高野山　金剛峯寺の襖絵

少し前のNHKスペシャルで
高野山の金剛峯寺に
襖絵を納められた経緯を
放送されていました。

画家の千住博さんに
依頼され
一間には崖の絵を
もう一間には瀧の絵を
奉納されました。

崖は若き日の空海さんの
苦悩によりそう
イメージで描かれたそうです。

瀧は千住さんの
代表作で上から絵の具を
流す方法で描かれる。

考えたように流れたことは
一度もないそうです。

崖を描く際、
イメージ崖のために
和紙を漉いてもらい
薄さにこだわり
瀧の下地には
千年色褪せない顔料を選ばれ
絵が完成したら
職人さんの手で
襖に加工されて
やっと完成でした。

どれだけ素晴らしい作品も
1人ではできない。
あらゆる職人さんの手を経て
初めてできるもの。

皆さんの思いがあるから
素晴らしいものに
なるのだと心から思いました。

何より驚いたのは
瀧の奥には
空海さんがいらっしゃると
思いながら描いてらしたそうですが
納めてから瀧の部屋の奥に
案内されたら本当に
空海さんがお祀りされていたんです。

そちらは非公開のお部屋だそうで
私達が見ることはできませんが
TVでは映されていました。

もう、呆気にとられ
ただただ驚きです。

千住さんは本当に
空海さんの思いを汲み取られ
作品を描かれたんだろうと
思えました。

落ち着いたらぜひ、
拝見したいと思います。


http://www.koyasan.or.jp/sp/news/2020/10/25/3851/