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2019年12月22日11:28

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グリーンパークを無償譲渡?

田村市の某議会会派の意見広告で知ったのだが、グリーンパーク都路の私有地を一民間法人に無償譲渡する案件が12月定例会に提出されたのだとか。この公園は都路の山の中に整備されたもので、これまで遊楽市や灯まつりなど旧村時代からイベント会場として親しまれてきた。しかし、2018年10月にクラフトビールを製造する会社に施設の一部を譲渡したことから、その本社をここに移転。「一民間法人」とは、これしか考えられないだろう。

意見広告には「充分な議論もしないで、なぜ私有財産を無償で譲渡しなければならないのか」「公開入札は当たり前」「市議会の審査と了承を得てください」などと記されている。議員が集団でウソを付くわけはないから、本当の話なのだろう。確かあそこは共有地だった記憶もあるのだが、都路町民の間でも「これからは灯まつりをやるにも会社に使用料を払うのか」といった疑問が出始めている。自治体べったりの事業展開で、溜息が出るような話だ。

いまクラフトビールはワインとともにブームになりつつあるが、私は全国で地ビールの失敗例を見てきた。本当に成功したといえるのは、わが故郷の「オホーツクビール」くらいではなかろうか。岩手県の「銀河高原ビール」ですら収益の悪化で現地生産を終了することが決まっており、田村市は時代に逆行していると言われても仕方あるまい。都路のクラフトビールは商工祭で私も口にした。ホップを浮かべたフルーティな感覚は評価できるが、コップ1杯の値段にびっくり。そんな高額なもの誰が買うのだろう。少なくともお土産にはなっても、日常的な飲みものにはなり得ない。被災12市町村の地域振興は、首をひねることばかりである。

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