mixiユーザー(id:22841595)

2022年08月30日07:06

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「認識していなかった」「知らなかった」

 このところ、ニュースでこれらの言葉をよく耳にします。そのたびに、「嘘をつくな!」と感じてしまうのは、私だけではないと思います。
 そうでないまでも、本当に認識していなかった、あるいは知らなかったのであれば、そのこと自体がすでに問題なのではないか、と思うことが度々です。統一教会による霊感商法の悪質性はすでに私が大学に入る頃(したがって40年以上も前)には深刻な社会問題と化していましたからね。
 にもかかわらず、(旧統一教会の関連団体であると)「認識していなかった」「知らなかった」と平気で言えるということは、政治家であるにもかかわらず、すでに40年以上も続く社会問題にまともに向き合ってこなかったことを証明するもの以外の何物でもないと言ってよいでしょう。

 3年前の夏に7pay不正利用事件という事件がありました→https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_network20190711j-02-w390
 事件の詳細は忘れていても、こちらの(わずか2分弱の)やり取りがあったことは覚えているという人は多いのではないでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=ydmmCRqv8f4

 スマートフォン決済サービスを提供する株式会社セブン・ペイの社長が、二段階認証すら「知らなかった」ことが白日の下に曝されてしまったわけです。小林強社長が、責任者という地位にありながら、二段階認証すら「知らなかった」こと自体がすでに問題だったのです。無様でかっこ悪いこと、この上ないです。
 この無様でかっこ悪い姿以上に無様でかっこ悪い、つまり最低に無様でかっこ悪いのが、このところ毎日のように(旧統一教会の関連団体とは)「認識していなかった」「知らなかった」と(得意げに)語る政治家どもです。
 そこには、政治家であるなら、当然、「認識しておくべきこと」、「知っておくべきこと」を「認識していなかった」、あるいは「知らなかった」ことを申し訳ないと反省する気持ちなんか微塵もありません。ただただ、「認識していなかった」「知らなかった」ことで、責任を免れたと(勝手に思い込んで)ホッとしている姿が透けて見えてくるだけです(だから、たとえ団体が、いかに巧妙に関連団体であることが分からないように振舞っていたとしても、「認識していなかった」「知らなかった」と語る政治家どもに少しも同情できないのです)。

 本来、その道(ここでは特に政治)のプロと云われる人には、少なくとも「その道」に関することでは、そんなに簡単には「認識していなかった」「知らなかった」と言い訳する自由は認められていなかったはずです。むしろ、そのプロに健全な良識があれば(=一流のプロであったならば)、「認識していなかった」「知らなかった」などと自らが言うことは、自分の恥と感じられたはずで、できるだけそう言わずに済むように研究や技術の向上等に努めてきたと考えられます。それは、そのプロの矜持であり、これがあったから、一般の人もそのプロを尊敬し、信頼することができたのです。
 でも、「認識していなかった」「知らなかった」がこれだけ頻繁に言われるようになってしまっては、もはや矜持も信頼もないですね。
 二流どころか三流以下の政治家どもがその場限りの保身に汲々としているそのウラで、この国は確実にあまりにも大きく大切なものを失いつつあると言ってよいでしょう。
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