、「Aの本部に匿名で返却した」という体験談を見つけて、同じように返したそうです。

◆うまくやるために、八方美人になることも

私はこの話を聞いていて不思議でした。仏像の写真を見せてもらったのですが、ただの木製の人形なのです。
「このサイズだと粗大ごみじゃなく普通の燃えるゴミで出せるのでは?」
うっかりこんなことを言ったら、
「ごみの日に出せるか、出せないかが信者と無宗教の差ですよ」
と言われました。

もちろん親は、信仰の対象の仏像を返却したなんて知りません。結婚後も由美さんのお母さんはAのイベントに誘ってきたり、選挙前には「旦那さんにも投票してと伝えてね」とLINEを送ってきたりするそうです。

「母からの誘いはのらりくらり断っているので数は減りました。両親に会った時は『旦那さんはいつも快く○○(政党名)に投票してくれるよ』とかなり盛って伝えてます。両親は夫と義母義父がAの理解者だと思っています。八方美人になることは大事かもしれません」

◆マネしてたくさん使ってほしいセリフ

由美さんは取材で筆者と会う前日に「○○色のワンピースで行きますね」と事前に目印を教えてくれ、取材中もずっとニコニコ。「菊乃さんの記事を全部読んで、実行すれば、私みたいに不利な条件があっても結婚できますよ!」と笑って話してくれました。お肌も髪もキレイで、最後に「A以外の人にこんなに宗教に話をしたのが初めてでとっても楽しかった」と言ってくれました。

少々不利な条件があっても、第一印象では“人気がある女性”なのです。「○○したのが初めてでとっても楽しかった」は男性に伝えればもっと効果あるので、マネしてたくさん使ってほしいと思います。

◆うまくいったケースは、検索に出てこないだけ

由美さんご夫婦のようにうまくいっている人が、顔と名前を出して「信仰の違いなんて簡単に乗り越えられるよ!」とネットに情報を発信……ということはまずありません。なので、ネットで宗教と婚活の問題について検索すればほとんど、うまくいかなかったケースしか出てこないでしょう。

この記事が、お付き合いを考えている相手からに実家の信仰を打ち明けられた人や、これから信仰についてどう伝えようか迷っている人に届くことを願っています。

私は過去にも宗教2世の婚活体験談の記事を書いたことがあります。ある宗教2世の方から「たくさん記事を書いている」と言われたのですが、片手で数えられるぐらいしか執筆していないのです。それだけ、情報が少ないのでしょう。

困っている方や悩んでいる方の参考になれば幸いです。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<取材・文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年10月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031