耳を澄ませば？

　皆様は耳を澄まして何らかの声を聴く時、何が聞こえるでしょうか？筆者はこう考えるのです。それは、筆者が何某かの外的要因により刺激を受け、そしてそれを翻す如く反抗心を抱き、何某かに抗う時、一番聞かなければならない声があるのではないか？と。どう言う事でしょうか？それは、「そのまま突っ走って大丈夫か？」「それで本当に良いのか？」と自分に対して投げかけられる様に、そっと注意喚起を促す。そんな声が聞こえてくる様に思うのです。
　何故でしょうか？それは、何某かの事象に抗う時大抵はその言動に力が入り、相手に対し、その剣の矛先を向ける。そんな時が往々にしてある故です。では、そうならない為にはどうすれば良いでしょうか？今回はその辺りを見てみたいと思います。
　前置きが長くなりましたが、先ず筆者が考えたい事とは、私利私欲の為に血眼になり、ひたすら貪欲に自身の権利や、権限を振りかざし！相手に強い表現を以ってその人の言動を正そう、若しくは我こそは！最も重視されるべき人間！と力が入り、周囲を省みず猪突猛進的にその言動に歯止めを効かせず！ひたすら我が道を行く。その様な人に果たして周囲を魅了する力はあるでしょうか？結論からすればそれは、当然の如く「否！」です。
　では、私達は日常どんな事に配慮して生きれば良いのでしょうか？それは、常に周囲を見渡す余裕を心に保ち、そして耳を澄まして、「それで大丈夫か？」「そのまま突っ走って大丈夫か？」と言う自信に対する警鐘に十二分に聞き従い、そして、慎み深い言動を織りなして行く。そんな作業が最も尊ばれる事象ではないでしょうか？
　この世は常に闘いがあり、皆生きているだけで精一杯で、とても周囲に配慮する事など出来ないのが本音ではありますが、果たしてそうだからと言って、周囲を傷つける言動をして良い訳ではありません。何故なら、その様に自分本位な歩みを進めれば、自ずと大切な存在を亡失してしまうのです。しかも自身では気づかない内にそれは、突然起こります。そうなってしまえば、後には引けず、その自身の突っ走りが自身を窮地に追いやるのです。故に私達は、常に耳を澄まして、「このままで大丈夫か？」や「今の言動は大丈夫だったのか？」に良く傾聴して、自身の言動を深く顧み、慎み深い言動をして行く必要がある訳です。そのまま突っ走れば、待ち構えているのは「孤立」の二文字です！そうなる前に！今一度！自身の言動を見直してみませんか？と言うのが筆者のお勧めとする所です。それが解るなら、是非！今すぐ！その心の警鐘「そのままで大丈夫か？」「このまま突っ走って大丈夫か？」を聞きましょう！
　私達の周りには、心を揺さぶるありとあらゆる誘惑が満ちています。それに乗ってしまい、自己を亡失するのです！と言う事はです！そうです！もうお解りでしょう！自分本位な生き方からは何も得る物はないのです！
　故に！私達は今直ぐにでも！その耳を澄ませて心の警鐘「このままで大丈夫か？」或いは「今この発言で大丈夫か？」等を良く聞き、そして慎み深い言動を為して行く。これは実に骨が折れ、大変な作業の連続と言えましょう。しかし！大変だから！とそこから逃げるのではなく！敢えて厳しき闘いの道を丁寧に選びませんか？それが！引いては人を魅了し！感動を与え！「ありがとう」等の謝辞が付され、お互いの心に「平安」が訪れるのです！
　命と言う漢字を想い浮かべてください。「人を一叩き」と分解できますね。それは人を殴ったり蹴ったりする事とは意味が異なり、実はそれは心臓の鼓動を表すのです。毎日毎日いつもいつも、一叩き一叩き丁寧にリズムを以て人の命を支えるのです。その一叩きを邪魔する事は人には決して許されてはいないのです！
　また、逃げると言う漢字を思い浮かべてください、之繞に兆しと書かれています。それは実はそこから簡単に闘いを恐れ、所謂逃げてしまう。そんな人生模様が浮かぶのです。しかし！それを手偏に変えたらどうでしょうか？それは挑む！つまりあらゆる事象に対し、勇敢に闘い！自身を良く治めて行く丁寧な作業を表すのです！ここからも解る通り、人生は闘いの連続なのです！しかし！耳を澄ませ「これで大丈夫か？」に傾聴し！その闘いを丁寧に闘う者は！最後に最高の微笑みが得られるのです！
　是非！貴方も耳を澄ませ、この警鐘を勇敢に聞き続けましょう！