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2018年11月28日16:34

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正中を外すようなデータやムーブを

クリアの役に立たせてもらえる嬉しさ。

勤労感謝の金曜日はBoA3、悪太郎氏GM。(ヒロイン)は(ボス)には似合わねえんだからよぉぉーアタシのもんになれっつってんだろうがよぉぉ(赤崎芸)!の巻。
土曜日はモノトーンミュージアム、しらたき氏GM。戦争の時代に出来る芸術!民衆の戦意を高揚させるアウトプット、それを芸術家がやらなくてどうするのです(手塚漫画ムーブ)!の巻。


金曜は何というか
どうしてああなった。

お話を真相から書いていくと

・魔獣の類を強制的に、複数体「盟友」にしてしまえる(代わりに魂が分割されて行って命が縮まる)というような力を持った少女が
・それほど魔術の素養のないルナの手に捕まり
・「従順な魔獣」を各国裏社会のミリタリーバランスを掌握できるほど売りつける商売を始めていて
・その「魔獣」の原材料として、普通の人間を消費しており
・このルナは、ほぼほぼ完全に正体を隠して北東の辺境国家からハイデルランドに「侯爵」として社交に来ている


というお話なんですが、
もちろんPCたちはこの末端の事件から事態に触れていき、
その正体のウラをとって、この殺戮魔獣商人を逃がさないようにきちんと屠る
という順番で作業を積んでいくことになります。


この「強制的に魔獣を盟友にする」事の出来る少女は、
また「人々を魔獣に変える」力を共に有しており、
飼い主にそれを強制されて、オープニングから村一つ分の人間を魔獣化するという作業をしているのですが、
「霧」に村が包まれて……という描写で、とりあえずこの子が実行犯だということはわからない。


この「人々が魔獣化する霧」の中に、PCの一人が迷い込んで……
というようなところからスタートするのですが、


さて、
お話の構造上、ハンドアウト時点の情報としては

・ヒロインと思しい人が、しかし後々で倫理に触れているかもしれないとわかりそう
・ルナのとしてのシノギ場所が荒らされている・ないし新ビジネスが発生している
・「盟友」が半強制的に奪われていて、エルスキャラは危機


みたいなあたりがありそうで、
どんなキャラ放り込もうかなと考えてたところ、

GM「君(私)のシナリオにいたあきらっきーNPCをPC化するんなら今回面白いかもよ」
私「えっ……!?!?」




魔法のカードゲームという「盟友」と、願いをかなえる「奇跡」の力をちょっと邪悪な方法で手に入れてしまった、
場末の盗賊と伯爵の令嬢の二面の顔を持つチンピラギャルは

実は4版の方ですでに稼働はしていたのですが
3版ではまだ動かしてなかった。

でもそんな事言われると、
他に機会もあるまいと、急きょ構想段階だった高レベルデータを形にして投入する形に。


・「くそう、くそう、どうしてこのアタシがこんな目に……!」と霧の中を駆けずり回りながらすげえかっこ悪くヒロインに助けてもらえる
・魔獣商人とかいう新しい商売を聞いて、その実行犯がヒロインだと聞き、むしろ「自分がそのビジネスを乗っ取れるのではないか」と考える
・「ねえぇ〜、あの時助けてもらって感謝してんの!アタシら友達、そうでしょぉ!?」
・ヒロインが命削って仕事していること、「魂の伴侶であった双子の姉を奪い、術の媒体にする」という見せしめ等を用いて、精神的に強要されていることを知り、「奪われてきた側代表」としてイラつき始める
・「ばっかじゃねぇのアンタぁ!お姉ちゃん消し炭にされてさあ、自分もそうなるかもなんてびくびく縮こまってさあ!(ガンガン蹴ったり組み敷いたりする)オラアア殴り返してみろよ!!できねえのかよ臆病者!!!むかつくんだよ、手前みてえに踏みにじられてもナニ奪われても声も上げねえで黙ってるイイコちゃんはよぉ!」
・質問系特技から謎の全判定絶対成功魔法まで(白鳥人クリーチャーを召喚して出目を1にする)軽率に用いて立ち回り、敵のアジトに無理やり潜入して「お姉ちゃん」の干し首など無理やり入手してくる
・情報出してくれる役の持てない呪術師NPCを(積極的にキモイを言う系)ギャル的にさんざん弄る
・もうビジネスを横から奪うことは事実上できないしやる気がないのだが、搾取者であるボスを、奪われる側に貶めないと気が済まない
・「貴方のお仕事を〜そっくりいただきたくてぇ〜」「お前のような小物に我が進路を阻まれるとはな……どいてもらうぞ」「あはは☆いい気味ぃ〜!」


どチンピラがボスの悪事をヒロインに対してわかりやすく体現して
「嫌がる」ということをレクチャーしつつ
ボスと一緒に彼女の前から消えて、「やりたくないことはやらない人生」を彼女にプレゼントできれば十全かというところでしたが
現状居場所のない幼い少女であるヒロインが急に自由の砂漠に放り出されて生きていけるわけもなく
まがりなりにも「彼女のために」動いたり「彼女の意思が大事だと」歪んではいるけど主張してくれたチンピラギャルPCのもとに、なんかDVに依存する人みたいな感じで居ついてしまう。
だよねー!あたしらならもっとビッグなビジネスできるよねー!



……………………

例えば、
信仰に篤いマーテルPCやアダマスPCで、
虐げられながら邪悪に手を染めてしまっているヒロインちゃんに
保護と告発どちらのスタンスをとるのか葛藤するとか、
自分の「盟友」を奪われ困りながら、実行犯のヒロインちゃんこそ最悪の形で姉という「盟友」を奪われている被害者第一号であることに感じ入るとか、

そういうのはすごいオーソドックスなアプローチだったと思うのですが、

あきらっきーでよかったのか!?

実際彼女じゃないと出来ない立間蟻が上手くはまるシナリオではあったけれど……!!



組んだデータがカードゲーマーみたいだったので楽しいですけどね。
組んだところでこんなコ二度と使う機会あんのか。

ルナ・エルス(盟友ステラ)・ファンタスマ

非シンクロでスタート→ファミリアインタラプト(イニシアチブで攻撃外の行動権をファミリアが得る)→本体に2ndアクション付与バフ(代償R)→本体ファミリアリンク(シンクロ開始、代償R)→代償Cつきのデバフ魔法+コンビネーションステラ特技(代償R+C、50%の確率で一枚が正位置に)→クリティカル時、ファミリアが「信託(ダメージ上昇、代償C、50%の確率で一枚が正位置に)」→手元に正位置の鎖があれば「明の明星(アクト一回追加行動特技、代償R)」→デバフで回避能力の激減している相手に高火力低命中ファミリアアタック→代償支払い済みの2ndアクション



条件が整った案山子相手ならできるムーブであって
実際にここまで運用することはできないと思うけれど……

PC級で久しぶりにトンチキなデータ組んだ気がする。3rdはだいぶん何でもやった気がしていたけど、まだまだ変なビルド組める定期。



土曜日のモノトーンはまた

貴人トゥルーとかいう
それはどうするんだみたいなビルドを組んでいってみたのだけれど
完全にトンチキビルドだったにもかかわらず
こっちはパーティDPSの上げ方が半端じゃなくてむしろお役立ち感が高かったのがまた不思議。


名君の指揮+施しの剣&湯水のごとくを毎回使えれば、PC側のほぼ全攻撃に25点追加してるようなもんやんけ

湯水のごとくって消費財産点的に、普通には2〜4回使ったら終わりか……

財産点錬金術しよう

「天下の一品」は「効果をダイスで決める消耗品」で効果量+2D6……?

「倹約家」は消耗アイテムを「消耗せずに」レベル回使える……?

最近増えたアイテム「黄金の卵(HPMP回復か、財産点1D6増加)」ってこれ……

財産点が50点くらい増える


その他、
シーン毎に財産点が上限まで回復したり、購入判定時に消費財産点が3倍で計上される特技を採って
毎シーンの情報収集に強く、また入用な装備は買えるものに限りだいたいシナリオ内で揃えられる

みたいなオカネモチとオヤクダチを兼任できる良いビルドに。
職工混ぜるとまた別の錬金術で100点以上の財産点を生めるっぽいのですがまたの機会に。




お話は、
「芸術の国」として知られた国が
ここしばらくの国王の方針転換で軍事国家化していっており、
ぜいたく品の芸術行動、舞台芸能などは活動を縮小され、

国王のマブダチであったという、彼の豹変を嘆く
老いた劇場支配人は
舞台を続けるための税金も払えず、芸術界の暗い未来に絶望して
もうおしまいじゃーと首を吊ろうとしている、という……


あっ首を吊る劇場支配人さんだ!!
私もいつか若人相手にやろうと思ってたのに(別に機会があればやるけど)!!



支配人さんは、「軍政国家じゃ芸術ができない」と嘆いており、
PCもそれに同調して国を憂う系ハンドアウトがあって飛びついたのですが、

軍政の場合、民衆へのプロパガンダとして、意識操作のための芸術や報道と言った「発信業」というのは、非常に有効に使えもするもので(それを芸術と言えるかはまた別問題ですが)、

貴人トゥルーを作った理由として、そこの構造に手を出してみたかったというのもある。
太鼓たたいて笛を吹いてもらうのだ。
というお話を、「王様に持っていく」ことがまた、
単なる芸術家の友人キャラよりずっとやりやすいというものでもあり。
(PC紹介の際、”あ、王様とお話してもらえるな”と思いました、とGMも仰ってました)


そのほか、
「人を喜ばせるために作られた」からくりの少女が、当初送られた王の側仕えという立場を変えて、最早兵器として使用されているとか(当初絡繰りという情報は伏せられており、それを聞いた後だとやはりこっちもやりたかった!「最終兵器彼女」やれたでしょうか?)、
「貴方は僕のパパ?お兄ちゃん?」と出会う相手を家族認定してくる伽藍を追って国内に入ってきたとか

といった立場でやって行くのですが、

今回は、王様もしっかり伽藍。
「妻も息子も失ったが、それでも王は国民に愛されて幸せに暮らしました」
という御標に沿いきることができず、
国を捨て出ていった妻子を探させてた忠臣たちも帰ってこない……と
どんどん孤独になっていった王が順調に剥離していき、
挙句そこにとどめとなったのが「相手を家族認定する子供の伽藍」。
「息子が帰ってきた」ような歪んだ御標の影響もあって王のゆがみは決定的になります。

御標を出す「女神」が、幸せなど作りもしない、
ないし「自分に従ったものだけに作り物の幸せを与える」という「真実」を暴き出すため、
左の地を一切征服して女神を引きずり下ろすということに手を付けるのですが、

これにはプロパガンダは一切使いません。
「虚構を用いて”幸福”を作り出し、頒布することで人々の求心力を得る」。
それは憎き女神と同じやり口です。
それを行わないためには、
人々に疑問を持たれながらも、苦しみを与えながらも、
最後にその行いが正しかったと証明されるだろうことを、いつか正しいとわかってもらえる行動を、
一切のいいわけなく、ただ邁進する……


…………今考えると
実はこの行動方針こそ芸術家っぽいですねー。「生前は理解を得られないことを気にせず創作し、死後評価される」みたいな。



今回の戦闘は一部ワナが存在し、
「王様が戦闘不能になったら戦闘終了です」とわざわざ勝利条件が読み上げられるのですが、
よく見れば敵伽藍は二人。

PCの範囲攻撃初太刀を、王様はわざわざカバーアップして子供を守ります。そりゃもう子供失いたくないもんね。


はい、ということは「構造上、先に王様が倒れる」ことが目に見えます。

そうしたら、「戦闘終了」。すると、もう一体の伽藍は……?




ということはこれ明らかに逃がすハメになるので、
なんとかしてこのカバーアップ構造を排除した戦いをしないと

この「この人も自分から離れていった(死んだ)、この人も自分の家族じゃなかった」なんて言いながら犠牲者をどんどん増やしていく伽藍を退治することができないということ……!


ちょっと「死神の招き」が、タイミング的にカバーアップ封じに仕えるのかアヤシイみたいな裁定もあり(後であちこちチェックして、リプレイには”デザイナーにはその意図がある”ことを確認させる記述はありましたが)、

いろいろ考えて、旅人のパートナーと共同移動する特技が「拒否権がなさそう」なこと、
あるいは宣言即ダメージ系の逸脱能力はカバーアップのタイミングが絶対ないことなどを戦術に組み込んで
なんとか両方撃破。
剥離値上昇攻撃を食らっていた戦士の人だけちょっと振り足しが必要になってましたが……。


さて貴人トゥルーのミネアパパ16歳(自キャラの父親の過去設定流用)、
正直な軍政による疲弊した人々の心をつかむため
愚王を倒した(倒してしまった)その国の先を掌握したので
今度は十全に、政治と経済のための道具として芸術を使い倒し、
芸術文化のための道具として政治と経済を使い倒す
ずぶずぶの未来を創る立場を得た。腐敗はこれからだ。
「あの王は、正しかったのではないか?」「愛すべきは、正直だったあの王だったのではないか?」と、芸術自体は育てつつ誰かが言ってくれるまでやっていかんと。
さあプロパガンダ芸術だ。

劇場支配人「いやじゃーつまらなさそうじゃそれー」

劇場の使用料の支払いで首が回らないのは変わらなそうな支配人さんです。




しかしこの手の「トンチキなムーブ」でクリアに貢献できる形状って
自己評価に困る。
当然必要なこと、クリアするための行為だと思ってやってるんだけど、ハメ手や(シーン構成としては)奇襲でもあり、
GMの気質にもよるというか「それがクリアに貢献できる行為だと認定」されない限り、
そういう「理解」をしてもらない限り効力を発揮しないわけで、
ガチャを引いただけのようでもあり、

正統的なムーブをする時だって別に、「それが正当だとPLが思ってるだけでGMは別に思ってない」みたいなガチャ要素は消えるわけではなかったり、

「もっと正しい、いい方法があるのではないか」「この方法は正答ではないのではないか」という考えこそ
PLがシナリオを進めないブレーキの大きな要因になるものだったり、

それは全部妥協の産物であって、「理想の正答」を追わない理由にはならなかったり。


そんななかで「このキャラでしかできないクリアムーブ」を量産できるトンチキキャラというのは
「普通のキャラなら(誰がやろうと関係なく)やってる、いい意味含めて個性の不要なクリアムーブ」をやってない、ないし理解できないことを証だててるようでもあり。
むーん。
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