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2019年05月19日12:00

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香典袋の話

(思い切り朝寝坊)近所で大きな葬式が発生すると、私も帳場を頼まれること
が稀にある。帳場とは、香典を受け取り、中身を確認し、香典帳を作製し、最
終的には香典帳と現金に違いがないことを遺族に告げて渡す役割のこと。震災
後はセンター葬が100%になって農協の職員が手伝ってくれるようになった
が、自宅葬のときは地元の人間だけでやっていた。お金を扱う仕事だけに、葬
式ではもっとも神経を遣う役目である。
 とはいえ、裏の別室でバカ話しながらやる作業なので、さほど苦でもない。
ただ、いちばん面倒なのはお札を数えるとき。いまは香典返しを辞退する新生
活運動も普及したので、金額は3000円と5000円が多いが、その場合は
簡素な香典袋が普通。糊付けを剥がすだけなので、仕事はやりやすい。問題は
高額な香典で、ヒモを解いて内袋を開いてという作業は本当に大変。先日はさ
らに内袋まで糊付けしているものもあって、「こういう人は帳場やったことな
いんだな」と話題になった。
 本当は紐付きも遠慮してもらいたいくらいで、みんなが袋だけだったら帳場
の仕事はどんなに楽だろうと思う。都会の人は近所の葬式の手伝いなんかやっ
たことないだろうから、立派な香典袋を選びがち。現金を抜いた空袋も遺族に
渡すが、金額は気にしても袋なんかいちいちチェックする遺族は稀だろう。と
ころで、結婚式の受付はさすがにやったことはないのだが、もし葬式と同じこ
とをやるとすれば本当に大変な作業に違いない。ちょっとした裏話だが、簡素
な袋の方が会計係は助かるのである。
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