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2023年07月13日19:21

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指揮者・作曲家の外山雄三氏の思い出

数ヶ月前、指揮者・作曲家の外山雄三氏(92)が、音楽会の指揮中に体調をくずして、途中退場した…という出来事があったことをツィッターで知りました。その時、オーケストラ(パシフィックフィルハーモニア東京)は、このハプニングの対処の間も、演奏を止めることなく、最後までしっかりと演奏を続けていたそうです。その時の演目は、私が偏愛するシューベルト作曲の交響曲第8番ハ長調「グレイト」。

その後、外山氏はどーしているかなぁ…と思っていたら、7月11日にお亡くなりになったという報道が、今日、打電されました。やはりその時は来たか…と私は思いました。

個人的に外山氏とは思い出があります。
今から30年前、ある組織設計事務所に勤務していた私は、東京本社から東北支社へ転勤しました。仙台には仙台フィルというプロのオーケストラがあり、クラシック音楽好きの私はすぐに定期演奏会の会員になりました。当時の音楽監督が外山氏。彼が指揮する定期は、何度も聴きました。自身が作曲家だけあって楽譜に忠実な理知的な演奏をする印象を持っていました。ちなみに仙台フィルが本拠地とした800人規模のコンサートホール(仙台市青年文化センター)は、私が勤務していた事務所が設計しました。音響的にはまあまあかな。

仙台へ転勤して2年目だったかな?当時の市長が仙台音楽堂構想を打ち出し、構想委員会が作られました。メンバーは仙台市を代表する御歴々や名士たちで、市長が直々に指名しました。私が勤務していた事務所は、仙台市青年文化センターを設計した経緯から、オブザーバー参加することになり、当時、若手だった私も設計部長と一緒に行くように命じられました。

構想委員会では、外山氏はなかなか雄弁で、これまでの自身の経験をいろいろ話してくれたので、私にとっては貴重な体験でした。
「青年文化センターはシューボックス型だから、新ホールは違ったかたちでワインヤード型がよい」、「仙台市の規模なら2000人収容のコンサート専用ホールは必要」、「残響はサントリーホール並みの2秒程度ほしい」「パイプオルガンもほしい」など、新しいホールの具体的なイメージを積極的に発言していました。

外山氏とは、名刺交換もしました。その時、仙台フィルの定期の感想をなにか申し上げた記憶がありますが、内容は忘れてしまった…。残念ながら、仙台市音楽堂構想は、仙台市長の収賄事件で辞任したことで頓挫してしまいました。私としては、非常に残念でした。

有名指揮者で私がお話をしたことがあるのは、外山氏と小澤征爾氏だけかな。
最後に、外山氏のご冥福を心からお祈りします。

■外山雄三さん死去=指揮者・作曲家、92歳
(時事通信社 - 07月13日 19:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7487403
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