都路で強盗事件

　昨年末、都路で強盗事件が発生。第一報を聞いたのは有線だったと思うが、
ご近所も「身長が１８０ｃｍくらいだって」という。そんなに目立つ体格なら
すぐ見つかるんじゃないと囁き合っていた。しかし、一向に犯人が見つからな
い。当初の「もう北海道、いやアメリカくらいまで逃げたんだベ」という冗談
すら聞こえなくなった１月下旬、何と犯人があっさり見つかった。
　そもそもこの事件、７４歳のＭさん宅に押し入り、刃物を突きつけて現金３
万円を奪って逃げたというもの。傷害事件にはなっていないものの、悪質では
ある。しかし、たまげたのは見つかった６８歳の無職の男性が、犯行現場から
数ｋｍしか離れていない住民だったこと。「被害者に申し訳ないことをした」
と犯行を認めているのだが、動機は「生活する金がなかったから」だとか。間
抜けなことに、車の目撃情報で足が付いたようだ。よっぽど余裕がなかったと
しか思えない。
　テレビ報道によると、数年前まで関東で事業を営んでいたが、都路に引っ越
してから定職に就いていなかった。名字は都路では渡辺姓と並ぶほど多い吉田
姓。Ｕターン者の可能性もある。いまはどこで犯罪が起きても不思議はないと
はいえ、過疎化と高齢化が進む都路で地元住民が強盗事件を起こすとは･･･震
災で地域のほころびが出始めているのかもしれない。