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2022年09月13日00:21

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静岡にも停車する「ゆかり」の運命は?「ブレット・トレイン」

元々は観る気の無かった映画(理由は後述)ですが、変な日本描写が頻発するという点が気になったのと、シンプルに面白いという評判を聞いて、最近になって興味が急上昇。
変な日本描写って、個人的には大好きなのです。
それで観たわけですが、なるほど!
こりゃ確かに面白い。
好きなタイプの映画とは言い辛いものの、力押しでギブアップさせられたという感じが強いです。

基本かなりこってりしたコメディでありつつ、アクションやバイオレンスの見せ場がたっぷり。
それは良いのですが、かなりの悪ノリぶりに、辟易する人も少なく無いでしょう。
同じ監督の「デッドプール2」と「アトミック・ブロンド」を足して2で割った・・・と言うとイマイチな印象かもしれませんが、終盤盛り上げるのですよ!
正直、ここまで滅茶苦茶やるとは。
ちょっと舐めていました。

あと、日本人だからこそ楽しめる要素がかなりあるので、そこにも注目いただきたいです。
特にクライマックスでかかるあの曲!
そこまで何かモヤモヤした気持ちがあったとしても、ここで確実に「もう、どうにでもな〜れ!」と吹っ切れるはずです。
これはズルい!

本物の新幹線と映画の車両との間違い探しは、サイゼリアのやつよりも膨大にあるため十分な暇つぶし&ツッコミ甲斐があるわけですが、なにしろこちらは静岡に停車するので、すべて許します。
「ゆかり」という、ふりかけみたいな名前の車両は「ひかり」を意識していると思われますが、「ひかり」はその一部しか、そして「のぞみ」に至っては静岡には一切停まりません。

駅ばかり大量に作って、「のぞみ」は一切停めないというJR東海の静岡へのバカにした態度は、およそ許されるものではありません。
リニアなんて、駅は無いけど工事だけさせろ、だって?
断固お断りします。
静岡の区間はリニアにジャンプでもさせろ!

この「ゆかり」の中で、何故か着ぐるみがウロウロしているのですが、これが東京オリンピック(今、話題沸騰中!)のマスコットキャラクター、ソメイティを思わせます。
ソメイティだったら最高だった!
「あ、東京オリンピックのやつだ!開会式は最高だったね!」とブラピに言わせて欲しかったです。
なんなら河瀬直美監督も、ビール缶片手に登場すれば良かったのに。

そしてなにより、真田広之です。
ハリウッド映画に出る際は、いつも同じような設定と演技ですが、今回もそう。
少し前のモータルコンバットとも同じです。
どうせみんなふざけているのだから、真田もふざけて欲しかったです。
マリオのコスプレで土管から飛び出たところを射殺されるとか。
でも、これまでの映画に比べると、かなり活躍する重要な役でしたね。

最初にも書きましたが、この映画に四の五の言っても仕方ありません。
思い切り気楽に、好きな飲み物や食べ物と一緒に楽しむのが一番。
この映画に対して世界で一番ツッコミができるのは、日本人の特権ですから。
弾丸列車「ゆかり」の運命や、いかに!

ところで、この作品の原作は伊坂幸太郎の小説なのですが、これがネックでした。
伊坂幸太郎の本はたった1冊、友人から借りた「アヒルと鴨のコインロッカー」だけ読みましたが、その時もう二度とこの人の本は読まないと思ったのです。
内容云々以前に、文章が苦手でした。
なにがボブ・ディランだ!殺すぞ!と殺気立ったほどです。
ミステリーは新人の作品も含めてかなり幅広く読んでいるつもりですが、ここまで不快に思ったのは他に無かったと思います。
あくまで個人的な好みの話ですが。

後日、この作品の映画版をたまたま観てしまう事があったのですが、映画はなかなか面白かったのです。
ミステリー映画として、むしろ好感を持ちました。
濱田岳のとぼけた演技が、キザったらしいセリフや世界観をうまく中和していたのだと思います。
今回の「ブレット・トレイン」はもう、そういうのとは真逆のバカ作品ですから、むしろ原作が苦手な人の方が楽しめるかもしれませんね。

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