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2020年10月29日11:12

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定年後どこで過ごすか

1999年に「さんざん働いてきたから 定年後は夫婦で田舎暮らし」という単行本を上梓した私には古すぎるテーマとも思えるが、朝日新聞のオピニオン欄で経済アナリストの森本卓郎さんが「定年後どこで過ごしますか」という問題提起をしている。有名人の森本氏が埼玉県で家庭菜園をやっていることは、テレビでさんざん聞かされてきた。だからこれは森本氏の発案というより、新聞社に依頼されたと思う方が自然だろう。

ただ、労働経済学の教授でもある森本氏が、「専業主婦と会社員の夫2人のモデル世帯で月22万円の年金が、私の計算では13万円まで減ります」と指摘している部分は興味深い。高齢化社会が進むと1.3人の現役世代で1人の高齢者を支えることになるからだが、私は2つの疑問を持った。1つは月9万円も減るのはいつのことなのだろう。地方で住宅費を削れることは明言しているが、月13万円で都会生活を継続できるかと問われたらNOと答える人が多数を占めるはずだ。

さらにシニアの田舎暮らしなのに「消防団や道路整備に駆り出されたり、狩猟したイノシシやシカをみんなでさばいたり、それを続けて仲間に入れてもらう。順応性が求められ、成功率は5割でしょうか」という記述も、ちょっとピント外れではなかろうか。共同作業で沿道の草刈りや空き缶拾いは求められても、定年後の移住者に消防や獣害対策まで求める話は聞いたことがない。シニア世代ほど地域社会への順応性が低いのは事実だが、私の感覚では成功率は7割くらい。まあ、多少の誇張は目をつぶるとして、11月19日必着でどういう投稿が寄せられるのか、私としては予想外の意見が現れることを期待したい。

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