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2019年07月14日16:35

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ヒマ人三昧:駅ビル探検とお豆腐狂言と

 昨日、女房殿に誘われて、京都駅前で昼飯をとった上で京都御苑横の金剛能楽堂でお豆腐狂言を観た。昼食後、狂言の開演までタップリと時間があったので、腹ごなしと時間潰し兼ねて、京都駅ビルをウロウロと探索した。お豆腐狂言も楽しかってけど、駅ビル徘徊も新発見が多くて楽しかった。

 考えてみれば現在の京都駅ビルが出来たのは20年以上も前の事。まあ電車やバスの乗り降りに20年間ウロチョロしてきたが、キョロキョロしながら大階段を上まで登ったのは今回が初体験(まさに言葉の正しい意味で”オノボリサン”だ)。無論屋上から京の街並みを見たのも初めてなら、拉麵小路とやらの横から伸びた空中経路を歩くのも初めて。
(蛇足ながら、あんなビルの高い所にラーメン街があり、どのお店にも雲霞の如く客が押し寄せているのにはビックリ仰天した)。
空中経路(上掲写真の黄色矢印)を歩くのって少しばかりコワイ。経路の中ほどで烏丸通りを見下ろしながら「ここから五山の送り火を見たいもの」と女房殿が言った。「送り火当日はキット大勢が詰めかけてくる。下手したら大勢の重みで通路が落ちるかも。来ない方が良い!」と諭しておいた。(20年経って初めてこんな探索とは!と自らを嗤った)

 久しぶりの金剛能楽堂での茂山狂言は実に楽しかった。最初、席に座って開演を待っているとツイツイうつらうつらと寝入ってしまったが、太郎冠者と大名の大きな声にハッと目を覚まし、後はアハハッと笑う事しばしで眠気も吹っ飛んでしまった。
演題は夏の風物詩として「蚊相撲」「水掛聟」「神鳴」の三題。

 最初の演題「蚊相撲」は、太郎冠者が連れてきた男と相撲を取った大名、顔を刺されてフラフラになり負ける。相手が江州守山の出と聞いた大名は相手は蚊の精だろうと気づき、行司役の太郎冠者に扇で煽がせながら今一度勝負に挑む。風に煽られた蚊の精は口の針をもぎ取られ、フラリフラリと…。
最後の演題「神鳴」は、都落ちで旅の道中にある藪医者の前に、ゴロゴロとの雷鳴と共に神鳴さんが風と雲の合間より足を踏み外し落ちてきて、したたかに腰を打つ。余りの痛さに旅の藪医者に腰に針を打つ治療をしてもらうと、…。
 まあいずれ三題とも、いかにも狂言らしく、バカバカしくって可笑しくって。

 20年経て初めての駅ビル探索といい、無邪気な狂言見物と言い、まことにもってヒマ人にピッタシの一日だった。
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