「二十世紀旗手」は太宰治が作家として完全に発狂していた時の書簡集との理解だが、改めて読んでもこの破綻ぶりに衝撃を受ける。これでも「あり」なんだと思えると、むしろ開き直れるというか。
かつて、新潮文庫のあとがきを手掛けていた文芸評論家・奥野健男の解説を丹念に読んでいたが、これまた読み応えがあった。
この原稿を眺めている太宰治の写真を初めて見たが非常にクール。太宰と言えば、よく見かける、頬杖をついている写真(おそらく晩年の三鷹時代か)の印象が強かったので、新鮮に感じている。
二十世紀旗手
https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/234_19994.html
ログインしてコメントを確認・投稿する