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2024年05月23日19:31

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5月21日 「ラブ・パレード(29)」「喝采(29)」見る

この日は、エルンスト・ルビッチというアメリカのお洒落な喜劇を手掛けた監督が、1929年に監督した初めてのトーキー映画を見ました。
トーキー初期に既にミュージカルの形になっていて、物語と関係なく歌うのではなく、台詞を歌い上げてました。
我儘な女王と、プレイボーイの伯爵が結婚するのですが、やがて命令ばかりする女王に伯爵は嫌気がさして別れようとします。しかし別れるとなったら、女王が本当に愛しているので折れて、プレイボーイの侯爵は王のようになるという喜劇ですが。
今だと女王側の、女性目線は欠けていると思いましたけどね。プレイボーイの伯爵が本当に愛しているのを知って、女王も考えを改める、という設定になるでしょうね。
ネアカなコメディ映画ですが、名作なのは間違いありませんでした。

もう一本ぐらい、古い映画を見ようと思いまして。
ルーベン・マムーリアンという監督が撮った同じく1929年のアメリカの名作を見ました。
ヴォードヴィルで半裸に近い格好で女性が踊るうちの一人、キティが産気づいて舞台袖で子供を産みます。この設定には無理があると思いましたが、臨月では舞台に出れないと思いますが、未だストーリーが練られてない時代の映画なのでしょう。
娘は大きくなるまで修道院に預けていたのですが、キティの彼氏から金が掛かるから修道院から出して舞台で踊らせようとします。この彼氏が、シンプルに悪い男なのです。
修道院で過ごしたような女性が、ヴォードヴィルのような下品な世界では、上手くいくはずもなく、最後は母のキティは罪悪感から自殺、娘も舞台には出るが、ヴォードヴィルみたいな下品なことはやりたくない、とボーイフレンドと去っていくという、ヴォードヴィルを批判したような内容でした。
ルーベン・マムーリアンのトーキーになった頃の音の使い方が上手いのと、長回しのカメラが効果的だったり、様々なアングルのカットで表現したり、編集も同じ動きで転換したりして、素晴らしかったです。
同じタイトルのアメリカ映画もありますが、こちらの方が名作だと思いました。
名作を見たい方には、お勧めかもしれません。
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