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2018年11月25日23:36

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アンドレ・カンプラのレクイエム

フランソワ・クープランほど有名ではないと思うが、フランス・バロックの重要な作曲家。
あのノートルダム大聖堂の楽長も務めた聖職者(司祭)なのだが、聖と俗…宗教音楽とオペラへの関心の狭間に揺れ動いた人でもあったらしい。
ノートルダムの学長時代に弟名義でオペラ・バレエ『優雅なヨーロッパ』を発表、これが受けたことが原因で、たった7年(1700年=40歳)ノートルダムを追われたそうだ。
ただ、名声は既にあったから、大貴族のコンティ公の宮廷楽長に就任して好きなオペラや世俗曲を書き、1720年(59歳)には宗教音楽にも復帰、1723年にこのレクイエムを書いたそうだ。

私はてっきりノートルダム楽長時代…と思っていたが、63歳の時だったのね…。
それも超高速で出世したところから、一旦は宗教界から追われるも復帰して書いた曲と思うと中々感慨深いものがある。
そういや、マーラーもが過激な性格と革命的アプローチが嫌われ、ウィーン・フィルを追われたけれど、今じゃウィーン・フィルの大切な演奏楽曲だからな。

https://www.hmv.co.jp/news/article/1106240031/

最期はベルサイユで83歳の生涯を終えるが、私の記憶ではノートルダム大聖堂に眠っていると思ったが、どこを探しても出てないから記憶違いか?

さて、私が所有しているCD(LP)は
1. J.E.ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
2. H.ニケ指揮コンチェルト・スピリチュアル
3. J.C.マルゴワール指揮レ・パージュ&レ・シャントル・ドゥ・ラ・シャペル/ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ

この中でベストは…H.ニケだろう。
冒頭の5分で、天国に行けそうな気がする(笑)。
ガーディナーも素晴らしい。ただ、この英国の爵位を持つ名指揮者は、モンテヴェルディの時もそうだったが、どうも後半だれる。
そもそもラテン系のミサ曲の類は明るい太陽光に導かれ天に上るような印象があるが、何故か総じて後半飽きてしまう(フォーレは除く)のだが、それにしてもガーディナーは自ら飽きたのか?と思うほど、後半がつまらなかった覚えがある。
その点、ニケはフランス人ということ、フランスのバロック曲を専門的に演奏していることもあってか、緊張感を一定に保っているような気がする。
マルゴワールは、正直退屈で耐えられなかった。

他にもヘルヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤルを持っていたはずなのだが、どうにも記憶がない。
また、昨今シュネーベリ指揮オルケストル・デ・ムジーク・アンシエンヌ・エタヴニールという評価の高い演奏があるらしいが、残念ながら聴いていない。
ただ、Youtubeで聴く限り悪くない演奏だった。

https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=yXld9ZXDY6o

ちょっと賑やか過ぎて好みじゃないけど、編成が良く分かる動画もあった。
https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=yXld9ZXDY6o
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