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2023年10月02日20:52

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10月2日 「祇園の姉妹(36)」見る

今日は、久しぶりに日本の映画史に残る3大巨匠の一人・溝口健二監督の戦前の36年に作られた傑作を見ました。
20年ぶりぐらいに見たので、結構、忘れていたのですが。
祇園の甲と乙という裕福の格差があるそうで、貧乏な乙の方の芸妓の姉妹2人が主人公です。
2人は家賃も払えないほど貧乏な姉妹で、姉は人情に厚い古風な感じで、妹は洋服を着た現代的で打算的な感じ。
姉の元に昔、世話になった破産した旦那が居候するのを一緒に住んでいる妹は嫌がり、嘘をついて追い出して古物商を姉の旦那にしようと画策します。
更に妹は呉服屋の旦那の愛人になろうとするのですが、嘘が姉にバレて、姉が破産した旦那の元に行くのだが、結局、破産した旦那には嫁から美味しい話が来たとして、逃げられます。
妹は、騙した男から逃げようとして車から飛び降りて大怪我をして、芸妓の世界を恨むという、女性の悲劇を描いてました。
とにかく山田五十鈴の芝居が上手いのと、芸妓の苦しい世界をリアルに描いていて、厳しい現実を時にユーモラスに、時に切なく描いていて、素晴らしかったです。
本来は90分ぐらいの映画なのが、70分ぐらいしか現存してないのが残念ですが。
名作中の名作です。
ちなみに、後に知合いのプロデューサーにこの映画「ぎおんのしまい」見たよ、と言ったら、正式な読み方は、「ぎおんのきょうだい」と聞いて、勉強になりました。
戦前の名作を見ておきたい方にはお勧めの映画です。
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