先日買ったラベル不良、箱無し品。価格は380円とバーのショット価格より安い激安品。
味はまとも…というか、ある意味良い味に仕上がっていると思った。
実はシングルモルト・ブームが到来する前からグレン・フィディックはメジャーと言うか入手しやすいモルトだった。当時のアルコール度数は43°。
王者グレン・リヴェット12年よりも出回っていたのではなかっただろうか?
しかし、味はブームの前から落ちていたのを知っている人は余りいないと思う。
スッキリしていると言えば聞こえは良いが、味に膨らみがない。43°のアルコール度数の強さがそのままで香りも一本調子。
サントリーが代理店になったばかりの時期のボウモアもサントリー・オールドみたいで糞不味かったが、それと匹敵する不味さだった。
だから、それ以来フィディックもボウモアも蔵出しは全く信じず、樽買いして自社寝かせ&ボトリング業者しか信用しなかった。
今回は380円…騙されたとしても怒るレベルじゃない。
試してたまげた。
美味い。悪くない。ちゃんと味が膨らむし香りも広がる。
いや、43°が標準だった時代の他のモルトとは比較にならない。
何故なら、現在はシェリー樽の入手が困難でオークの新樽やバーボン樽でしのいでる時代だから、そういった香りとは一線を画す。
しかし、かつての格上現在のグレン・リヴェット12年40°との比較であれば十分勝負になる香味…いや、場合によっては上かも?
比較に使ったのはCatto'sのウィスキー。これと比べたら、取ってつけたようなリンゴの香りが強く明らかにシェリー由来ではないのは分かるのだが、限られた条件の中では切磋琢磨、企業努力が伺われるくらい美味い。
何年か前から人気が再来しているハイボールならば、相当美味しく感じられる気がする。
それにしてもだ。
サントリーは日本ウィスキーの雄であるはずなのに、ボウモアを穢し、モルト好きに対し、後ろ足で砂をかける…いや泥か?…ような真似をしながら、山崎で天下を取り、調子に乗ってモルト不足に陥り、売れ筋だった10年をプレミアム等と目くらまし、消費者をだまくらかして品質を落とした。
ハッキリ言って3000円そこそこで買えるサントリーの山崎、白州、響は全て不味い。
あれを飲むならリザーブ、ロイヤルの方が圧倒的に美味しいと思うのだが…サントリーに恐れをなした販売業者は語らない…。
でもね、馬鹿は騙せても真のモルト好きの舌は騙せない。
なぜ、あのレベルで騙せると思ったのか謎だ…
本題。
グレン・フィディック12年は、過去1988年頃の43°よりも今の40°の方が度数こそ表示よりも低く感じるが味は良いと思う。
まぁAmazonとかネットでも2900円くらいだから、その価格なら悪くないだろう。
ただ、長年本物のモルト好き&カスクストレングス好きなマイミク…まるむさんとか…にこんなもん土産に持参したら絶交されるから、万人に勧められる訳では無いけれど…。
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